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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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病んでるわ

「お兄ちゃん、大好き!」


キリコ…お兄ちゃんもキリコのことが…


はっ


俺はいったい何をしているんだ?


あれから3日、未だキリコしか攻略できていない


恐るべきはこのゲームである


バッドエンドの妹がだんだん可愛く思えてくるのだ


このままでは無意識にキリコを具現化してしまうかもしれない


しかしこのキリコ、美少女でモデルで頭も良くてスポーツ万能とかチートすぎんよ


性能だけならコヨリと良い勝負ができるかもしれない


だがしかし、キリコには決定的に欠けている物がある


おっぱいが小さいのだ!


「勝ったな」


俺はこのゲームの攻略法をついにあみだした


俺は紳士なのだよ


キリコを妹だと思うからいけないのだ


一人の女性として、紳士な対応を心掛ければ道は開けるはずだ!


さっそく攻略にとりかかる



 数時間後


「大丈夫ですよ、殺したりなんてしませんから」


怖いわ!


なぜだ!


なんでこうなった!


真のバッドエンドを発見してしまったぞ!


俺はキリコに紳士的な態度で接していた


キリコとの絆を順調に深めていたら


いつのまにかアヤノルートに突入して刺されていた


な、何をいってるかわからないと思うが


俺も何がどうなったのかわからなかった


バグってるとか妹の呪いとかそんなチャチなもんじゃ断じてない


もっと恐ろしいヤンデレの片鱗を味わったぜ…



 二週間後


俺はサユリの世界を理解した


テキストページは100を越える量になっていた


俺は物理的に攻略を試みたのだ


すべての可能性ルートを網羅し、ここに一冊の攻略本を完成させた


「さあ、ゲームを始めよう」


順調にサユリとの絆を深める俺


見える、俺にもサユリの世界が見えるぞ!


しかし問題はここだ


このままではサユリが結婚して妹エンドになってしまう


「俺が婚約してやんよ?」


無理だ、すまんが俺にはコヨリ以外考えられん


俺はここでプライドスナッチを発動した



 サユリは生粋のオタクだ


しかし婚約者がその趣味を更生させるという


そんなの勿体無い、断固阻止する!


折角のオタク知識が台無しになってしまうじゃないか!


俺は終わっていない世界からも連れてくることができるのだよ


「どうされました、望氏」


俺は具現化されたサユリに土下座していた

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