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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
プロローグ
20/710

実は俺、几帳面なんだ

 部屋に逃げ帰る俺


その様子を笑いながらモニタリングする親父


「あれだ望、お前今日チャリで来たから疲れてるんだよ」


俺を和ませようと、親父がチャリで来たポーズを取る


クソッこんなので!


しかし箱の中身が判明した途端、冷静になって考えてみたら幻覚だった気がしなくもないと思えた


とりあえず施設の消灯時間が迫ってるようなので親父と通信を切る


そうとわかれば怖さ半減


俺はリビングを抜けあの部屋に向かった



 扉は半分開いたままだった


今時アナログなその扉は、手動で閉めないといかんのだ


なんとも面倒くさい


扉を開き、メイド抱きまくらに迎えられながら中に入る


幸福を探すのだ



 あれから三時間くらい経過しただろう


「ざっけんな!なんだよこの量おかしいだろ!」


俺は叫んでいた


部屋の中には数万点以上のオタクアイテムがところ狭しと並んでいる


簡単に見つかると思っていたのだが、俺は絶対に悪くない


なんたって、同じ物が2個も3個もあったりするからだ


すすーっと棚を上から見ていくだろ?


しばらくすると別の棚のまったく違う場所にさっき見たようなアイテムがあるんだ


「あれ、これさっきも見た気がするぞ?」


そしてちょっと戻ってみるとまったく同じ、中身も完全に一緒の品がそこにあるのさ


ほんと意味がわからない


なんで同じアイテムが2個も3個もあるんだよ


まあ同じと言ってもちょっとは違うんだ


開封済みと未開封の差なのだが


しかし未開封を開けてみても、そこには開封済みとまったく同じ円盤が入っている


叩き割ってやろうかと思ったぜ


あのふざけた遺書に死を意味するとか書いてあったので思い止まった


「命拾いしたな円盤よ」


それだけではないのだ


書籍の棚にも同じ現象が起きている


「なんで同じ本を二冊も三冊も買う必要があるんだよ!」


あれか、高祖父ボケちゃってたのか?


いやまあ、俺も経験はあるよ


予約してたのを忘れてて、ふと立ち寄ったショップで見かけ、購入した後に同じ物があとから届くって現象


あれなんなんだろうなー


しかし、この部屋の品はあまりにもその現象が多すぎるのだ


これはちょっと整理しないと効率が悪すぎる


俺はそういうの整理しないと落ち着かない性格なのだ


続きは明日やろうと、俺は部屋を後にした

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