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01

「こちらが厨房となります。閣下がお持ちになりました品々は隣接の保管庫に納めております」

「あ……はい…………」


 どうしろと……

 案内されたのは6畳ほどの部屋。厨房と言われたものの5個口のコンロやシンク、作業台などの見知ったステンレス製の厨房機器が一切見当たらない。

 見えるのはシンクかと思える木製の大きな樽が二連になっている設備。隣に置かれている底が丸い鍋に合わせて作られているだろう竃。それに、作業台だろう木製の大きなテーブルだけだった。

 以前の店よりも劣った設備との前情報は貰っていたもののこれほど何もないとは想像してなかった。何から手をつければよいのか頭を抱えてしまう。


「シェフ、そちらのテーブルをお借りしてもよろしいですか?」

 保管庫と説明受けた扉からスツールを抱えて出ながら掛けられた声に驚いて慌てて手伝い、作業台に対面で座る。


「改めまして、私は離宮付きとなりました事務官のアクアと申します。閣下からはシェフのご希望に沿って厨房を改装するようにとの指示を頂いています。何なりとお申し付けください。」

「ご丁寧にありがとうございます。相田(あいだ)です。よろしくお願いします」


 申し訳ないと思いつつ希望聞き取りをしようとしていたアクアさんを質問攻めにしてしまおう。

 知ってから考える。

 それしかないよね……

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