名言実行
「望、大丈夫?」
ユーノが俺の顔を心配そうに覗いてくる
ミザリーとカナリアは俺に引っ付いて寝たままだ
「来るのが遅いよユーノ」
ユーノはごめんなさいと可愛く笑う
なにやら俺の生き様が面白くて結果が気になっていたらしい
神ってやつはなんでもお見通しなんだな
ユーノが足元の光りに触れると、空間の中にBirth Rateを表示した
「これが望の出した答え」
表示の中のグラフは産業革命の如く、人口が爆発的に増加している
「でも、まさか娼婦になるなんて思わなかったわよ」
サマエルは転生してもサマエルなのね
うむ、この1年で一気に上がったようだな
「一人殺せば犯罪者だが100万人殺せは英雄だってやつを実行しただけだよ」
俺はただ娼婦になったわけではない
あの街の娼婦は良くも悪くも国が認めていたのだ
娼婦の気持ちを理解した俺は、国が悪いという答えに辿り着いた
そして俺は彼女や妻が居るリア充だけをターゲットにした
相手からは決して触らせず、こちらから触り褒めまくったのだ!
彼女や妻が居るのに娼婦に手を出すから、ミザリーみたいな被害者が出たと考えた俺は、街の意識を変えた
親父が言ってたんだ、スナックのママはすごいって!
大人を子供のように受け入れ、時に厳しく、そして優しく諭してくれると
俺が街一番の娼婦になれたのは、街の娼婦がスナックのママに転職しただけ
褒められて、認められて、嫌になるやつなんてマゾしかいないだろ?
俺はターゲットに彼女や妻の魅力を思い出させるために、ターゲットを褒めちぎった
最初は周りの娼婦に馬鹿にされたよ、もっと稼げる、商売の邪魔になるって怒る人もいた
でも最終的に、俺の顧客は体目的じゃないリピーターが増え
もっと褒めて欲しい、認めて受け入れて欲しいという客で溢れたのだ!
まあそんなことはどうでも良いんだ
「ミザリーとカナリアはどうなってんのこれ?」
「Rootsは神に許された者にしか動かせないの」
ユーノはゼウスに任されてるから大丈夫
その二人はまだ足りないみたい
でも安心して、ユーノが守ってあげるから
そう言って無い胸を突き出しユーノがドヤ顔になった
「ありがとうユーノ」
つまりミザリーとカナリアの魂はまだ完全じゃないってことね
ここに居るのは抜け殻みたいなものか
俺の魂もまだ完全じゃないらしい
真我にサマエルが宿ってるから、ユーノは俺を手伝ってくれてる
そして、そのユーノが次に指差す場所はチコちゃんだ!
ユーノに背中から突き飛ばされ、俺はチコちゃんの世界に落ちていった




