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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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銀河はまだ燃えていない

「いやまじ無理だってなんだあれ死ぬぞ!」


俺は冥界を彷徨っていた


親父が過去に真理の扉を開いたとき、全員その場で消滅するほどの危機だったらしい


下手したら世界が滅んでいたとか


セツもその場に居たのだが、その力はセツの予測を超えていた


そのとき、身を犠牲にしてセツや親父を助けたのが超能力者のカオリだという


カオリは力を失い、消滅するかと思われたその瞬間


カオリを狙う何者かが、現世の冥界にカオリを連れ去り封印した


アニメや漫画の中ではない、人に強く認識されたことにより現世に冥界が存在している


そこに今も封印されているカオリをセツは救い出したいのだという


そのカオリの力があればチコちゃんも消滅しないらしい


まだ不確定だが、状況はこんな感じなのだ



 でだ、この冥界ってのが死後の世界でして、俺は一度死ぬ必要があった


俺の死はセツが現世で繋ぎ止めてくれているので、言うなれば仮死状態なのである


協定がチコちゃんの番になるまでにカオリを救い出せなければアウトという状況だ


(なあセツ、あんなの生身の人間がどうこう出来る相手じゃないぞ?)


俺の行く道を塞いでる相手、ワイバーンを倒さねば先に進むことができない


ワイバーンといっても人の形をしているのだが、信じられない力を使う


例えるなら地球軍相手に一人で無双出来るくらいの力がある


なにより相手は鎧を装備してるのだが、これが硬いってレベルじゃない


ミサイルの直撃を受けても傷一つ衝けることができない


ここまでの情報はすべてセツ談なのだが



(銀河を燃やすのです)


(どこの銀河をどうやって燃やせばいいのさ!)


人類が銀河を燃やすなど核兵器を使っても不可能だ


セツのサポートで命からがら逃げ出したのだが


ワイバーンは敵対した相手を絶対に逃さないようで


ここがバレるのも時間の問題だろう


(あれだセツ、一旦現世に戻してくれ)


このままここに居たら死んでしまう!


ワイバーン以外にも敵は居るのだ


雑魚敵はセツが人間界からとんでもパワーで一掃して、ワイバーンまで辿り着いたから気付かなかったのだが


どうやらあの雑魚でさえ、俺は傷一つ衝けることができなさそうだ


(ライトニングナックルを使いなさい)


(いや、あれは俺の妄想の中の拳で普通のパンチだからね!)


子供状態のライトニングナックルなどマシーンで量ったとしても、精々100キロ程度だろう


雑魚のくせに、重さ200キロはありそうな巨石を持ち上げる相手にダメージを与えられるとは思えない


(感覚を研ぎ澄ますのです)


無理だ、五感すべてを極限まで駆使しても勝てる相手じゃない


(阿頼耶識を解放しなさい)


なにその「あらやしき」って初耳なんですけど!


(やれやれ阿頼耶識すら開眼かいげんしてないとは期待はずれです)


俺の辞書に阿頼耶識も開眼なんて文字もない!


(ならば末那識を解放しなさい)


「まなしき」ってなんなのさねえ!


(望は何が出来るんですか!)


セツはイライラしてるのかもしれない


俺は普通の高校生で今は子供の身体なんですよ!


あんなチート野郎、天地がひっくり返っても倒せる気がせん!


しかし分かったことはある


どうやらカオリを救い出すには、銀河を燃やして末那識と阿頼耶識を解放しなければならないようだ


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