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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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せめて1クールだけでも

「待ちくたびれたでござるよ!」


(ちゃっちゃとくっついて解除しなさい愚か者)


こっちの気も知らないでこの子らは本当に!


いま、俺の部屋にはユウ姉、サユリ、セツ、リュウが居る


「チコちゃんはもう寝ましたよ」


そう言ってリュウが後から部屋に入ってきたのだが


どうやら事前に、セツから説明は聞かされているようだ


(リュウは銀河要員)


なんだ銀河要因って…


(あれだろ、銀河って俺の煩悩だろ?)


あかん、気合入れないとこのままじゃリュウがとんでもない目にあってしまう!


みんなが揃ったところでセツが色々と作戦を伝え、早速冥界に行こうというのだが


「待ってくれセツ、俺はもう二度とみんなの苦しむ顔は見たくない」


「望は恐れている」


その通りだ、ワイバーンの強さを誰よりも認識した俺は、みんなが傷つくのを恐れていた


「大丈夫でござるよ」


サユリに言われるが、俺には全然大丈夫に思えない


「冥界編はOVA作品なのでござる」


なんだOVA作品って?


なにやら原作はすでに終了し、大人の事情で冥界の話まで創ることができなかったのだとか


その後、創造主の他の作品が大ヒットしたため、急遽OVA化された作品らしい


そのため、最初に登場したワイバーンがとんでもない強さで人々の中に認識された


後に出てきた敵キャラは、尺的な都合でサクッと倒され


最終的に主人公ではなくアテネがハデースをあっさり倒す展開だったのだという


「なにそれ、もったいなさすぎるよ、せめて2クールで作ってくれ!」



「それもそうですが、それ以外に望は恐れている」


なんのことだ?


セツは俺の部屋にある、マイフェイバリットコヨリポスターを指差す


「望はコヨリをどう思っている」


みんなの前でそれを言わせようというのか、ちょっとそれはあれですよ


「望は私に好意を寄せている」


いきなり何を言い出すんですかセツさん


「私はカオリを救いたい」


俺だってカオリを救いたいと思ってる


「やれやれ、本当に仕方のない人ですね」


おっぱいがお望みなのですね、良いでしょう脱ぎます


「ちょっと待て!」


それを聞いて


ヤンデレの波動に目覚めたリュウ、萌えの波動を纏うサユリ、魔王オーラを放つユウ姉


あかーん!


このままじゃ殺されて直に冥界行きになってしまう!



 良いだろう、この際だ全部ぶちまけてやる


俺はみんなの前で、俺がどれだけコヨリを愛しているのか伝えた


それに加え、みんなのことも同じくらい好きだという気持ちも伝えた


「チコの中にコヨリが居る」


え?


セツは今なんて言ったんだ?


「コヨリは、まだ現世に居るのか!?」


(そうじゃない)


これからセツは俺を傷つけてしまうかもしれないと言って、部屋の中にリビング空間を創り出した

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