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転生ライフ!オークライフ!?  作者: エケイ
第三章 : 王都 誘拐
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信頼と新たなる力

(  ̄з ̄)チートになる話?なにそれー。

…すいません。結局チート無双の話にならなかったです。r( ̄_ ̄;)スンマセン

こういった話は書くのが初めてなので、コレで良いのかと何度も書き直してしまいました。( ̄ω ̄;)ムズカシイネ


 オレは抱えあげたエルフを見つめる。水に濡れている為か服が体に張り付いて少し透けて見え、胸元は肌蹴ている。とても扇情的だ。


「(この女は、オレのダ!誰にも、誰ニモ渡さナい!渡してナルもノか!)」

「何ダ!?オ前ハ!?ヒッ……!?」


 周りがうるさいので、オレがオークどもを睨みつけると怯えだして静かになった。


「(いつか奪われるグライなラ、こコでオレのモノにしてやる!)」

「キャッ!?」


 オレを見つめているエルフを地面に降ろして覆いかぶさるようにして両手をエルフの顔の横に置いて逃げないようにする。エルフは驚いたような顔でオレを見ている。オレはこの状況に興奮して息が荒々しくなってきた。周りのオークもオレがしようとしている事を理解したのか一歩離れた所で下卑た笑みを浮かべている。


「イサミ?イサミなんでしょう?な、何してるの?お願いだからどいて?」

「……。」


 オレは無言のまま、片腕をエルフの服に手をかけようとする。だが、危険を察したのかエルフの手がオレの手を掴んだ。


「イサミッ!?何するの!?やめなさい!!」 

「(うるさい…、ウルサイ!オークであるオレがそンナに嫌か!?ハッ!なら残念だっタな!お前は今からオレのモノになるんだヨ!)」


 「やめてっ!」と叫ぶエルフの言葉を無視してオレは元々破れていた服をさらに脱がせようとする。だが、エルフの手が邪魔をしてうまくいかない。オレは少し強く力を入れて手を払い、片手でエルフの両手を頭の上で拘束して、再び服に手を付けようともう片方の片手を伸ばす。エルフの服が無くなっていく度にオレの興奮が上昇して自然とオレも他のオークと同じような下卑た笑いを浮かべる。そして、エルフの上半身服のをすべて脱がした時、


「ッ!?…ガッ!グッ!?」


 不意にエルフと目が合った。エルフの目には雫が溜まり、信じていたのに裏切られたような目でオレを見ていた。悲鳴をあげるでもなく、ただ強くオレを非難しているような目がオレにはとても不快だった。


「GURAAA!(そんな目でオレを見ルな!!)」

「ッ!?」


 オレはエルフの頬を叩きつける。だが、エルフの目が変わることはなく、逆にキッともっと力強くオレを見つめる。オレはその目が急に怖くなった。


「(お、オレは…、俺は…。)」  


 エルフをオレのモノにするはずが、逆に遠退いていく気がする。なぜだ?ナゼ?オレは欲しい物を手にしたいだけ。このままではエルフはオレのモノにならずに他の誰かに奪われてしまう。だからオレのモノにしたいだけ、それだけなのにナゼこんな目で見られないとイケナイ?


「(オレの事が嫌いダカラ?オークだから?クソッ!?オークだからってだけでオレは嫌わレルのカ!!)」


 違う


「(このエルフも結局、オレの事ナンテペットとしか考えてイナイからコンナ目でミルンだ!)」


 違う、この目で見られるのは全部…


「(ミテロ!今カラエルフヲ犯シテオレノモノニスル!オレノ事ダケシカ考エラレナイ様ニシテヤル!)」


 もう気付いているんだろ? 

  

「GU、GAAAA~~!!―――ッ!?」


 頭の中で考えがグチャグチャになり、思わず頭を両手で抱えて咆哮を上げたとき、エルフの手がそっと俺の頬に触れた。 


「イサミ…どうして泣いてるの?」

「……?」


 何を言ってるのか分からない。エルフの顔を見ようとしたが、なぜかぼやけてよく見えない。エルフはゆっくりと俺の首に両手をまわして、大事なもののように優しく抱きしめてきた。


「どうしてこんな事をしたのか、私には分からない。正直、今の貴方は怖いよ…。でも、イサミ…なんだよね?…お願い、いつものイサミに戻って…。」

「GU!GAAA!(ッ!?エルミア!)」

「~クッ!?お願い!」


 俺はエルミアの肩に噛み付いた。肩からは血が出て俺の口を真っ赤に染め上げる。だが、エルミアは離さないでくれた。しばらくの間、力強く噛み続けていたが、少しずつ俺は顎の力を弱めていく。そして、俺は両手をエルミアの体にまわして抱きしめる。優しく、だが決して離さないように強く抱きしめ心の中で何度も、何度もエルミアに向かって謝る。…どれくらい経っただろう?時間としてはあまり時計の針は動いていないはずなのに、俺にはとても、とても長く感じた。


「イサミ…落ち着いた?」


 俺は頷いて答える。今もエルミアの小さい体を抱きしめたままで俺はエルミアの顔が見えない。もしかしたら、怒っているかもしれない。嫌われてしまったかもしれない。しかし、エルミアの声はとても落ち着いていて、とても安心させてくれるような声で話しかけてくれた。


「ふぅ…良かっ…た……。」

「(……?エルミア?エルミア!?)」


 エルミアは安堵したかのように息をついたと思うと、体から力が抜けていった。俺は慌てて手をエルミアの肩に当てて傷を癒し、エルミアの心臓音を確認する。


「(……ッ!?良かった。ちゃんと生きてる。)」


 恐らく、疲れと安心感で意識を失ったのだろう。それはエルミアが俺に信頼を置いていると言う事に他ならない。そんな俺を信じてくれているエルミアを、先ほどまで俺は襲おうとしていた。俺はなんてバカなんだ!?


『イ…ミ!イサミ!聞こえるか!?』

「(ヤシロ!?)」


 俺は俺が着ていたローブをエルミアにかぶせているとヤシロが心配したかのような声で話しかけてきた。


『おぉ!やっと通じたか!先ほどまで我が話しかけてもまったく通じてなかったからな。』

「(そうなのか?…心配をかけたな。)」

『まぁ無事で何よりだ。…先ほどのは何だったのだ?』

「(俺にも分からないよ。ただ…、)」

『ただ?』

「(まるで心まで本当にオークになってしまったかのように感じた。)」


 先ほどまでの俺は、オークのように自分の心のままに動いて、相手のことは考えないような性格だった。時々、忘れがちになってしまうが、俺はオークになってしまったんだよな…。もしかすると、いつか人間である俺の心も先ほどの様に、オークの心になってしまって今度は戻れないかもしれない。


『オークの血か。なるほど、確かにそうかもしれんな。』

「(俺は、…どうすれば良いんだろうな?エルミアたちと別れて1人で行動したほうが良いのかな?)」

『さて…な。そうかもしれんし、そうでないかもしれん。お前はどうしたいのだ?』

「(俺は…。)」


 気を失ったエルミアを見る。その寝顔は、敵陣の真っ只中だというのにとても安らかで、この寝顔を守っていきたいと思えるそんな顔をしていた。そんなエルミアの頭をそっと触れて撫でると「ん…。」と気持ちよさそうな顔をしてくれて、俺はとても穏やかな気分になれた。


「(俺はこのエルミアと一緒に…例え、危険だとしても一緒にいたい!実らない想いだとしても近くで見守っていきたい!!)」

『…そうか。ならばもう我が答えずとも良いな?なに、心配は要らぬ。先ほどのオークの血の暴走も今の御主ならば大丈夫だろう。』

「(あぁ。…ありがとう、ヤシロ。)」

『フッ、礼など要らぬ。』


 俺は自然と口の端を少し持ち上げながら立ち上がる。周りには期待していたものが見れずに不満を言っているオークたちが大勢いる。中には俺からエルミアを奪おうと武器を構えて突っ込んでこようとしているオークもいた。


「さて…と。俺もオークだけど、お前達は仲間だとは思っていないからな。」


 オーク共の向こう側には捨てられたかのように扱われている女性達や男性達が倒れている。見れば、未だに自分の欲求を満たすために動いているオークもいた。俺はそんな光景を見ながら「ふぅ…。」と溜息をつく。


「散々好きにやってきたんだ。…覚悟は出来てるんだろうな?」


 俺が恐らく殺気であろうモノを飛ばしながら一歩前に出る。すると、近くにいた身の危険を感じてか、オーク共も一歩下がった。こんなにハッキリと相手を殺したいと思ったのは初めてだ。だが、この感情は決して間違っていないと俺は思う。さらに、一歩進むとオーク共が怯えるように近くにいた女性や男性を盾の様に構えてきた。恐らく、人質のつもりなのだろう。


「(チッ!どこまでも腐ってやがるな。)」

『イサミ、少し良いか?』

「(ん?どうした?今忙しいんだけど。)」


 俺がヤシロの声に反応して歩を止めると、オーク共が人質の意味が成したと思ったのかこちらに向けて人質を盾にジリジリと俺を囲み始める。察するに全方位からの攻撃で俺を仕留める様だ。


『今のイサミならば…こやつの力を使いこなせるはずだ。』

「(こやつ?)」

『ふむ、頭に呼ばれたので来てやったのである。』

「…誰?」 


 頭の中に知らないおっさんの様な声が聞こえる。


『誰とは失礼なのである!我輩の名前ぐらいとっとと決めるのである!』

「えーー!?」


 俺が急に間の抜けた悲鳴をあげたので周りのオーク共がビクッと反応する。


『ほら、早くするのである!!』

「えーと、えーと。デーモン閣…」

『…一度目は許すのである。二度目はないのである。早く決めるのである。』

「さ、左様ですか…。んじゃ、タルカスは?」

『うむ、まぁそれでよい。では、早速我輩の力を使いこなしてみるが良いぞ?』

「ヤシロもマリンもそうだったけど、皆、鬼教官すぎない?いきなり使ってみろって…。」


 そう言っている間にもタルカスを通じて俺の頭にタルカスの力のイメージが沸いてくる。その力は俺が望む何もかもを飲み込んで喰らい尽くしてしまいたい、そんな純粋に食料を求めている、しかしモノを言わさず喰らい尽くしてしまいたい凶悪な感情を伴わせる力だ。


「お、おいおい。なんだよコレ。下手をしたら自分自身をも喰らい尽きしかねないぞ?」

『当然である。我輩の力は甘くないのである。中途半端な意識ならばその者ごと喰らい尽くす力なのである。だが、』

『今の御主ならばタルカスの力も使いこなせるであろう?』

『…頭。そこは我輩が言いたかったのである…。』

 


 俺は頭の中にあるイメージを魔力を使って再現する。回転に回転を加えて何もかも吸い込んですり潰し、動き回る渦を。すると腕の周りに黒い霧のような、闇の渦が蛇のように巻きつき始める。


『…うむ、見事使いこなしているようで安心なのである。さすがであるな。』

「コレ…かなり難しいな。」

『当然である。さぁ、魔法発動言語は…もう分かっているであろう?』


 俺は頷いて答える。オーク共は急に俺の腕から発生した闇の渦に驚いている様子だ。俺は両手に出来ていた渦を右手に集中させて、力を込めて腕を引く。


「“望む全てを喰らい尽くせ!《無間暴食》!!”」



名前は相変わらず適当デッス!次回はまぁそのあれです。うん、大体ご想像のとおりになるかと思います。そろそろこの誘拐話も終わりますね!私も早く終わって楽しい物語を進めたい!( ̄ー ̄)ゞアレ?コレッテフラグ?

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