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人工未知霊体を好きになったらば  作者: はちみつなめるぷー
真理の扉の鍵
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エスプレッソ

 みんなでワイワイ作ったお昼ご飯はとても美味しかった


食後のキッチンでは、チコちゃんがミルを使い豆をゴリゴリ挽いてる


テーブルの上には何やら見たことのない装置がセットしてある


俺は何をするのか興味が出たので、その様子をじっくりと観察した


いつもの豆をさらに焙煎して、ものすごく細かく豆を挽いている


その粉を装置の中央にセットして、上のカップに熱湯を注ぐ


装置の両脇にあるハンドルを両手で握ると


ボディビルダーの如くハンドルを持ち上げ、力いっぱい下に「うーんっ」と下げるチコちゃんの姿は超可愛い!


(あれは圧力をかけている)


なるほどセツ、なんでも知ってるな!


装置の下にセットされたグラスに、ココアのような液体がコポコポと流れ落ちる


なるほど、あのボディービル動作は上の熱湯を粉に注いでるのか!


しばらくすると一杯のエスプレッソが完成した



 俺の前に出される一杯のエスプレッソ


いつもより量が少なく香りが強い


とりあえず一口飲んでみるが、苦い!


コーヒーの強烈な苦味と風味が口の中いっぱいに広がる


(エスプレッソはたしなむもの)


なんだたしなむって!


あまりの苦味に躊躇していると


「どうですか?」


チコちゃんが感想を聞いてきた!


どうもこうもない、お子様の俺の舌には苦すぎる、がしかし!


チコちゃんの悲しむ顔は見たくない


南無三!


気合を入れて、一気にエスプレッソを飲み干す


「美味しかったよ、ありがとねチコちゃん」


全力で笑顔を作り感想を伝えた


それを見てチコちゃんは笑いながら


「お砂糖まだ入れてませんよ」


などと言うのだ


なるほど、砂糖を入れてから飲む物だったのか


「クレマが消えないように優しく入れるのがコツです」


クレマとはコーヒー豆の二酸化炭素に、圧力をかけることで出来る泡のことらしい


隣に座るセツを観察する


スプーンの上に砂糖を盛る


泡の上に砂糖をゆっくり落とすと、泡の上に溜まった砂糖がゆっくりと下に落ちる


混ぜることなくエスプレッソを口に流し込み、3口程度で飲み干した


(これがたしなみ)


奥が深すぎるぜバリスタ道…

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