介護ロボは2000万
数日後
俺は玄関にあるスタンドミラーの前に立ちポーズを決めていた
ボサボサだった髪はユウ姉が綺麗にカットしてくれた
黒髪が清楚なイメージを醸し出し、きっと可愛い服さえ買えば俺はアイドルになれるだろう
「うむ、我ながら可愛いじゃないか!」
(望のくせにけしからん)
セツが俺のおっぱいをビンタしている
「僻むなセツ、俺はセツのちっぱいも大好きだ!」
それで、ある程度は把握したけどもう一度整理させてくれないか?
玄関の前でセツが簡略的に説明してくれた
まず、俺の親父が扉の先に行こうと決めた動機
親父が初めて創ったタルパ、スズネは呪われていたらしい
タルパになってもその認識は変わらず、スズネは謎の痛みを訴えた
日に日に弱っていくスズネ
医者に見せることもできず、セツやカオリの力でも神の因果には抗えない
親父は現世でスズネが死ぬのを恐れた
創造主の世界で死んでしまったスズネ
現世に具現化してもその呪いが解けることはない
扉の先に行けばこの因果も断ち切ることが出来ると知った親父
そしてセツやカオリの力で真理の扉を開いた
真理の扉を開くと全ての時が動き出す
そこで親父は失敗した
タルパは扉の先に行けるのだが、介護ロボは扉の先には連れて行けないらしい
そこで親父が立ち止まったことで、こんな事態になっているのだ
カオリの力で親父とスズネはあの部屋に飛び、チコちゃんとセツは思い出が残る場所に飛ばされた
親父はスズネの最後の願いを叶えるために力を犠牲にした
タルパとは認識の力で、親父がタルパを消すには認識を犠牲にしなければならない
スズネを消した親父は認識を失ったのだ
で、肝心の愛なのだが
親父はこの家で一人、精神病と戦っていたそうだ
人は一人では生活できない
まず食が不可欠になる
国からの援助で介護ロボを雇い、精神病の中で自我を取り戻し
介護ロボと二人きりで暮らすことにより、親父は介護ロボに愛を感じてしまった
そして介護ロボが愛を認識し、親父は末那識を開眼した
動き出した時の中でカオスが介護ロボの愛に気付き、その愛を奪い親父に戻した
その愛から俺が産まれたってわけだね
親父が回復したことで、国が介護ロボを回収しにきたらしい
介護ロボとか2000万くらいするんだよ
それでスミコの出番ってわけだ
スミコの力を使い、親父が大金を手に入れて介護ロボを買い取ったと
そのスミコも死者だという
親父はスミコにも責任を感じていたらしく、スミコの力を恐れた
未来が見えるんだ、認識で変わるとはいえ、所詮は一人の認識にすぎない
タルパは従者に敵意を向けないが、セツの力でカオリを具現化したときにタルパが暴走したという
愛の争いが始まった
扉を開いたときに、愛が足りなかったこともありスミコは元の世界に還った
今回、タルパが暴走してない理由は、カオリの愛ってのは元はカオスが与えたものらしく
カオリは俺のことを全面的に愛しているらしい
ありがとうカオス!
そんなわけで、俺の中にカオスが居るからチコちゃんもセツもカオリも生滅しているそうだ




