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好きじゃないわ

作者: 中原 ゆえ

 貴方はいつも私に聞くの。

「俺の事好き?」

 心配なのかしら、不安なのかしら。

 それとも、言葉を求めないと、私の事を愛せないのかしら。

 色々思う事はあるけれど、そう言われると可愛い人ねと思うから、ちょっとだけ答えてあげる。

 でもね、素直になんかなってあげないの。だから、私は一つ嘘をつく。

「好きじゃないわ」

 馬鹿ね、好きに決まってるじゃない。そう心の中で付け加えて。

 貴方も物好きな人よね、私の言葉のどこに、愛を見つけているのかしら。

 でもそう言うと、決まって安心したように、瞳の色が穏やかなものに変わる貴方。


 どんなに貴方を愛してると思ってるの。馬鹿ね。

 そう素直に言えたら、何かが変わるのだろう? って、考える事もあるけれど。

 私は、素直じゃないからいつも言えずにいる。

 だけど、そんな素直じゃないところも含めて、包み込んでくれてる気がするから。

 だから、答えはいつも同じ。


「好きじゃないわ」


 そんな意地悪な私も含めて、愛してくれる貴方が好きよ。


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― 新着の感想 ―
[一言]  リア充爆発しろぉぉぉ!  なるほど。これがリアル女心なんですね。最近エセ女心で一人称モノ書いてるので、勉強になりました。  この短編の情景は、たぶんセック○中なのだと思います。女性側はこ…
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