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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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オッパイマイスター

 待ちかねた様子で椅子に座り本を読むセツ


月明かりに照らされたセツはロリっ子になっても綺麗だ


無言でキッチンに向かい、二人分のコーヒーを淹れる


保管庫から昨夜食べられなかった俺のプリンを取り出す


テーブルに並ぶコーヒー2つと俺のプリン


セツの前の席に座り、俺のプリンをセツの前にシュッと滑らせた


勢い余ったプリンが空に舞う


それをナイスキャッチするセツ


「ナイスキャッチ」


思わず声が漏れた


(何のつもりですか)


セツが脳に直接語りかけてくる


(俺のおごりだ)


かっこよくプリンを決めることができなかった俺はここだけかっこよく決めた


黙々とプリンとコーヒーを口に運ぶセツ


コーヒーを一口飲み、セツに切り出した


(セツ、今の状況セツの仕業なんだろ?)


首を縦に動かすセツ


やっぱりそうだったのか


生物兵器などではなかったのだ


それがどのような原理なのだかわからないが、俺は自分の信念は死んでも曲げない男だ


そう、俺の部屋のポスター


コヨリをまな板にした相手を前に、俺は一歩も引くことはできない!


(どうしてあんなことをした)


返答次第では親父のタルパでも許さない


俺のコヨリを傷つけることは何人たりとも許しておくわけにはいかない!



 セツが答える


(かつてこの世界ではない別の世界が崩壊の危機に瀕していた)


それを回避するために一人の男が立ち上がった


男は五人の美少女と共に世界の謎に挑み、そして…


おっぱいで世界を救い、おっぱいの素晴らしさを世界に広めたのだ


「おいまて、なんだおっぱいで世界を救うって」


俺を無視してセツが続ける


(おっぱいに溢れた世界は争いもなく平和な世界になった)


人々はおっぱいと言うだけで幸せになれる


そんな異世界の奇跡


その男はどんなおっぱいも平等に愛していた


まな板、ちっぱい、貧乳、微乳、巨乳など差別することなく平等に愛していたのだ


三角形、釣鐘型、円錐型、半球形、皿型、お椀型、ヤギ型、下垂型、しずく型


これらすべてのおっぱいを命名した彼はオッパイマイスターを名乗った


どのようなおっぱいであろうともそこにおっぱいがあるのだからと世界は平和になったのだ!



 最後は若干興奮気味になったセツ


「オッパイマイスター、彼は一体何者なんだ…」


まさか俺が目指す真理の先にはおっぱいが待っているとでもいうのか!?


(そんなわけない)


セツにツッコまれたのは言うまでもない


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