新しい武器とステータス確認
ステータスの調整が本当に難しいです。できればコレはおかしくない?と思っても気にしないでくれると助かります。m(。≧Д≦。)mスマーン
深夜、至る所で眠る為に明かりが消されていく中、1つの宿の部屋が未だ明かりがついていた。その部屋の窓からは大柄な男の影が映っていて、何かと話しているかのようだった。
「ねぇ…ここでいいじゃん。一回だけ、一回だけやらせてよ。」
『だめよ。ここだと少し狭いわ。』
「そ、そんなぁ…。」
影の主はとても残念そうな声を上げながら、何かを我慢するようにそわそわしている。
「これじゃあ、落ち着いて眠れないよ…。」
『明日まで我慢しなさい。明日、どこか人目の少ない場所でやりましょ?』
「くぅぅ、分かったよ…。」
男は観念したようで、そのままベッドに倒れ込むと近くの蝋燭の火をフッと息を吹きかけて消した。明かりを消した事で辺り一体は完全に真っ暗になり、静かな夜が街を包み込み始める。だが、男の胸中は尋常ではなかった。
「(あぁ!?右手が疼く!!)」
…中二病じゃないですよ?
---翌朝---
朝日が街に差し込むと同時に俺は目を覚ました。未だ眠い目を擦りながら体を起こして、ローブや剣を装備してから一階に降りる。一階にはまだエルミアとルドルフさんは来ていない。
「あっ!おはようございます!イサミさん!!」
リルリカちゃんが俺を見つけると元気な声で話しかけてきた。とても良い笑顔だ。
「おはよう、イサミさん。今日はいつもよりも早いね。」
リルリカちゃんに続いてキッチンで料理しているリレーアさんが顔だけ此方に向けて声をかけてくれる。俺は文字で「“2人ともおはよう。”」と答えてから席に座る。
「朝ごはんはもうちょい待っておくれ。」
「“気にしないでください”」
リレーアさんは俺に果実を絞った液体を水で薄めたものを俺の前に置いてくれるとそのまま料理に戻った。リルリカちゃんは忙しそうにお皿を並べたり机を拭いたりしている。俺は水を飲みながらまだ少しボーっとする頭でその光景を見ていた。
「おや?おはようございます、イサミ殿。今日はお早いですね?」
後ろからルドルフさんの声が聞こえたので、俺はルドルフさんの方に振り返ろうと…
「おはよう~!イサミ!!」
「ゴフッ!?」
振り返る前にエルミアが俺の背中にジャンプしてきたので、思わず飲んでいた水を吐き出してしまう。「あぁっ!?大丈夫イサミ!?」とエルミアがあたふたとしながら心配してくれている。フッ!エルミアちゃんは朝から可愛いです!ゴホッゴホッ!
「…お嬢様、はしたないですぞ。」
「え~、だってぇ…。」
「まったく…、お嬢様!もうすぐエルフの国に帰るのですぞ?しっかりして頂きたい!」
「わ、分かったわよ。」
何時も以上に厳しい口調で嗜めるルドルフさんが少し怖かったのか、エルミアは素直に頷く。やや気まずい雰囲気のまま、2人は席についた。リルリカちゃんとリレーアさんが料理を並べてくれた後、俺達は朝食を口にする。
「ねぇ!イサミは今日はどうするの?」
横からエルミアが目を輝かせながらいつもの様に尋ねてきたので、俺は今日の予定を考える。
「(うーん、今はすぐにでも王都を出て森の中に行きたい気分なんだよな。昨夜から疼いて落ち着かないし…。後は、昼に渡辺さんと会う約束をしていたっけ。)」
俺はとりあえずこの後は、森のほうに向かうと伝えようと思ったが、なんて理由にしようか悩む。まさか、豊穣の息吹をしたいから森に行きたいと言える訳にも…
「イサミ殿、お嬢様。少しお待ちください。」
「(ん?)」
俺が悩んでいるとルドルフさんが話しかけてきた。顔は優しげな普段とは違い、まじめな顔をしている。
「なに?ルドルフ。」
「はい、本日は少しお嬢様と今後の事についてお話したい事があるのです。申し訳ないのですが…」
ルドルフさんが俺をみる。なんとなくだが、今日は別行動にしたほうが良いのだろうと察すると
「“分かりました。俺も用事がありますし。今日は別行動ですね。”」
「感謝いたします。イサミ殿。」
「えぇ~…。」
エルミアが不満そうに頬を膨らませている。あぁ!?あの頬をプニーってしたい!
「お嬢様。」
「…分かったわよ。それじゃあ、また今夜ね。明日出発だから準備だけはしておいてね。」
俺は頷いて了承を示すと、リレーアさんに朝食の礼を伝えてから立ち上がり出口に向かうと、後ろからリルリカちゃんが「いってらっしゃ~い!」と言ってくれたので俺は手を振り返しながら宿を後にした。
---数十分後---
「(あれ?)」
俺は王都の入り口である城門前に来ていた。だが、普段は開いている大きな城門は今は閉じられたままになっていた。俺は城門の横下の位置にある小さな警備兵用の入り口近くに立っている兵士に事情を聞く事にした。
「“すいません”」
「んん?うわっ!でか!って、何のようだ?」
朝早いせいか少しボーとしていた兵士は俺に気付くと驚いていた。最初は文字で話しかける俺を不思議なモノを見る目で見てきたが、それだけで必要以上に警戒とかはしてこなかった。
「“普段は何時もこの城門は開いてると思うんですけど、なぜ閉まっているんですか?”」
「ん?あぁ、もしかしてこの王都セルジュークに来たばかりの人か?」
俺は頷いて答える。
「この城門は深夜から早朝の間は閉まっているんだ。心配しなくてもあと一時間ほどで開くよ。」
俺は兵士さんに礼を伝えてからその場を後にする。思えば早朝から城門に来たことはなかったなぁ~と思いながら暇になった時間をどうしようかと悩む。ここでチラッと財布の中身を確認する。
現在の所持金:銀貨大一枚(1万アルム)銀貨小6枚(6000アルム)銅貨大1枚(100アルム)銅貨中2枚(20アルム)銅貨小5枚(5アルム)
合計16125アルムなり!
「(…多いのか少ないのか分からんけど、恐らく多いほうなんだろうな。)」
俺はふと自分の装備を確認する為にステータスカードを見た。
ステータス
名前 : 山県 勇
種族 : オーク
Lv36
HP 198(+1500)
MP 312(+3000)
状態 : 呪い 奴隷(主人 : エルミア)
力 : 58(+456)
体力 : 49(+458)
魔力 : 110(+900)
精神 : 88(+600)
早さ ; 23(+484)
運 : 63(+450)
スキル
嗅覚Lv8 魔力操作Lv7 再生LvMAX 棍棒術Lv2 剣術Lv3 雷属性適正LvMAX 土属性適正LvMAX 闇属性適正LvMAX
装備
武器1 ブロードソード レア度 2
防具1 ローブ レア度 1
防具2 皮の胸当て レア度 2
防具3 疾風の靴 レア度 6
マテリア 土のマテリア(サンドスパイク) レア度2
契約獣
ヤシロ マリン タルカス
契約技
夢幻 金剛 ペテロの裂け目 豊穣の息吹 無限暴食
「……。」
俺のステータスって強いのか?俺のしか見たこと無いから強いかどうかわかんないや。しかし、改めてステータスカードを見て思ったことといえば、
「(装備が初心者クラスすぎる!いや、初心者だけれども!)」
剣やローブはルドルフさんから貰ったものだし、皮の胸当てはゴブリンから剥ぎ取ったモノで既にボロボロだ。唯一まともなモノと言えば疾風の靴ぐらいか…、とにかくこのままでは姿から初心者と馬鹿にされてしまう!至急に装備を整えなくては!
俺はとある店に向かって急ぎ足で進み始めた。
---武器屋---
と言うわけで、やってきました武器屋。もう一度言おう!BU・KI・YA!RPGと言えば!やっぱり武器屋でしょう!
俺はワクワクする気持ちを抑えながら武器屋の中に足を進める。
「へい!らっしゃい!」
店の店員が元気な声で出迎えてくれた。こんな朝早くだというのに俺以外にもお客の姿がチラホラと見える。店員は1人の客に対応しているようでこっちに来ないが俺としてもゆっくり見たいので丁度良い。
「(なになに?)」
ブロードソード レア度2 攻撃力+6 1200アルム
「(おー、俺の持ってる奴と同じ剣だな。…って!待て待て!1200アルムだと!?)」
俺が受けたアイアンクラスの報酬は8アルムや50アルムだったはずだ。ゴブリン討伐でも500アルムだからそれでも足りない。
「(これはアイアンのクエストを受ける奴が余りいない訳だわ。)」
武器1つ買うだけでもここまで貯める必要がある。それこそアイアンクラスばかり受けていると気が遠くなる話だ。まぁそれでも最初は安全にいったほうが俺は良いと思うが。ちなみにブロードソードよりも安い武器となると短剣や竹槍、棍棒と言ったものになってくるようだ。…棍棒強いですよ?棍棒。
まぁそれは置いておいて、次の武器に目を通す。
クレイモア レア度4 攻撃力+36 7600アルム
「(でました!大剣と言えばこの方クレイモア先輩!って、高すぎ!?)」
目に入ったのはとても巨大な剣で剣先から柄の先っぽまで大体2メートル近くある。恐らく、両手でしか使えない武器であり、下手をすると地面に引き摺って使用する武器なのかもしれない。形や攻撃力はとても魅力的だが、使いづらそうなのでパス。
「(買えると言えば買えちゃう所が何気に凄いな。俺って実は金持ち?)」
次に目にしたのは槍と呼ばれる武器だった。
パルチザン レア度3 攻撃力+14 2800アルム
「(槍かぁ。剣も強いけど槍のほうが良いかもなぁ。)」
実戦では剣よりも間合いのある槍のほうが強いと言う事は俺でも知ってる。その代わり、間合いを詰められるとピンチになるのだが…、俺には金剛があるし問題ない…のかな?
「(あれ?結構俺って槍のほうが良いんじゃね?)」
他にもメイスや短剣と言った武器があったが俺は結局パルチザンを購入する事にした。槍ならばマテリアが付いているブロードソードと被る事もないし丁度良い。後は、防具だがこれは後にしよう。
「らっしゃい!おや?パルチザンを購入するのかい?」
俺は頷いて答える。
「ありがとよ!2800アルムだぜ!……確かに!毎度あり!」
俺はアルムを手渡してパルチザンを貰う。柄の部分は樫の木?で出来ておりある程度のしなり等が可能になっており、強度も申し分なさそうだ。穂先の部分は当然鉄製で、日本の戦国時代に使われていた縦に長い穂先のイメージとは違って両刃でやや幅広な穂先になっている。重量としても片手で十分に振るえる重さ、いやむしろ軽いぐらいだ。
「特別サービスだぜ!」と店員さんが槍を背中に仕舞える為の止め具をくれたので、早速槍を背中に仕舞う。おぉ!なんかかっこいいかも!
その後、俺は店を出て王都の外に向かう。今度は門もちゃんと開いていた。
新しい武器に槍を選択しました。理由は槍の方がかっこいいもん!
( ̄ー ̄)ゞコレゾ、ワガママ!




