第15話:それぞれの思い
明くる日もその明くる日も、来る度に魔物を切った。
学校の中に潜んでいたものにしか手を出していないとはいえ、既に100人。
最後は皆苦しみ、愛しい人の名を呼びながら灰となり遺体など残さず消えた。
「あんた、いつも返り血浴びたまま帰ってこないでくれる?」
赤崎業戀は相も変わらず私を、あんた としか呼ばない。
まぁ仕方のない話だと思う。
「冷たい言葉だがいつも私に気を使うな
私に惚れたか?」
もちろん、花乃に傷をつけられたくないだけだろうけどな
そんなことは分かっている
「何馬鹿な事言ってんの、俺は花乃にしか興味無い」
「私がその花乃であることにかわりはないが?」
ただの生まれ変わり、そして私の意志が宿って、吸血鬼になっただけ。
だから私が花乃であるというのも嘘じゃない
「あんたは花乃じゃない。本当の名前をいい加減言ったらいいだろ」
本当の名前…つまり私が、“吸血姫”と呼ばれる前のことか。
「私は吸血姫よ」
なんてふざけたこと言ってみる
もちろん分かってるでしょうに、最初から真面目に答える気なんてないのは。
「何?その顔、私の名前を知ったら消せるとでも思ってる?
残念ながらそんなありきたりなストーリーにはならないわよ」
魔物退治とか…そんな簡単に逝って溜まるもんですかっての
消したければ全種族に受け継がれた武器を使うしかないのよ
「そんなんじゃなくて、いつまでも“あんた”じゃ不便だろ」
敵意むき出しね…
照れながらだったら、惚れちゃうかもなんだけどねー?
なんて、惚れるわけがないわ
女一人満足に生きさせられないガキには興味無い。
私は、彼のために、世界を変えると誓った。
彼にしか尽くさない。
「いいわよ、私の生きた時代では愛する男以外には名前を教えないのよ」
なーんて、ね。
みんなが知っていたわよ、私は姫なのに、知らないわけがないじゃない。
今はまだ秘密だけどね
「…あっそ、んじゃあんたはあんたのままだ。ずっと」
素っ気ないのね…まぁ無駄に詮索してくる奴よりはいいわ
…はぁ…何なのかしらね、私って…。
まだ体の中にある記憶や感情が混同するのか
どうでもいいことばかり頭に浮かんでくる。
「シャワー浴びてくるわ、覗かないでよ」
あぁー、少し貧血気味ね、私…
最近血を浴びるだけだからかしら
グイッ
「は…?んっ…っ…?」
ちょ…え、いや、唐突で体と頭がついてかないんだけど
血の味、業戀は何を考えているのかしらね
貧血なのに気付いた…?
あぁ流石しもべね、主の危機に気づいてのことかしら?
いいえ、違うわね
花乃だから、ね。
花乃をいつも見ているから気づいた、そういう事でしょう
この体は私じゃない…飽くまでも花乃。
だから別にいいのだけれど、いきなり口付けはないんじゃないかしら!?
「…はぁ…あのねぇ貴方何か言いなさいよ、驚くじゃないの」
顔が熱い…この子のタイプと私のタイプは違うけど似たようなものなのよね。
でも、ここまで…体が熱くなるなんて…恐ろしいわね…
「花乃の体を思ってのことであんたがどう思おうが関係ないね」
…はぁ…もう…なんなのよ…
あなたのこと思い出してしまったわ…あなたも…こんなふうに私に血を与えてくれたわよね… 。
「 のためなら俺は血がこの体からなくなったって構わない」
懐かしいわね… 。
(※空白にしてあります決して何かのバグとかじゃないです!)
、あなたの為にも…やり通すわね。
私が守れなかったあなたの為に…この子を使って。
あなたのように虚しく終わってしまう人を無くすために…
人外が全て…消えるように…。
そしたら、そちら側で私を褒めてあの夜のように…抱いて。
ーーーーーーーー
過去編
※これは、割と見ても見なくても支障出ません。
あの空白の部分とか分かるくらいです
あと吸血姫の名前がわかります!
興味の無い方は飛ばしてもらっても構いません!
では、始めます。
「時期当主は、この国の第二プリンセス、ノスタリア姫様でございます。
第一プリンセスのクラリア様が病弱ということを踏まえ、この国を支えると立ち上がった13歳という若さの国王。」
あぁ、そうか、クラリア姉さんは病弱という事で国民には知らせてあるんだ。
ただ気弱で人前に出たがらないだけなのに…。
「ノスタリア姫様は、生まれた時から強い力を持っておりました。そのため、お亡くなりになってしまった前国王よりも高い術を使うことができます。
…ここで、前国王の死と同時に折られてしまった吸血剣の代わりの新たな武器を持てればノスタリア様が吸血姫となります。」
…無駄に重宝されてるわね…
触るくらいなら誰でも出来るでしょうに…
グイッ…バチッ……
何…これ……頭の中に映像が……
グラッ…
だめ、これじゃ持ってかれる…っ…
「はぁ……これで、いいのでしょう?」
刀の形だったそれを鞘から抜いて掲げる。
その時の顔色は誰が見ても良いとはいえないものだった。
「ここに…新たな王が誕生しました!」
その日からノスタリアは王となった。
あらたな武器、迷を手に入れて。
「…姫、私は…」
「わかっているわ、男が苦手なのでしょう。
貴方はあなたの部屋でくつろぐといいわ。無理に出てこなくてもいいのよ。」
別に普段から何かあるわけではないのだもの…。
にしても、王になって数ヶ月…。
王になったって変な気分…。
皆からの視線は変わらないし。
クラリア姉さんは、相変わらず人気者だし…ね。
私には1人としてつかない護衛もクラリア姉さんには国民全員が護衛かと言いたくなる量だ。
やっぱり、私は1人でいるのがお似合いなのね。
この庭は私のくつろげる場所。
大好きな場所なのよね…昔クラリア姉さんがわたしと平等に扱われていた頃によく遊んでいた。
どんなに綺麗なドレスで着飾っても私はまだ子供のまま。
「ブラウンの髪の毛はお母様譲り、深紅の中に金色の輪っかがある目はお父様譲り…。」
なのに
私はこんなに醜い。
「いっそ私が死んだらいいのかしらね…」
クラリア姉さんが気弱でなくても、力が弱いことから王にはなれなかっただろう。
だけど私が死んで、継げるのがクラリア姉さんだけになれば話は別。
私が王になるよりもよっぽど国民の幸せだわ
「じゃあその命頂戴しようか」
ヒュッ
っ!?
「誰…私の至福の時間を邪魔するのは」
「さぁな、国王となった今護衛の一人もつけずにお昼寝なんて狙ってくれと言っているようなものだろう。
さあ、安らかに眠れ…ノスタリア・ブラッド!」
ああ、剣が振るわれている。
力を使えば防げないことはない。
でもこれはいい機会じゃないかしら?
私が死ねばクラリア姉さんが王となり幸せな国になる。
私が死んだところで嘆き悲しんでくれる人など1人もいないでしょう
キンッ
「っ…!?」
「誰だお前…」
目の前に立っていたのは、私より少し明るい髪色の少年。
「さぁ…誰でしょうね…?」
ガンッ
剣の柄で気絶させた…?
斬りはしないのね…
「はぁ…姫様、縛るものを出して頂いても?」
…この顔…。
「え、えぇ…。」
今はそんなことを考えてる状況じゃないわよね
力を使い、縄を出す。
「ありがとうございます。」
…慣れてるのかしら
ササッと縛っちゃうなんて…。
「…私は、この輩をつれていきます。」
あっ…腰が抜けて力が入らないわ。
全く恥ずかしい…去ってもらうしかないわね
「あらそう」
「貴方も一国の王なのだからもっとしっかりしていただきたいですね。
もう、吸血姫という名を授かったものなのですから」
…私はもう…ノスタリアではない。
吸血姫なのだ。
「っさいわねぇ…貴方だって私が死んでクラリア姉様が“吸血姫”だったらいいと思うのでしょう。
私なんて早く死んでしまえばいいのよ」
ペシンッ
「は…?」
「貴方はもっと愛らしい笑い方をする人だったのに…。
王…いや、ノスタリア様、私は貴方に仕えたいと思っている。
貴方が王で良かったと思う」
…何…?叩いておいて、どういうことよ。
愛らしい笑い方?私に仕えたいと思っているって言うけど、貴方はクラリア姉様のお付きじゃない。
「でもそう思う人は多くはないわ。
今襲ってきたその人達はこの国の者。
農家の、レリオとブナハ。建築の、ディルアとドリブ。料理屋のヌマ。」
…皆、私よりもやはりクラリア姉さまを求めているわよね。
悲しいなんて…苦しいなんて…辛いなんて…思ってはいけない
「…今の貴方は悲しいな。
ノスタリア様、早くお立ちください。
お召し物が汚れます。」
っ……まずい、まだ立てそうにないんだけど…
「いえ、いいわ、放っておいて」
なんか恥ずかしいしバレたくないわ…。
何この男、どこかで会ったのかしら?私に変な事を言う…
「…そうですか。では、この男達を連れて行きますね。」
ふう、良かったわ…バレずに済んだ。
腰が抜けるということはそれなりに私も怖かったのね…
未だに手が震えてるわ…
「こわ…かった……」
久しぶりの涙だ。
クラリア姉さまの気弱が酷くなってからは…私は常に気を引き締めていた気がする。
泣いてはダメなんだと…思って。
あぁダメね、被害者のようじゃない、これじゃ
私はそんな悲しい存在にはなりたくないわ
「…ノスタリア様。」
ん…?この声、さっきの男…?
後ろから抱きしめ…は?
「貴方…何してるのよ」
唐突に私に抱きつくとか何事よ…
「まだ座り込んでるから不安になったんです
というか、ふり払わないんですね?
男に背後から抱きしめられてるのに」
…え、なんかイラつくわ。
何なのこの男。
「ていうか、動いてない事と震えてる事からして腰抜けてます?」
…とことんイラつくわ。
何よ、その見透かしたような言い方。
何となく分かってて言うなんて、私の事馬鹿にしてるのかしら?
「…何よ」
「ノスタリア様の泣いてる顔…見るの久しぶりですけど相変わらずですね。」
…久しぶり…?
本当にこの男は何者なの?
ペロッと涙を舐める男。
完全に行動からして変態だ。
危ないヤツとしか言えない。
「…誰だよって感じですか?それもそうですよね…まぁでもそれは、ノスタリア様をお部屋に運ばせて頂いてから話しますね」
いやいや、勝手に話を進めないで?
ちょ、抱き上げないで!?
王を姫抱きしないで!?
「貴方に私の部屋に入る権利なんて…!」
「まぁ、そのへんもお話しますよ。」
…完全にあしらわれてる気がする。
というか、遊ばれてる?
何この男…怖いわ。
ー部屋ー
私の部屋まで本当に運ばれたわ…
トサッ…
優しくベッドに下ろされたのはいいけれども
これは割と危ないのではないかしら?
殺されたりしないかしら…?
「…ねぇ、ノスタリア様本当に俺の事を覚えてないんですか?」
覚えてないのかと言われても…
「それよりも私の上に覆い被さるのはやめてくれないかしら?」
落ち着けないわ。
というか、鼓動が早くなるのよね…
「何でですか?別にいいじゃないですか」
…いや良くないわよ。
こんなの誤解を招きかねないわ。
もっとも…私の部屋を訪れる者などいないけれどね
私一応、吸血鬼の王なのよ。王を上から見下ろすとか大問題よ?
「血を吸いたくなるのよ。」
嘘ではないけど…それだけが理由ではない。
ただドキドキする。だなんて言えないのよ…
「血…ねぇ?吸いたければ吸えばいいんじゃないですか?
そうしたら、俺の事を思い出すかもしれないですし」
プチッ…ブチッ…シュルッ…
上の方のボタン外してネクタイまで…ていうか、ブチッてボタンとんだ…?!
あぁ…鎖骨…肩…首…そもそも血色のいい唇が胸を高鳴らせる。
爪の色も勿論…。
でも今回は鎖骨辺を多く出してくれたしそこから頂いてしまおう…
「は……む…っ…んっ………」
クチュッ…クチャッ…ズズッ…ジュッ…などと響く音。
味は…知らない味のはず…だけども匂いに覚えがあった。
この匂いは…いつだったかしら…?
「んぅ…ん……んっ…」
「ちょ、ノスタリア様、吸いすぎ…っ…」
…あら?可愛い顔。
もっと吸ってしまいたくなるわ。
赤面しながら息を切らす姿…そそるのよね。
でも死なれたら困るわ、傷を塞ぎましょうか
「…貴方、どこで私と……もしかして…ユーリ・レイリア…?」
「…大正解。でも今は、ただのユーリです。」
ユーリ・レイリアといえば、私がまだ6歳くらいの頃に門の前で見つけた。
彼は家を追放された、能力を持たなかった故に。
その時の彼は血の匂いがしていた、転んだ傷があった。
そうか…彼が貴族だった時も触れ合いはあったし、私が見つけた後も喋ったりしていたのね。
「…ユーリ…貴方なんで…」
「何で?守った事ですか?」
そう、それも大きくある。
けど、そういうんじゃなくて…もっと大きなことで
なんで私に関わるの…?
「…」
「ふっ…ノスタリア様、俺 昔言ったよね?
救ってくれた貴方を俺が命をかけて守ります
って」
でもそれは、門で出会った時。
それより前の時に会っていなければ私はユーリを救わなかった。
そんな可能性だってあるんだ。
「守らないでよ…何で…私が生きていて貴方に得はないわ!」
「損得で決めません。俺は惚れた女を守るだけです。」
は?いや、は?
驚きが多すぎて頭がついていけないんだけど
惚れた…?
「いつよ…」
「昔遊んでいる時からですよ」
…いや、しらねぇわよ…!
あんまり昔のことなんて覚えてないし
「馬鹿言わないで…
それなら、尚のこと貴方はここから出てくべきよ!
出てきなさいよ!」
私の事を好きな男がいる?まずそれがありえない。
でも、それが本当ならここに2人ってのは相当まずいと思うのよね…
「もしかして、ノスタリア様…俺に何かされるって期待してる…?」
いやいや、想像はしても期待はしてないから!
ユーリは確かにそこらの皇族とは違って顔がいいと思う…
でも特にそんなふうに思ってないわよ…!
「するわけないじゃない」
「じゃあ良いじゃないですか、長い付き合いなんですし」
いや、そういう問題じゃないわよ…
さり気なく私の腕抑えつけてくるし、さっきより体制ひどくなってないかしら?
「…で、貴方は何のためにここまで来たんだったかしら?」
「え?それは色々話すためですけど?」
「だったら、座って話さない?何で押し倒されているのよ私」
ついでに顔が近いし…
どういうことなのよ、まったく。
驚きでさっきまで恐怖で腰が抜けていたのにそれも直った。
「ただ俺が発情してるだけです」
「どきなさいよ…」
正直落ち着けるものも落ち着けないわ。
「とりあえず、説明しますね。
俺はずっと惚れてたからノスタリア様の事見てて行動の大体を把握してます。
だから、今日もすぐに助けられました。
で、部屋に入る権利のことですけど…
俺、既に亡くなってしまわれた前国王にーーー
_____ノスタリア様と婚約する許可もらいました」
…待って?笑顔で見せてきた契りの紙。
ていうかもっと待って?
私が王になった時点で既にユーリの妻?
頭がついていかないわよ…
「じゃあ、私は王ではないじゃない
あなたが王じゃない!!」
「いえ、一応女王ですけど…?」
…頭がこんがらがってるわ…
「というか、貴方国民にはどう知らせるのよ?」
「ノスタリア様が女王になった時点で知らせてありますよ」
なにそれ…ワナワナするわ…。
「で、今日はノスタリア様…いえ、ノスタリアの色々な初めて貰いに来ました♪」
はぁああ!?
いや、まって…今すぐ逃げたいわよ…?
「嫌よ!どいて!」
「なんつって…今のは嘘です。
そんな思い出して早々無理矢理だなんて、書物ではないんですから
言ってみたかっただけですよ」
なんて男だ…
一緒にいるだけで凄く疲れるわ。
でも、懐かしいと感じる…ユーリ…。
「…でも貴方がそういう相手なら別にいい気がするわ」
幼い時から知っている。
人間の年齢として考えればまだ私は13。
でも実際に私達の時の流れでは、私はもっと歳をとっていて色々なものを見てきた。
ユーリと沢山の時を過ごしてきた。
よく考えてみたら、私が喋る男なんてお父様とユーリくらいだったかしらね。
「そういうの唐突に言うのやめてください。本気で襲いますよ」
目が真剣だ。
というか、本当に力が強いのね。
私なんてただの虫のようだわ。
「…いつ尽きるかわからない命よ。
すぐ行動するのがいいと思うわ…
そう、私の気が変わる前に。」
この時なんでこんな事言ったのか私にはわからない。
ただ口が動いたのだ。
それにどうせ、いずれかは、こうする運命ならば私は別にいつだっていい。
ーただ他人のぬくもりが欲しいー
「…後で泣いて俺を殺したりしないで下さいよ」
私のイメージって随分ひどいのね。
忌々しい姫。それが私のこれから先も続く呼ばれ方。
ノスタリア姫でも、この国の女王でもない。
吸血姫、という名前のもとに。
「その時はその時よ。」
「…いろいろ覚悟した上で抱けということですか?
勿論そのつもりですから、安心してくださいよ」
いいのかしらこんなこと。
ダメだとしても構わないわ、私は今すごくユーリが欲しい。
少しずつ肌蹴させられていくドレス。
ユーリが首や鎖骨に口付けを繰り返す。
「っ…ん……っ…」
「声、我慢しないで」
直後刺すような痛みと、その痛みの場所から痺れるような快感が襲う。
もう、ほとんど何も考えられない。
脳がとろけるような感覚で、気づけば私を包むものは一糸もない。
「…飾ってなくてもやっぱノスタリアは可愛いし綺麗だ」
ユーリの言葉は甘くて
もう、どうにかなりそう
「貴方も…飾り物を取り払いなさいよ。不公平だわ」
熱に促されたのか、なんなのか。
普段ならいいもしない言葉が口からこぼれる。
「ふっ…仰せのままに、お姫様。
差し支えなければ、貴方が私を生まれたままの姿に。」
一瞬驚きながらもいたずらっぽい笑みを浮かべた。
私が脱がせるだなんて…
自分の衣服はメイドたちに着替えさせている。
なのに、人のだなんて。
うまくできるかしら?
手が震える中、ネクタイ、ボタン等と次々に手をかける。複雑なものでなくてよかったわ、これくらいなら出来る。
…細身なのに筋肉質で、白い肌には稽古などでついたであろう傷跡が所々にある。
つい見とれて、もう一度噛みたくなる。
「っふっ…んっ…」
「力抜いて、ノスタリア」
唐突に、胸に触れてくるから、ビクッと反応した。
「ん……」
何かが、股を擦れて、さらに意識が遠くなる。
「ひぁっ…」
固く熱いモノ。
「あぁ…すみません、つい夢中になっちゃって。
着痩せするタイプなんだね、ノスタリアって
それにしても…すごい溢れてる。」
「ふぁ…っ…ぁう…」
私の中にユーリの指が入ってきて…掻き回すからもう、どんどんおかしくなっていく。
「…ノスタリア、俺の上に来て」
そういい、私を彼の腹辺りに乗せる。
「ノスタリア、それを自分の中にいれて。自分で」
指示されたとおりにしようとするも、指されたものが、私の中には入りそうにない大きさなのだ。
「ど、どうしたらいいのよ」
「そのまま、じっとしていて」
と言われた直後に、腰を持たれグイッと中にそれが入ってくる。
すごい痛みが走る。
しかしそれが次第に快感へと変わっていく。
「っんっ…ふっ…んっ……ぅっ…」
その後はもう記憶がない。
気づいたら朝が来ていて、横には昨日の姿のままのユーリがいた。
そこから二年、同じことがほぼ毎日夜行われた。
そんな時に悲劇は起きた。
彼が、愛しい、最愛の彼が
ーーーーーーーーーにより、殺された。
私をかばおうとして、貫かれた。
そう、ーーーーーーーーーの手でユーリは死んだ。
そこから数年後に私も、同じ者により殺された。
私は、ーーーーーーーーーを絶対に許さない。
でも、絶対に憎むこともできない。
遅れてしまい申し訳ございません。
すごく長く時間がかかってしまいました。
こんなふうにどんどん遅くなっていくと思われますがご了承ください。
スランプなので、ぐっちゃぐちゃになってたりします、本当にすみません。
グダグダのままですが、
次話にて、お逢い致しましょう




