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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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好きなキャラ

(気分はどう)


「うむ、いつも冥界に来るのと変わらないね」


ただね、流石に裸はちょっと恥ずかしいので服とか貰えると助かります!


いまの俺はフルテンだ!


セツが指先を俺に向けると、いつものスウェット姿になっていた


これがタルパの着替えか!


分解された俺の魂は肉体を離れ、いまは霊体として冥界に来ている


今回は俺の魂を繋ぎ止める必要がないのでセツも一緒だ


霊体はいつもの大人ボディに戻っている


そして阿頼耶識も解放してるので、いまの俺は無敵と言えるだろう


(作戦を説明する)


遠くにうっすらと見える城を眺めながら作戦会議がはじまった



 なるほど、これは辛い戦いになりそうだな


息を大きく吸い込み、腕を広げ体を目一杯伸ばす


「そんじゃ行きますかね」


俺とセツはハデース城まで瞬間移動した


すげいなこれ


肉体があったころの霊体とは比べ物にならないほど力がみなぎっている


ハデース城の中心部まで進むと祭壇の上に眠る金髪美少女、カオリを見つけた


祭壇の下では、何やら祈りを捧げる少女の姿


「あの人がバンドラか?」


もしもーし


少女に優しく語りかけたが無視された


どうするセツ?


(このバンドラがカオリを縛り付けている)


「だろうね、ものすごい執着を感じるよ」


でも、現世でこのキャラを認識してる人はもうほとんど居ないでしょ?


バンドラは非戦闘員なのだ、それ故、認識も少ない


そして彼女は死んでいる


(コヨリのように誰かが強く、このバンドラを想えば封印は解ける)


止まった時の中で死んだキャラは、何かに固執して生きようとする


バンドラはアテネを死後の世界でずっと求めていた


アテネはカオリであり、カオリもアテネなのだが作品の違い


バンドラに必要なのはカオリではない、アテネ


真理の扉を開くとき、すべての時は動き出す


その一瞬の時の中で、アテネを感じたバンドラはカオリを欲した


創造主が創る世界は綺麗事ばかりではない


物語には必要な死という物がある


俺が知るコヨリもあの世界では死んでしまった


死んだキャラはどうなるのか?


人の心の中に入り、忘れ去られるまでその人と共に生きる


いずれそのキャラを心に宿す人間が、違う世界を創造し、そこにキャラを創るだろう


認識が薄いバンドラは次のバンドラが生まれるまで、時が動き出すまで永遠に


俺のコヨリはどこかの世界に転生できたのだろうか…



(準備完了)


親父め、後で小遣いアップしてもらうからな!


俺はセツを通じてバンドラの世界を認識した


バンドラは俺と同い年の少女


そしてその運命はあまりにも過酷な物だった


想像できるだろうか


こんなちっぽけな体にどれだけの罪を背負い、愛を欲していたのか


弟を愛し、裏切られ、裏切り、殺された


俺はバンドラを救いたい


綺麗事だと思うなら、そんな世界は俺の方から願い下げだ!


魂の真我に、俺はバンドラを認識した

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