表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
113/710

悲しみは憎しみへ

 タルパは他人を助けない


俺は親父の言葉を思い出していた


「例えば望が死にそうな場面であろうと、お父さんのタルパは望を助けられない」


セツの願いはカオリを救うことだった


その願いを叶えたいま、俺を助ける道理はない


「嘘だよなセツ」


体感では深夜になったころか


チコちゃん、リュウ、サユリ、ユウ姉ごめん…



 目が覚めたらとても静かで


「みなさんおはようございます」


寝室を見わたしても誰もいません


まさか、わたしが寝坊してしまうとは


いま何時なのでしょう


この家には時計が一つしかありません


こまったものです


リビングにみなさん集まっているのでしょうか?


この扉を開けば


おかしいですね


誰もいません


リビングの時計は6時になってます


やはり、わたしが寝坊するわけありませんよね



 望さんの部屋でしょうか


今日はわたしの番なのです


望さんにコーヒーを入れてもらいます


約束しました、絶対です


きっとまだ雑味が残るコーヒーしか入れられないはずです


わたしの胸を侮辱した望さんに言ってやります、まだまだですね


きっと傷つくでしょう、秘密を知りたがるでしょう


でもまだ教えません


バリスタの道は険しいのです


おかしいですね


あの部屋でしょうか



 家中さがしても、誰もいなくなってしまいました


どうしてですか


また一人になってしまいました


望さんを虐めようとしたわたしを、コヨリさんが怒ったのですか


こまりました


もう一人は耐えられそうにありません


「コヨリさん、ごめんなさい、望さんに会わせてください」


ごめんなさい…



 いつの間に寝てしまったのだろうか


チコちゃんが泣いている、そんな悪夢を見たんだ


うおおおおおおおおおおおおおおおおお!


俺は叫んだ


その雄叫びは冥界の死者達を土から呼び醒ます


セツを信じて待ち続けていた


それが限界に達した


俺の存在に気付いた死者を


俺に群がる亡者を


ワイバーンのように


狂った獣のように


俺は殺しまくった


なんという高揚感


力が溢れる、目の前に在るもの全てを、壊せ、殺せ!


頂の景色


俺だけが見ることを許された光景


強者の証


見ろよ、雑魚がゴミのようだ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ