無邪気な風呂場
ぞろぞろと風呂に入ってくるロリっ子達
俺は体育座り状態でふとももにポークピッツを挟み素数を数えながら湯船に浸かっている
子供になっても頭脳は変わっていないのに、羞恥心というものはないのだろうか
薄目でチラッと見る
良かったタオルは巻いているようだ
いや状況はちっとも良くない
体を洗いっこするロリっ子達
うちの風呂はそんなにでかくないぞ
このまま全員湯船に浸かったらとんでもないことになってしまう
主に俺が!
「どこを見てるでござるか望氏?」
チコちゃんの髪を洗うサユリに突然そんなことを聞かれた
俺は無意識にタオル越しに見えるまな板を凝視していた
無邪気に囃し立てるロリっ子達
答えられるわけないだろう
今、俺の素数は4999を通過し5000の大台に乗るところだ
タオル越しに透けて見えるまな板などとは口が裂けても言えない
それを感じ取ってか不敵に笑うユウ姉
ユウ姉の体が俺に密着する
大丈夫だ、ここに居るだれよりも俺はコヨリを愛している
などと考えていると
先に体を洗い終えたリュウが湯船に入ってきた
何故か体を密着させてくるリュウ
まだ湯船には余裕があるのに、こんなに詰めて入る必要もないだろう
俺の左にはユウ姉、右にはリュウといった状況に、素数を数える余裕もなくなっていた
俺を板挟み状態で何やら火花を散らすユウ姉とリュウ
さらに仁王立ちで目の前に立ちはだかるセツ
これみよがしにまな板を突き出している
く、悔しいが俺はまな板にドキドキしてしまっていた
追撃をかけようとセツが湯船に侵入してきた
耐えきれなくなった俺は一気に立ち上がり、風呂場からダッシュで離脱した
みんなに俺のポークピッツを見られたことなんて気にしてはいけない
無邪気って怖いと思った、日曜の夜の出来事だった




