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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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とある制約

 目が覚めると心臓が爆発しそうなほど鼓動していた


月明かりが差す薄暗いリビングで目覚めた俺は、咄嗟にチコちゃんの姿を探す、が見当たらない


隣にはセツが座っていた


「セツ、チコちゃんはどこだ!」


セツが指差す先はタルパが眠る旧書道教室、寝室だった


不安に駆られながら寝室の扉を開く


チコちゃんが眠る布団までの距離、およそ10メートル


みんなを起こさないよう静かに近付く


布団をめくるとチコちゃんが天使のような顔で寝ていた


涙が出るほど安堵した


刹那、背後に迫る気配に振り向く


ヤンデレの目をしたリュウ、口元がにやけてるサユリ、右手をワキワキさせるユウ姉


やばい、殺される


俺はそう思っていたのだが、泣いている俺を見て驚いた様子の彼女達


優しく抱きしめてくれる三人に俺は…


不安な気持ちを打ち明けた


「いいわ、今日だけ特別よ、皆もいい?」


みんなの許しを貰い、しかしチコちゃんの体に触れたら即退場という条件付きで、一緒に寝ることを許可された


「手くらいなら駄目かな?」


なんとか手を繋いで寝る許可をいただけた



 目が覚めると月明かりが差す薄暗いリビングに居た


俺の頬には一筋の涙の跡が残っている


チコちゃんを探すが見当たらない


隣にはセツが座っている


「セツ、チコちゃんはどこだ!」


セツが指差す先はタルパのために用意した寝室だ


俺は寝室に向かおうと立ち上がる


(落ちつきなさい)


セツに腕を掴まれた


「なんだ、いま忙しいから後にしてくれ!」


(瞬間、頭の中に流れるビジョン)


背後に迫る気配に振り向く


ヤンデレの目をしたリュウ、口元がにやけてるサユリ、右手をワキワキさせるユウ姉


やばい、殺される


が、泣いている俺を心配して三人が抱きしめてくる


俺はチコちゃんの手を握り一緒の布団で寝ることになった


目覚めるとチコちゃんが消えていた



 この間わずか1秒のイメージ


わけがわからない俺にセツが説明してくれた


俺がコーヒーを作ってチコちゃんに飲ませ、そのままチコちゃんを抱きしめると


チコちゃんはおどろきながらも嬉しそうに俺に抱きついてきた


そしてチコちゃんが消えてしまった…


俺は、ある制約を思い出していた


他人がその存在を術者より強く認識したら消えてしまうことを


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