戦闘---赤ローブ---
かりん糖とネコで、あるキャラを想像した今日この頃。(っ´▽`)っ
「あ、アイツです!お気をつけください!!」
「…1人ですか?まぁ良い。行け、お前たち。」
「「「はっ!」」」
「あぁ!?お待ちを!!アイツに数は意味が…!!」
また数人の黒ローブたちが向かってきたので俺は剣に魔力を通しながら迎い撃つ。とは言っても、先ほどの黒ローブとなにも変わらず相変わらず剣を振り下ろす速度が遅い。なので、俺は特に慌てる事も無く振り下ろされる剣を全てかわして、隙だらけの黒ローブたちに向かって剣をお返しする。
「ッ!?これは…」
「で、ですから言ったではありませんか!アイツに数は意味が無いんです!!司教様ここは逃げ「やかましいですね。貴方も早く行きなさい。」そ、そんな!?」
向かってきた黒ローブたちを全て倒すと赤ローブと近くの黒ローブが口論になっていたっぽいが赤ローブが剣を抜くと、黒ローブの男がやけくそのように大声を発しながら俺に向かってくる。
「うわああ!!死ねぇぇ!!ゴフッ!?」
剣を振り下ろす前に俺のほうから心臓を一突きにする。
「ふっ、ここです!隙だらけですよ!!」
ふと左横から声がしたのでそちらを見ると、先ほどまで向こうにいた赤ローブが剣を突き刺す形で此方に向かって来ている。俺の剣は黒ローブの男の心臓に突き刺さっているためすぐには使えない。それを見越しての攻撃だとしたらこの黒ローブは特攻か。今まで散々酷い事をしてきた奴らとは言え、味方にそれもリーダーに使い捨てにされるとはなんとも悲しいな…。
赤ローブは今尚も剣を突き刺さそうと向かって来ている。確かに剣を抜くには1動作が必要なので通常はその間にやられてしまう。だが、俺には剣以外にも武器はある。
「“金剛”」
俺は左腕に金剛をかけて剣に向かって防ぐよう腕を突き出す。ううむ、分かっているとは言え、見た目がとても鋭い剣を腕で防ごうとするのは結構勇気がいるな。一方、赤ローブは何も無い腕で防ごうとしていると感じたのか口元をニヤリとさせて突っ込んできた。うむ、遅い。黒ローブたちよりは大分早いけど、戦闘初心者と言っても過言ではない俺が金剛をかけて防ごうと考え付くぐらいに余裕がある。そして、腕に当たった剣は簡単に切っ先から鋭い音を立てながら崩れ壊れてしまった。
「ッ!?バカな!?」
「(うん。そりゃ、びっくりするわな。)」
まるで発泡スチロールのように簡単に壊れてしまった剣先を赤ローブは信じられないと言わんばかりに食い入るように見つめている。だが、すぐに目の前に俺がいる事を思い出したのか距離を開けるように全力で後方にジャンプしたので、俺は黒ローブから剣を引き抜くと赤ローブがジャンプしてから着地する前に、剣を地面に突き刺して魔法を発動させ土の針を赤ローブに向かわせる。
「グアッ!?こ、こんなバカな…。」
着地する瞬間だったので避ける事が出来ずにサンドスパイクをモロに受けてしまい、腹の部分を土の針が突き抜けて壁にぶち当たり大量の血が地面に降り注ぐ。思ったよりも呆気なかったな。
「ゴフッ!き、貴様は一体…何者?」
「……。」
まぁ死ぬ瞬間ぐらい誰に殺されたのかは知りたいもんだよな。だから俺はゆっくりと頭の部分のローブを外す。そして、顔が露になると驚き始めた。
「!?…オーク?…こ、こんなバカなことが…。」
赤ローブの男は信じられないのか「バカな…そんなバカな…。」と何度も言っている。…赤ローブさん、結構しぶといね?あ、HPが尽きていないから?うーん、そこの定義がいまだに曖昧だからなぁ。
「そんなバカな事!信じられるわけがあるかぁ!!」
発狂したかのような大声を出すと、懐から妙な小瓶を取り出した。
「ッ!?」
俺はあの小瓶を見た瞬間に背筋が凍るような気持ち悪さとなぜか無性に苛立ちが募り始める。
「(何だあれは?なんで、こんな気持ちに?)」
『あれは…まさか。』
ヤシロの声にやや戸惑いのようなものを感じる。そんな中、赤ローブはコルク栓を開けるとグイッと一気に中身を飲み干した。
「か、カハハハハ!!オークが魔法を使えてこの強さだと?笑わせるな!!今からこの力で貴方の化けの皮を剥いでやりますよ!」
赤ローブの体がどんどん膨れ上がっていく。身長は軽く2メートル半以上に伸びて、赤いローブが引き千切れた中からは肌色だったであろう皮膚が黒紫色に変わっており、筋肉も信じられないぐらい盛り上がっている。顔は四十代前半ぐらいであったであろう男の顔も大きく変化していく。目は獣、いや魔物のように瞳孔が縦に長くなって血走っており、口は横に大きく裂け広がり鮫のように鋭い歯が幾つも生えている。もはや、完全に人の姿ではなくなっていた。
腹に突き刺さっていた土の針は盛り上がった筋肉によって破壊され、穴が開いていた腹は完全に塞がっていた。赤ローブだったモノは地面に着地すると口から白い息を吐き出す。まるで体の体温が熱すぎて呼吸のたびに息が白くなっているようだ。
「ガハアァ…。ふふふ、まサか本当にコレを使用する事になルトは思いまセンでした。」
「(コレ?さっきの小瓶の事か?あれは一体なんなんだ?ヤシロ、分かるか?)」
『恐らく…、水状になるまで濃縮された生命力の塊だろう。』
ヤシロの声に苛立ちが篭っていた。
「(生命力…。)」
『そうだ…あの男の体が異常に変異しているのも過剰な生命力を取り込んだ為だ。…イサミ、アレは危険だ。他にも無いか調べてすぐにでも破壊すべきだ。』
「(分かった。俺もあの生命力の塊は何だか見ていて気分が悪くなるからな。)」
俺とヤシロの話が終わったとき、赤ローブだったモノは先ほど中身を飲み干した小瓶を取り出してご丁寧に説明し始める。説明するときも口から白い息が発せられている。
「気になるよウデすね?まぁどうせ死ぬ運命な訳でスし、教えて差し上げマしょう。コレは私達は「神水」と呼んでイます。これの作成は本当に骨が折れます。私は作成方法の1つとシて心が壊れた人から古代文明の力を借りて抽出しているノですよ。心の壊れた人は一種の純粋な魔力を放出しまスカらねぇ。」
「…それで、女性達にオーク共に犯させて心を壊させたってか?」
「えぇ、その通りです。苦労したのデすよ?犯しただけで心は壊れるほど脆くない人もいますカらねぇ。」
クックックと苦笑しながら、言葉を続ける。
「そんな人には同じ境遇の異性と共に部屋に入れてお互いを助け合いさセナがら、仲が良くなったところでオーク共に男を目の前で食べさセて犯し、それでも壊れないナラその男を食べさせれば皆、面白いぐらいに心が壊れていきましたよ。フフフ、心が壊れる瞬間の女性は本当に美しい!ぜひとも貴方にも見せてあげたいくらいですねぇ。」
「っは!とことん腐ってるな。」
「…言葉に気をつけなさい。彼らは私たちに貢献していったのでスから、ムシろ本望でしょう。」
「本望じゃねぇから、お前たちが無理やり連れてきたんだろうが。バカか?」
「……フッ、所詮オークに私達の崇高な考えは理解できるはずがありませンデしたね。…仕舞いにしまショう。光栄に思いナさい!この私!ルーラー・サプライン教団四司教の1人、左脚のトイ・オズボーンに殺サれる事を!!」
話が終わるや否な、オズボーンは一瞬のうちに姿を消してイサミの目の前に現れて豪腕を腹に繰り出す。
「ガッ!?」
イサミが殴られた衝撃で後方に吹き飛ぶ。だが、地面に到着する前にまたしても一瞬で移動したオズボーンによって頭を掴まれ、その勢いを殺さずに地面に叩き付けた。一回では終わらずに何度も地面に向かって叩きつけられる。
「グッ!?ガフッ!」
「ハハハ!!先ほどまでの威勢はどうしタのです?これほど一方的だと面白くありませんネェ?所詮はオークですか。」
血塗れで動かなくなったイサミの頭を掴んだまま話しかける。そして、話し終えるとイサミを放り投げるとさきほど壊れた剣を手に掴んで魔力を込め始める。
「“業火よ、敵を燃やし破壊尽くせ《業火爆発》”」
オズボーンが剣を掲げると壊れた切っ先に馬鹿でかい火の玉が出現する。そして剣先を振り下ろすと火の玉が音を立てながらイサミに落ちていく。イサミは動かない、いや動けないでいた。それをオズボーンは満足そうに見つめている。
火の玉がイサミに衝突し轟音を立てて爆発する。その爆風に発動者であるオズボーンですら数歩後ろに下がるほどだ。爆発して洞窟内に煙が立ち込めていたが、しばらくすると徐々に晴れていく。そして完全に煙が晴れ、イサミがいたであろう爆発点には何も残っておらず黒く燃え焦げた後だけが残っていた。
「フゥ…さすがにこの姿でも魔力全テを使用してシマいましたか。…ですが、ハハ!ハハハハ!!オークごときガ私に歯向かうからこうなるノデすよ!!ハハハハ!」
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「ハハハハ!!」
「……。(あーもう、うるさいな。さっきは何か爆発させるしよ。煙くてしょうがないっての。)」
俺の後方で笑い叫んでいるオズボーンをほっといて俺は木箱をあけて中を確かめる。幾つか見て回ったがどれも目的の物ではなかったがどれも人の心の壊れる過程を記した物や、さっきオズボーンが呟いていた神水をつくる為に利用した人の情報を纏めていたものなど、胸糞悪くなるような資料ばかりだった。
「……。(あった。)」
ようやく目的のモノを見つける事が出来た。それは神水が入った木箱で、中は小瓶が傷つかないように作られていて全部で3本入るスペースがある。一本分だけ開いているのは先ほどオズボーンが使用したものだろう。
「……。(むぅ…。本当になんでコレを見ただけでこんなにイラついてくるんだろう?)」
俺は神水が入った小瓶を一本取り出して見つめる。見た目はとても綺麗で恐らく普通の人はその見た目に引き付けられるだろう。なのに俺はイラつきと寒気しか感じない。
『イサミ、これは危険だ。すぐに破壊しろ。』
「あぁ、でも普通に破壊しても大丈夫か?」
『そこはマリンの力を使え、あれの力ならば跡形も無く処分できる。ついでだ。ここの資料すべて捨ててしまえ。』
「了解。“ペオルの裂け目”」
俺はペオルの裂け目にここにあった資料や神水を全て放り込む。全て処分すると右腕に豊穣の息吹の効果が出てきたが、今は置いておく。さてと、残りは今も笑い叫んでいるあいつだけだな。
右腕に金剛をかけていつぞやの狼と同じように、笑って隙だらけのオズボーンの腹に叩き込む。
「ハハハ!―――ガバァ!?」
面白いぐらいに吹き飛んで壁に衝突する。かなりの勢いで衝突したのでコレで終わったか?と思ったがフラフラではあるが腹を押さえながらオズボーンは立ち上がる。その顔には何が起こったのか分からないとありありと浮かんでいた。だが、近づいてくる俺を見つけると化け物染みた顔が絶望に染まっていく。
「な!?なぜ死んでいナい!?確実に殺したはず…ガッ!?」
どうやらオズボーンには俺を殺せたかの様に見えていたようだ。恐らく絶対的な自信があったのだろう。それだけに絶望感を大きかったようだ。そんな顔を俺は掴んで、力を込める。オズボーンは掴んでいる俺の腕や俺自身に向かって必死に豪腕による攻撃を繰り出すが、腹に喰らった攻撃が堪えているのか力がぜんぜん篭もっていない。何より、攻撃されるたびに当たる箇所に金剛をかけるので攻撃すればするだけオズボーン自身にダメージが入っている。
「ガガッ!?は、放しナサ…ガアァ!?」
ミシッと音がしたが、俺は腕の力を抜かない。むしろ増やしていくと更にオズボーンの顔が絶望に染まっていく。その顔は死に対して恐怖を抱いているかのように見える。
「そ、そウだ!女をやる!ど、どうです!?お金も好きなダけ…アアアァ!?」
何を言っているんだ?今更助かろうとしてるの?今まで助けを懇願してきた人たちを嬲り殺しにしておきながら?それは甘いと言うものだ。最後の言葉がこれとかアンタがバカにしていたオーク達と一緒なレベルだな。
「アアアアアアァァ!!ッ―――」
「……。」
気持ち悪い音を立てて、オズボーンの頭が破裂した。
”超”を付けたかったけどさすがに自重(〃ノωノ)
補足ですが、途中からオズボーンには夢幻が掛かっています。一体いつ掛かったのかは秘密でござる!o(*´ゝ∀・)ノ
つ、次でようやく終わる!゜ヽ(゜´Д`)ノ゜




