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13.さよなら流れ星
「このへんで、いいですかー?」
シルバーは台に乗って手を伸ばし、宇宙船の居間の壁にポスターを貼りつけた。
ゴールドはソファに座りながらそれを満足そうに見ている。
「いつまでのんびり見てるんですか。早く出発のしたくをしてください」
シルバーにぶつぶつ言われてようやく、めんどうくさそうに自分の部屋に入っていった。
* * *
タケルにさそわれて、コウタは公園に来ている。
ふと掲示板を見ると、コウタのポスターはもうそこにはなかった。
しばらくすれば、その場所には別の新しい交通安全ポスターが貼られるのだろう。
コウタは少しさびしそうに掲示板を見つめていたが、タケルの呼ぶ声を聞いて、いっしょに運動場のほうへ走っていった。
運動場では子供たちがサッカーをしていた。コウタとタケルもそれに加わる。
その時、青い空に、白く光る宇宙船が流れ星のように飛んでいった。
コウタも、子供たちも、だれも気付いていない。
コウタの部屋のベランダで空をながめていたミルクだけが、それを見ていた。
「にゃあ」
地球から去っていく流れ星に、ミルクはひとことお別れを言った。
(終)




