表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
82/710

クレイジーワイバーン

「で、拙者は何をすれば良いのでござる?」


問題はそこなんだが


「サユリ、貴女にワイバーンを倒してほしい」


いや、無理だろ


どう考えてもサユリにワイバーンは倒せない


ゲームの中でなら可能だと思うが、サユリのタルパはオタク能力として認識されたものだ

 

「だからこれを使う」


セツがサユリに手渡したのは腕時計のような物だった


「これは時計でござるか?」


この時計を使えばサユリはアニメ、ゲーム、漫画等からその力を借りることが出来るらしい


なにそのチートアイテム


「待ってくれセツ、冥界に行くには死ななくちゃならないんだろ?」


俺はサユリを死なせたくない


「何か勘違いしてるようね」


タルパとは人工未知霊体のことで、死ななくても冥界に入れる


あまりにも長く一緒に居すぎたせいで、俺はみんなのことを普通の人間のように思っていた


セツはかなり不思議な存在だが、チコちゃん、サユリ、リュウ、ユウ姉は普通の女の子と変わらない


「わかったでござるよセツ氏、チコりん氏のため、拙者が一肌脱ぐでござる」


「いいのか?」


「望氏のためなら拙者は無敵でござるよ」


また泣きそうになってしまう


「ありがとう」


本当に心からありがとうといった



 サユリと一緒に冥界に来た、のだが…


何やら前回来たときと少し様子が違う


雑魚の姿がないのだ


(セツ、なんで雑魚がいないんだ?)


(不明)


セツにもわからないようだな


「拙者、なんだか怖いでござるよ」


おいおい頼むぜサユリ氏、末那識を解放してるといっても、俺は感覚が研ぎ澄まされているだけだ


銀河を燃やしても己の体内に宿る無限エネルギーとやらは実感できていない


「サユリまって」


俺はただならぬ気配を感じ、サユリを静止した


遠くから何か巨大なパワーを感じる


たぶんこの先にワイバーンが居る


気配を消しながら近付いて行くと、ドッカンドッカン音が聞こえてきた


慎重に気配を殺し階段を上る


「うっそだろおい…」


俺とサユリの目に映ったソレは、雑魚を笑いながら血祭りにするワイバーンの姿だった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ