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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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満月と宇宙人

 夕食を食べ終えた俺は、中庭に出ていた


昨夜見た中庭の景色があまりにも綺麗だったからだ


スウェットにロングコートを羽織ってても寒い


渡り廊下から中庭に出れる作りになっているので戻ろうと思えば一瞬だ


俺はかまくらを作った中庭に小さな雪だるまを作っていた


「風邪ひきますよ」


突然話しかけられ、振り向いた先には知らない少女が立っていた


眼鏡に制服姿のそちらのほうが風邪をひきそうに見える


「どちらさまで?」


俺が尋ねると彼女は「セツ」と答えた


まさかな…


セツにそれとなく聞いてみる


セツは約20年間、この庭にずっと一人で居たという


自称宇宙人のセツ


俺はセツを家の中に招き入れ、チコちゃんコーヒーを振る舞った



 親父に通信を送る


「もしもし、どうした」


どうしたもこうしたもない


「親父、今すぐスミコとカオリのことを教えてくれ」


未来視のスミコ、超能力者のカオリ


「どうしてその名を知っている」


そんな説明は後だ


この家のどこかに残りの二人が一人寂しく存在しているとか悲しすぎるだろ


俺は残りの二人も探し出してやりたい


しかし親父は言う


「二人の何が知りたいのかがわからないことには答えることもできない」


そうだ、タルパは他者に認識されたら消えてしまう


スミコとカオリの大まかな特徴は話せても世界観に関わる話しはNGなのだ


俺が認識することで世界に還すことは出来ると思うが、出来ることなら親父にやらせてやりたい


それがタルパを使う者としての礼儀だと思うからだ


「夜遅くに通信して悪かったよ」


それだけを伝え通信を閉じた


残り二人も絶対に探し出してやるからな…



 リビングに戻るとセツが見慣れない本を読んでいた


椅子に座るその姿はとても宇宙人とは思えない


俺はセツに人差し指を伸ばす


無視された


どうやら本物の宇宙人ではないようだな


宇宙人なら人差し指を合せて挨拶するもんだろ?

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