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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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アッシェンテ

 なんとしたことだろう


俺はいつの間にか親父より、チコちゃんのことを強く認識してしまっていた


泣き叫ぶ俺を見てセツが時を戻したらしい


なにやらリビングで行われていたババ抜きは、俺をかけた勝負だったのだという


争いが起きないよう、タルパ同士で協定を結び、1日交代で俺を好きに出来る条件だったようだ


勝利者は次の朝まで俺に何をしても、他者はそれに干渉しない条件


なんだその、俺の意思を完全に無視した協定は


などと思ったが、今はそれどころではない


1抜けしたチコちゃんは前から、一度で良いから俺が作ったコーヒーを飲んでみたかったそうで


しかし、この勝負には罠があった


俺がババ抜きに気付いたときにはすでに、夜


一日の残り時間のほとんどを消費している状態


この勝負は2番目に勝った者が、一番長く、早く俺を好きに出来るのだ


そんなことなど気にも留めないチコちゃんは無邪気に1抜けしてしまう


その後は知っての通りだ



 時を戻したセツは1抜けし、誰にも俺を起こさせず今に至る


時を戻せるとかセツはほんと何者なんだという些細な疑問は今は置いとこう


「また助けられちまったな、ありがとう」


首を横に振るセツ


(何も助けてなどいない)


セツにも何故チコちゃんが消えたのかわからなかったようだ


(タルパは従者以外に好意を寄せることはない)


タルパの存在意義とは従者を守ることにのみ、その存在を現世に維持していられる


従者に近い存在に興味を示すことはあっても命まで助けることはない


なので、一度確かめる必要があった



 チコちゃんが朝目覚めると、手を握りながら隣で寝てる俺を発見した


過去に俺から好意を伝えられていたチコちゃんは悪い気はしなかった


それよりも、今日はわたしの番ですと言わんばかりに俺を独占しようとする


チコちゃんのリミッターが協定で外れたのだ


この時点で俺の好意はすでに親父を超えており、リミッターが外れたチコちゃんと繋がり


結果消滅したのだという


「なあ、そのふざけた協定を結ぶ前に時を戻すことはできないのか?」


(出来ない)


即答される


タルパ同士が交わした約束事は神であろうと従わなければならないそうだ


なんだそのアッシェンテ


タルパ七不思議の五つ目を手に入れた

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