ふしだらNG
いま、俺の感覚はとんでもないことになっている
末那識を解放しているからか、目を瞑れば家の中に居ても遠くに歩いている人を認識できてしまう
さらにだ、こう目を凝らすだろ?
するとどうだろう、目の前に座るリュウの服がどんどん透けていくではないか!
妄想じゃないぞ、俺にはしっかり見えている
あと少しだ、銀河を高めるんだ!
ズビシッ
「目がぁ!」
(ふしだらNG)
セツに目潰しを食らっていた
「サユリ、ちょっと俺の部屋に来てくれないか?」
夕食を食べ終えた俺は、セツに言われた通りサユリを部屋に誘った
「今日の望氏はなんだか積極的でござるな」
突如、負のオーラを発するリュウとユウ姉
負のオーラに気付かないふりをして、喜ぶサユリに抱っこされながら自室に移動した
「さてどうするか」
サユリに部屋まで運び込まれたは良いが、セツからの反応がない
協定力ってやつが働いてるのか
まずはこの厄介な協定力をなんとかする必要があるな
やむを得ん
俺はサユリに抱きついた
「な、何をするでござるか」
そのままサユリをベッドに押し倒す
「や、やめるでござるよ」
子供の身体の俺だ、本気で嫌なら力ずくで押し返せるだろう
それをしないってことは、そういう意味なんだろうな
「サユリ」
俺はそのままサユリの顔に近付き眼鏡を外した
「綺麗だサユリ」
そのサユリの唇に俺は、俺は…
(//////)
「って見てるなら早く止めてくれませんかね!」
いつの間にか部屋の中に居るセツにそう叫んでいた
「へ?望氏?」
サユリは何が起こったのか理解できない様子
「すまんサユリ、ちょっと協定力を解除するのに必要だったんだ」
でも綺麗だと思ったのは本当だから
(あのまま行くところまで行くと思ってた)
そんなわけないだろ!
俺とセツはサユリに、今起きていることを簡略的に説明した
「そうであったか、びっくりさせないでほしいでござるよ」
顔は笑っていたが、またサユリを傷つけてしまったのかもしれない
「ごめんなサユリ」
「気にしてないでござる」
笑顔でそんなことをいうが、きっと気にしているだろう
俺は泣きそうになりながらサユリに抱きついた
「よしよし」と頭を撫でてくれるサユリ
これが解決したらサユリといっぱいゲームしようと思った




