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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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第七の制約

 あれから何時間経ったんだ?


セツの作戦はこうだ


(バンドラは、死後も止まった時の世界でアテネを求め続けている)


アテネはカオリ、だけど別人


「どういう意味だ?」


(望の父が具現化したカオリとは別に、後からアテネが生まれている)


真理の扉を開くとき、すべての時が動き出す


終わった世界の時がその先を創り出す


創造主とは別に、世界の意思でその物語は時を刻む


冥界は死後の世界、何度でも蘇る


バンドラはハデース軍の統括者


一瞬動き出した世界で、アテネを、愛を欲したバンドラの魂は、首環がなくとも配下を統括した


「そのくびわってなんだ?」


(冥界を自由に動ける首環)


首環は無くとも威厳いげんは残っている


つまりバンドラがワイバーン達の親玉だったってことか



「バンドラって何者なんだよ?」


(この世の全てが灰色に見えるほどに、心が絶望や諦めで満たされた存在)


バンドラが消滅すれば、カオリの封印を解くことも可能になる


俺はコヨリが消えたときのことを思い出していた


悲しみ、絶望、死にたくなるほどの後悔…


(この世の冥界は言わば思念体)


過去にこの世界に魅入られた人間が創り出した世界


現世で新しい冥界編が多くの人に認識されれば上書きされる


「現世で冥界編の再放送を望めば、多くの人が認識して万事解決じゃないのか?」


(可能性は極めて低い)


数百年のときを越え、その世界を知る者は皆無


その時代を人間が知ることは、望のタルパにも影響を及ぼす可能性がある


「なあセツ、他にバンドラを救う方法はないのか?」


(コヨリのように誰かに認識してもらい、転生することが出来ればあるいは)


世界は綺麗事ばかりではない


輪廻を知る、悲しみや苦しみ、人は苦痛を知る必要がある


目を閉じ深く考える


自分とバンドラを重ねてしまった


この世の全てが灰色に見えるほどに、心が絶望や諦めで満たされた存在


俺と同じだ


だからこそ、俺はどうしてもバンドラを救いたい!


(望は本当に愚か者ですね)


そう俺に告げるセツの顔は、笑っていたように見えた


「それじゃ頼むぜセツ!」


俺がバンドラを受け入れ真我に認識し、カオリの封印が解けたらセツとカオリは先に現世に戻る


そして俺の肉体を再構築して、セツが俺を現世に戻す


これが今回のミッション



 だったのだが…


バンドラの世界を認識し、カオリを救い出したセツを、俺は冥界でずっと待ち続けていた


ここじゃAIは機能しないが、体感だともう晩御飯の時間になってるはず


リュウと約束したんだ、晩御飯までには帰るって…


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