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(8) パーティーの計画 No.1

「よく来たね、リーナ。」

「いや、あんたが魔法使って私を強制的に呼び出しただけでしょう。」


いつも通り私がアサヒと魔法の練習をしていると、急に視界がグニャリと曲がり、気が付けば、知らない部屋に転送され、ヴェルガートの目の前に立っていた。


「あんた、国王のくせして破天荒ですよね」


私はふりまわっされぱなしが気に食わず、ヴェルガートに、精一杯の嫌味を言う。


この宮殿に来てから何ヶ月か経過したけれど、その間、宮殿のどこからか、何度も何度もヴェルガートを注意する声を聞いた。どうやらこいつは、人目を盗んで定期的に宮殿から脱走し、一人でぶらぶらと街を散策しているらしい。


「言っただろう?俺は破天荒な娘が好きだって。それなら、俺が破天荒なことぐらい、簡単にわかるだろう。」

「いや、わかんねぇわ。」


私はヴェルガートの無茶苦茶な言葉につっこみを入れる。

こいつ、国王の自覚あるのか心配になるほどだな.....

いやまぁ、私も平民に変装して行方をくらませたんだから、人のことを言えないのだが......


「で、私を呼び出したってことは、何か用件があるんだろ?さっさと話せや。」

「…なんかリーナ、口が悪くなってな.....」

「――なってねぇです。」


私はイラつきを隠さずに、ヴェルガートの言葉を遮りながら言葉を発する。


「まぁ、いいけど.......って、そんなことよりも用件を言わなきゃね。実は二十日後にスライック国とアーシス国のお偉いさんが集まるパーティーがあってね。そのパーティーに参加してほしいんだ。」

「――そのお願いに、私の拒否権はありますか?」

「ないね。」


私の問いに、ヴェルガートは簡潔に答える。


この宮殿に来てから分かったけど、こいつは本気で私を嫁に迎い入れたいらしく、私が嫌がることはしてこない。そんなヴェルガートが進んで、私をスライック国のことに関わらせることは無いだろう。

――私が嫌がるのが目に見えているから。


「何故、私がパーティーに参加せねばならないのでしょうか?」

「それはだな.....」


私が質問すると、ヴェルガートは顔をしかめながら、心底申し訳なさそうな声音でぽつぽつと話す。


「実は、スライック国の奴らにリーナがアーラス国にいることを知られていたらしくてな。スライック国の奴らに、ぜひともリーナと会いたいと言われて......

あ、いや!もちろん俺は断ったよ!?でも、あいつら、俺の話を聞かなくてな.....」


私の顔が険しくなったのを見て、ヴェルガートは必死に言い訳をする。

だが、次第に声は小さくなり、最終的にはヴェルガートは子犬のように、シュンと大人しくなる。


「――別にいいですよ。ばれるなんて、予想してましたし。」


私は、目に見えて落ち込むヴェルガートに声をかける。

別にこいつと仲良くするつもりはないが、一応フォローはしておく。


「どうせ、クラテルとシャロも来るのでしょう?そのパーティーとやらに。どうせ、あいつらの婚約発表でしょう。」

「――そうだろうね。」


私の推測に、ヴェルガートが同意する。


私をパーティーに参加させたいのは、正式に私と婚約破棄をし、シャロとさっさと婚約してしまいたいクラテルの我儘を叶えるためだろう。おそらく、私に屈辱を与え、自分たちは幸せになろうという計画だろう。

――非常に悪趣味だ。


だが、所詮は私の被害妄想だ。この推測が当たらないことを祈るが、最悪の事態には備えるべきだろう。

そう思い、私はとある計画を思いつく。


「ねぇ、ヴェルガート。貴方、私と婚約したいのよね?」

「?ずっとそう言っているではないか。」


私の突然の言葉に、ヴェルガートは困惑した表情を浮かべる。


「――私、貴方を利用する。」

「そ、それってまさか......」


ヴェルガートはこくりと唾を飲む。


我ながら、自分の考えはあまりにも身勝手で、飛躍しすぎている。そんなのわかっている。でも......


「私は貴方と仮婚約する!」


私はヴェルガートに高らかに宣言し、私の言葉にヴェルガートは目を丸くする。

私は、そんなヴェルガートを見てにやりと笑い、計画を淡々と話しだす......

すみません、実は私、コロスケに罹ってしまい......投稿頻度、しばらく落ちると思います。

ただ、今はだいぶ治りかけてきて、親の目を盗んでコツコツ小説を書いています。

小説が書けたら投稿しますね。

ただ、あまり頭が回らず、変な文章になっている可能性が大なので、そこらへんは承知してください(まぁ、普段から変な文章ではあるけど.....)。ぜひともまた見に来てください.....

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