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吸血少女  作者: 紅束 戮
7/17

第6話:とりあえず…

「で、チビちゃん。契約しない?」


…?

契約?


「なんの?サインしろとかそう言う事?口止め?」


口止めの書類とか無くても私もバラされるの嫌だから言わないんだけど…。

ペンとか取ってこないとかな…?


「あ、いやそういうんじゃなくてさ

なんて言ったらいいのかなぁ…

よくあるファンタジーのやつだよ。

魔法的なね。主従契約みたいなもの。」


なぬ…そんなファンタジー世界感あふれること…


「どうやってするの?主従契約って誰に従わなきゃなの?」


そもそも、従うとか嫌だけど。

絶対に従わないといけないとかありえないし。


「俺の魔法でここに結界を作る。

そこに3人入り込む。それだけさ

誰が主になるかは、結界が決めることだけど

従わなきゃいけないの?て…

チビちゃん従いたいの?」


…この男は3回くらい死んできたらいい。

腹立つ

でも、私が主になれたら…

買い出しも楽にできるし、課題とか手伝ってもらえるのか


「やる。」


「うん、じゃ、はじめるから二人とも立って。

よし、やるよー


主従契約ー結界発動ー」


え、意外と普通の…何かもっと

厨二病っぽいこと連発しないんだ。


皆で、中に入る。

…っわぁ…何か体が光るー

すご…


そして静かに光が消えていく。

特に変わったところもないけれど…?


「えっと、主は誰なの?」


◇業戀視点


光に包まれた。

この契約に俺まで巻き込まれた理由は

多分、俺の血と体質のせいか。


…っ…?

何かこれ、体が縛られる感じ…

しかもなんか、息が荒れるんだけど?


◇侑希視点


さてと、誰が上に立つかな…

結界が気まぐれってのは知ってるし…


っ…ふは…俺じゃないみたいだ。

鎖で縛られる感覚を覚えた。

状況判断からすると……ちびちゃんかな。


「えっと、主は誰なの?」


この言葉を発したってことはもう、チビちゃんしかいない。


「チビちゃん」


◇花乃視点


「チビちゃん」


その言葉に驚いた。

まさか本当に主になれるとは思ってなかった。


「でも、何も変わってないよ?」


特に変化もないのに主だなんて信じられない。


「それこそが証拠だよ。

主でない人間は縛られる感覚に襲われたはずだからな。」


縛られる感覚?

全く、なかった。

でも、主って何もないんだなー残念


「この印が、花乃の下僕って印?」


業戀君が見せてきたのは赤い印。ハートに似た形のものに、

鎖がかかってる。


「あぁ、そうだろうな。チビちゃんは自覚がないようだが

それが、下僕の印だ。

多分、チビちゃんの体のどこかにもそれがあって

鎖のような印が二本どこかにあるはずだ」


どこか…てどこ?

業戀君と同じように腕?いや、腕にはない…。

けど、手首には鎖印が2つある。


「鎖印は、手首にあるけど?赤いのが。」


二人とも赤いからなのかな?

じゃあ、私も赤なのか…謎だ。


「多分、左胸じゃない?花乃がえぐった場所。」


…ブラウスのボタンを少し外して見てみる。

あった…ハートに似た形のやつ。

私のは、白色だ。


「ほうほう…あ、そうだ

実は、主従契約を結ぶだけでもいいんだけど

まさかの、チビちゃんは一つの組を作れる力があるらしくて

私印まで作っちゃったんで、私印の名前、つまり組の名前を決めてよ。」


よくわからないんだが…。

とりあえず私がすごいってことだね。

名前?名前かー…

この私印とやらは、ハートに似た形なのに、茨のように刺々しい。


心、茨、鎖…。heart、Thorn、chain…。

蔓…Vine…。


んー…茨の蔓…連想されるもの…刺…痛み…。


血…BLOOD…。


うーん…茨と蔓を鎖としてしまえばいいか…でも刺ってなぁ…

確かに刺々しいハートだし。

んー…なんだろ…chainもVineも似たようなもんだしなぁ

ハートなくして、ソーンバインとか、トールンチェインとか…?


うーん、そこから離れて…私の存在的な。


罪…血…魔…とかかな?

crime、blood、Devil…。

魔は、デビルかな…悪魔…。


うーん難しい…


「そう難しく考えなくても日本語とかでいいよ?

英語に無理に訳さなくても。むしろ意味を持たない言葉でもいいし。」


ふむ…ハーションブラッディチェーン的な。

あ、いやでも…

心の刺とかなんか、病んでる感じするかな…。

血の鎖でいいかな。

でもそれだと何か…。


BLOODVine。血の蔓にしようかな。

うーん………


一度やっぱり英語から離れよう。


心棘血鎖


しんきょくけっさ?


心…棘…血…鎖…?


心…戀…


棘…茨…


けいし…ち…さ…?


うーん……れんしけつざ


れんきょくけっしゃ?


…ださい…。


もうさ…この際…花乃、業戀、侑希、


花…戀…希…うーんぐっ…もう響きで決めよう。


トールンチェインでいいよ、もう。


「トールンチェイン。棘の鎖。」


あんだけ悩んでも無理だったんだよ

私ネーミングセンス皆無なんだってば

全くひどすぎるでしょ…そんな人に命名させるなんて。


「ほー、確かにこの印にはピッタリだけど

かぶってるんだよねぇ…どうしよっかなぁ

トールンハーツチェインでもいい?ハートっぽいし。」


とっうおわぁ…最初っからあんたが決めれば良かったじゃん

失礼男は、とことん腹立つなぁ…。


「うん。業戀君は?」


軽く空気になってた業戀君。

異論がなければそれでいいけども。


「ん?俺はいいと思うよー」


なるほど…じゃあ決まりだけど

もっと漢字のイメージあったなぁ…

て、決めたのは私なんだけどさ。


「トールンハーツチェインで登録しといた」


ふぅ…でも私そんなすごい力あったんだ

私の印って、こういうのなんだね…

でも、自分で言うのもあれだけど私の肌白いのに その中でも白く見えるほどだ。

印ってものは、どうやら、隠れる事はなく絶対に目立つらしい。


「業戀君と失礼男の方が詳しいと思ったんだけど

これってどういうふうに決まってるの?」


私に組1つ作る力があったのはわかったけど

そもそもどういう基準で決まるのか知らないし…。


「あぁそれはね、わかんないんだよ。未だ未知。

結界の気まぐれっていうふうに言われてるんだ。」


…なるほどねぇ。

じゃあわからないんだなぁ…


「でも、気まぐれとはいえ、花乃が選ばれたってことは

多分俺らにはないものがあるからってことでしょ」


…私にあって二人にないもの?

二人と違うところなんて性別くらいなんだけど…


「うん…ていうか、二人ともいつまでいるつもり?

業戀君は、ともかく。」


招いてない失礼男がいつまで居座るつもりなの?

だってある程度の説明受けたし。

何より不愉快。


「チビちゃんは、毒が多いねぇ~」


腹立つ腹立つ

チビちゃん呼びがもう腹立つ


「侑希に変わっていうと、俺らは宿無しの身なんだよ。

主を守る名目で泊めてもらおうって魂胆。」


サラッと意味わかんないこと言ったね業戀君

泊めてもらおうって?

ハッハッハァ~面白いこというね。


「お断りだ!出ていけ!」


二人をなんとか押し出す。

にしても今日は色々あったなぁ…。

一日デートとか…あらぬ再会とか…いや自分から行ったんだけど。

あぁ…本当色々あったなぁ…。


とりあえず、シャワー浴びてこよう。

制服に少し血ついてるな…あとで手洗いしてアイロン掛けよ。

襟の部分だけだけど…



鏡に移る自分を見てふと思った。

…この印ってほかの人から見えるの?

あぁ、聞き忘れたけど…まぁいっか。




「さて、制服洗うか」


とりあえず、一人暮らしになってから、お風呂上がりはタオルを巻いてるだけが多い。

真夏は下着だけで寝てみようというのを考えてる。


「チビちゃん、やっぱビッチでしょ」


?なんか聞こえた。

恐る恐る振り返れば二人がいた。


「淫魔じゃん」


ニヤニヤする悪魔と変態失礼男。

それ以前に二人に言いたいことがあるんだった


「不法侵入してんじゃないわよ!」


今から髪乾かすところだったのに予定狂わせるとか…。

制服は乾いてくれるだろうけどさ。


「まあまあ、泊めてくれるだけでいいんだよ」


泊めるくらいならお金渡してホテルに泊まらせます。

よくある、同居からの恋愛なんて流れはごめんだし。

ハプニング♡みたいなのも、求めてない。

1万円を差し出す。


「…花乃?俺らは主を守りたいんだけど」


知らないわ

私は同居なんてゴメンだよ。

現実的に考えて中3男女が一つ屋根の下って

もう状況おかしすぎるでしょ。

おかしすぎて涙出るわ。


「オカエリクダサイ」


諭吉増量。二枚へと進化した。

だだーんっ


「カエリマセン、外寒いし」


そんな理由は受け付けません。

なんなら、外で凍えてください。


「だから、お金あげてるんでしょ!やなら、凍え死になさい!」


諭吉増量、4枚にした。

まったく、つらいよ、諭吉さんが4枚いたらパソコン安いの買えるよ?


「はいはい、これで今日の所は手を引いてあげるねチビちゃん♪」


…はぁ…一気に疲れた。

湯冷めしたよ、家の中だけど。

まぁ五月ですけどね、まだ。


「どっと疲れた…。」


しかし、この印が何に役立つのかいまいち分かんないんだけど…。


まぁ、いっか。

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