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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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萌えの波動

 何やら周りが騒がしい


雲の上に寝ているかのような感覚


目を開けた俺の瞳に映るのは、阿弥陀如来の如く、優しい目をしたチコちゃんだった


「嗚呼、俺は極楽浄土に行けたんだね」


地獄の責め苦を耐えぬいた俺は、極楽浄土に居るのだろう


などと思っていると


「大変です、望さんが死んでしまいました」


枕元に立つ阿弥陀化したチコちゃんがゆさゆさと体を揺さぶってきた



 状況を把握する


何やらみんな俺の部屋に集まっているようだ


「ユウキさんはもっと望さんに優しくするべきです!」


リュウがこんなに声を荒らげるのを聞いたことがない


何事かと体を起こす


起き上がった俺に走り寄ってきたリュウが、そのままの勢いで抱きついてきた!


「もう大丈夫ですよ」


心配いりませんから


俺を抱きしめながらリュウがそんなことをいう


何のことだ?


「そこをどきなさいリュウ」


なにやら物騒なオーラを纏いながらそう言い放つユウ姉


リュウとユウ姉の熱いバトルが始まろうとしていた


って駄目でしょ!


「二人とも落ち着くでござるよ」


ナイスでござるよサユリ氏!


必死に二人をなだめるサユリ


『サユリさんは黙っててください:なさい!』


サユリにきつく言い放つリュウとユウ姉


なにやらサユリの背中に萌えの波動を感じる


「どうやら拙者を本気にさせたようでござるな」


怪しく笑いながら封印を解くサユリ


グルグル眼鏡を外し、髪を解いたサユリはとても可愛い、まさに美少女


っていかんでござるよサユリ氏!


なんだこれどうなってんだ?


刹那


(俺の頭の中に流れ込んでくるビジョン)


どうやらセツが直接脳に送ってきたようだ



 ユウ姉が部屋を出た所でぶっ倒れた俺を、何事かと様子を見に来た一同


俺をベッドに寝かせた所でブラをなおしたユウ姉が部屋に戻る


チコちゃんに濡れタオルを用意してもらい、死んだように眠る俺の横で口論が始まった


何があったのか問いただすリュウに答えるユウ姉


それがだんだんヒートアップしていく


まさに一触即発のビジョンが流れこんできたのだ


この間、わずか1秒足らずのイメージである

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