誘拐犯
(音ゲーをイメージするのです!)
気合を入れたセツが壁の模様をリズム良く叩いていた
次々浮かび上がる光をリズム良く叩くセツ
だんだんその光は激しさを増す
1234.1234.44.22.1234.1234.12345678.12345678910111213141516…
壁に浮かぶCOMBOの数値は500を超え、まだまだ数を伸ばしている
あかん、もう何をやってるのかすらわからん
末那識を解放してる俺ですらその動きについていけない
しかしセツが叩く壁は美しいビートを奏でていた
およそ2分くらいだろうか
セツが最後の光を叩き終えると壁にはPERFECT、SSSの文字
肩で息をしているセツの背中をさすってやる
「これは地下からの空襲でござるよ」
なんだその矛盾してる言葉は…
「空に達する王の詩です」
あなたが望むなら何でも
あなたは何でもすることが出来る
あなたがそれを必要とするなら
カオリの説明を聞いてもまったく理解できないが?
突如、背後からガコンッという音が聞こえ振り返ると
あの秘密の部屋の床に階段が出現していた
「はぁはぁいやあ全然、はぁはぁ本当全然だわ、っはあうっはあう」
なんかセツさんが、かつてないほどテンション上げてめっちゃ苦しんでますが!?
この階段は長くは開かないらしい
俺はダッシュで地下に移動して、介護ロボを救出した
リビングの椅子に座らせ、秘密の部屋の鍵束をテーブルの上に置く
もう戻ることはないだろう
さらば親父よ!
ナノチップを操作して介護ロボをスキャンする
あの部屋にあったメイド抱きまくらにそっくりな介護ロボの説明を読む
耳にあるスイッチを入れると、ピコッという音と共に介護ロボが起動した
「ゆ」
ゆ?
「誘拐犯!」
「ちがーう!俺はあんたの主人の息子、望っていうの!」
ちょっと親父に伝言を頼む
介護ロボが俺の手に触れ、何やら確認している
たぶんDNAか何か採取してるんだろうな
「わかりました」
「うむ、良い子だ」
俺は介護ロボに伝言を頼み、あの部屋に戻った




