表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/1

8月だけの、片思い ③

ご覧いただきありがとうございます。

本作は、実話をもとに再構成した「叩き上げ公務員」の半生を描くサクセスストーリーです。

学歴もコネもなく、定時制高校からスタートした主人公。

決して順風満帆ではなかった彼が、どのような葛藤や壁を乗り越え、霞ヶ関の本省、そして幹部へと駆け上がっていったのか。

実際の官僚機構や他省庁でのリアルな泥臭さ、そして人生後半での新たな挑戦までを丁寧に描いていきます。

働くすべての人、そして逆境から這い上がりたい人に届く作品になれば幸いです。

ぜひ最後までお付き合いください!

それから数日後の昼過ぎ。

店のドアが開き、笹本敦子が姿を見せた。

「いらっしゃいませ!」

「来ちゃった」

「ありがとうございます! あ、今日、吉田さんは休みなんです」

「いいのいいの。いつもアイス買いに来てくれてるから、私も一度来ないとと思って」

敦子は笑顔でそう言うと、注文を済ませてテーブル席へついた。

「川野くんも一緒に食べようよ」

「僕は……まだバイト中ですから」

「店長ー! 川野くん、ちょっとお借りしていいですか?」

「いいよー。ちょうどランチタイム抜けて暇な時間だし」

奥から店長の軽い返事が飛んできた。

「ほら、店長のお許しも出たから座って。川野くんって、本当にアイス好きなんだね」

「まぁ……暑いですから」

本当は、彼女に会いに行く口実として毎日のようにアイスを買いに行っていたのだが、口が裂けても言えない。


「I高校に通ってるんだよね。学校、楽しい?」

「まぁまぁ、普通です。笹本さんは、神戸の短大生なんですか?」

「『敦っちゃん』でいいよ。3つお姉さんだけどね」

「……敦っちゃん。裏の駐車場に止めてある赤い車って、敦っちゃんの物ですか?」

「そうだよ。知ってる? ホンダのシティ」

「知ってます! いつもピカピカに磨いてあるなぁと思ってて」

「本当? ありがとう! ……ねぇ、川野くんって、すごく綺麗な澄んだ目をしてるね」

「えっ……そうですか? あんまり言われたことないです」

「チェッカーズの藤井郁弥に似てるって言われない?」

「……時々言われます」

「私、郁弥大好きなんだよね」

ふいに顔を覗き込まれ、浩一の耳まで一気に熱くなった。

「あはは、なんで川野くんが赤くなってるの?」

悪戯っぽく笑う敦子との心地よい時間は、夢のようにあっという間に過ぎ去っていった。

最後までお読みいただき、ありがとうございます!

吉田先輩のナイスアシストにより、年上のお姉さん・敦っちゃんと急接近した浩一!

「ホンダのシティ」や「チェッカーズ」といった時代の風を感じながら、真っ赤になって照れる浩一のウブさが炸裂する夏の一幕でした。

しかし、バイトに明け暮れた夏休みもいよいよ終盤。

2学期が始まれば、あの「セーラー服の彼女」との再会が待っています——!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ