表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
39/710

認識つよすぎンゴ

 チコちゃんにコーヒーを作ってもらい親父に渡す


それを見て親父は


「信じられない…」


どうやら親父が失ったものは認識だったようだ


親父はチコちゃんのコーヒーを認識できない


そこにあるのに見ることも触ることもできないのだ


チコちゃんにも親父が見えていない


その事実を知った今ですら、その存在を認識できないのだ


好きな人を認識することも、認識されることもできなくされる


これが失敗した親父の罰らしい


死ぬまで親父のタルパはこの世界に縛られたままなのだろうか?



「なんでチコちゃんは望にコーヒーを作れるんだ?」


親父の言葉の意味がわからない


「チコちゃんがコーヒー作ったらおかしいの?」


おかしいと断言する親父


タルパは従者以外の人間のために何かをすることができないそうだ


「間接的にも?」


「そうだ」


例えば望が死にそうな場面であろうとも、お父さんのタルパは望を助けられない


まじかよ


「でもリュウの料理は見えてるでしょ?」


親父は食器だけが見えているそうだ


嘘だろ?


食材という、現在いま、確かにこの世界に存在している物体を認識できないだと?


なんとかして親父にチコちゃんコーヒーを飲ませることができないものか



「ちょっと待ってて親父」


俺はチコちゃんを連れてキッチンに入る


チコちゃんにコーヒーの作り方を教わる作戦だ!


チコちゃんの教え通りに豆を挽く


お湯の温度を確かめてドリップする


一滴一滴、丁寧に抽出したそれをカップにそそぐ


親父に差し出す


「何も入ってないぞ」


なんだそれ


「ちょっと飲むふりしてみて?」


親父の体をすり抜けて床に溢れるコーヒー


台布巾で拭く俺を見て親父がいう


「何を拭いてるのかわからないが、望が作っている姿はチコちゃんのそれと同じに感じた」


こんなことってあるのか?


物理法則すら認識の前では無力なのか


最強の能力、それは認識だと悟った


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ