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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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成長期は3回くる

 意識を取り戻した俺は、トランクス一丁で布団の上に土下座していた


リュウとサユリが汚物を見るような目で俺を見ている


「何をしてるでござるか望氏!」


「望さん最低です!」


まさかチコちゃんに夜這いをかけるなんて!


「違うんだよ、俺はただチコちゃんに想いを伝えたかっただけなんだ」


すでに寝ていたであろう


チコちゃんは夜這いの意味などわからずに、眠い目をこすっている


まくし立てるリュウとサユリに遮られ、その奥にちょこんと座るチコちゃんに、俺は伝えなければならないことがあるのだ


息を大きく吸い込み唾を飲む


「チコちゃん聞いてくれ、じつは俺、巨乳が好きなんだ!」


突然の俺の変態発言に声を失う一同


驚いた様子のチコちゃんに続けざまに言い放つ


「俺はチコちゃんの胸をまな板だと思っていたんだ」


本当にごめん!


深く頭を下げた


チコちゃんは何も言わない


「でも俺は、チコちゃんが好きなんだ、小さい胸のチコちゃんが大好きなんだ!」


ロリコンだと思われてもかまわない、軽蔑されてもいい


それでも俺は、そんな可愛いまな板のチコちゃんが大好きなんだ!


俺の衝撃の告白に目を丸くするチコちゃん


しかし、すぐにいつものチコちゃんに戻り


「ここまでわたしを侮辱したのは望さんがはじめてですよ」


などと、謎のオーラを発しながら立ち上がった


殺されたって仕方のないことだ


俺は覚悟を決めていた


しかしチコちゃんは言う


「浅はかですね望さん、リセさんが言っていました、わたしは成長期なのだと」


誰だリセさんって!


無い胸を張りチコちゃんは続ける


「わたしはまだ、たぶんあと3回ほど成長期を残しているのですよ」


たぶん…だと…!?


「大人になったわたしの胸はリセさんに勝るとも劣らないほどに成長しているでしょう」


本当にごめん、そんなチコちゃんまったく想像できないよ


などと思っているとは夢にも思わないだろうチコちゃんは


「巨乳好きな望さんがそのときになって触らせてくれと土下座して頼んでも遅いです」


絶対に触らせてあげませんから


ほっぺたを可愛く膨らませながらそんな悲しいことを言う


俺は膝をつき、両手をあわせ


おお神よ!願わくばチコちゃんの胸は一生あのままにしておいておくれ!と祈るのであった


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