しゃれになんないよ
窓に見える景色は いつわりに塗れて
俺の胸を冷たい 暗黒が閉ざすよお
「嗚呼ー君がいーるならば だーきーしーめたいのーにー」
画面に流れるテロップを見ながら歌う
俺は名曲に出会っていた
なんだろうこの胸を締め付けるソングは
ウェブで検索する
女々しい男たちの挽歌
涙が頬をつたう
俺は告白に失敗した
なんでや!
あないにぎょうさん二人で思い出積み上げてきたやないか!
ヒモナ…
夕食を食べながらも泣いていた
誰も話しかけてこない
俺にかける言葉が見つからないのだろう
いま俺を笑うやつはきっと怪我をする
今はそっとしておいてくれる彼女達の優しさがありがたかった
風呂に入り布団に潜る
今はヒモナを忘れて眠りたい
ふと深夜に目が覚めた
体が動かない
何者かに体を押さえつけられている感覚
これが金縛りだとでもいうのか!
勇気を出して目を開けると、目の前にリュウの可愛い寝顔があった
「何をしてるんですかリュウさん」
体勢を変えたそこには可愛いサユリが寝ていた
俺はいま、おっぱいに挟まれて眠っている!
二人共寝ているようだ
嘘だろ!
タルパは寝ないんじゃないのか!
今まで寝てる所なんて見たことがないぞ!
タルパ七不思議の三つ目を手に入れた
そんなことより
この状況は、とってもまずいですヨ!
まさかチコちゃんも!?
と思い、布団の中を探るがチコちゃんは居ないようだ
なんとか脱出を試みようと手を動かす
柔らかい、この感じはきっとマシュマロだろう
気にしたら負けだ
俺はマシュマロを押しのけ部屋を脱出した
「あの部屋で寝るか」
リビングに行くと暗闇の中にチコちゃんが居てビビった
「チコちゃんは寝ないの?」
すると
「眠なくても大丈夫です」
やっぱりそうだよね
でも寝ることが出来るなら寝ても良いのではないか?
タルパも寝れると知った今の俺に、チコちゃんの状況はほっとけない
妹の部屋に布団を用意しチコちゃんを眠らせた
渡り廊下の窓から外を見る
中庭では
月明かりに照らされた雪が、真っ白く輝いていた




