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転生概念における願望空想論  作者: coll
ティル・ナ・ノーグ編
81/91

目覚め

少しばかり遅れましたー。

最近またもや個人的な事情があって、多分10月中は割と遅れるやもしれません。大変申し訳ない


いせロリ豆知識⑲

カラの内面は転生前とほぼほぼ変わっておらず、コミュ障でも無ければ、異性と話せないわけではないため、対人に影響は基本無い。

「クッ...!!」


カラに攻撃を弾き飛ばされ少しばかり不機嫌そうな表情になるレヴァ、しかしすぐさまいつもの調子へと戻る。


「へぇ...目覚めたんだ......?そのまま寝りゃぁいーのに」


「はっ。もう仮眠はウンザリ。多少なりともリハビリが必要だからねっ!!」


攻撃に移るまでの所作があまりにも早く、反応ができなかった為、何も出来ずにそのまま吹き飛ぶレヴァ。


「────ガッ...!!?」


(な、何が起きた...!このオレが何も出来ずに吹き飛ばされた!?このガキ...ッ!!)


そのまま足を地面につけて踏ん張り、何とか耐えるレヴァ。その表情はカラを睨みつけている。


「プッ...。オレが血を吐くだなんて......この世(ここ)に戻ってきてから初めてだよ。いや、そもそもまともに戦うのすら久しぶりか」


(ここに戻ってきてから...?どういう意味だ)


「ふはは...その力、羨ましいな......。オレにもそんな力が欲しい。だからカラ。君には一回食らってもらう」


見えなかった、反応すらできなかった。それほどまでに速くそして重い攻撃。その攻撃によってカラは遠くへと吹き飛ばされる。


「な...何が起きた......ッ」


「いーね...。君の力を羨む度にオレの力が強くなる」


血を流すカラを見て、狂気的な笑みを浮かべるレヴァ。その姿は皆の想像する悪魔そのもの。


「なるほど...そういう事か」


「何か分かったのですか?アヴァロン様」


「彼奴の力は"嫉妬"という概念そのもの。相手との力の差があり、その状態で相手を羨むと相手の力へと変則的に近づいて行き、結果、相手を上回る。彼奴はそんな風な力じゃろう。何ともまぁ強者特攻な力じゃ...」


苦虫を噛むような顔をするアヴァロン。それもそのはず。レヴァの力は、例え相手が大幅にレヴァを上回っていても、羨ましがられてしまえばいずれレヴァが上になってしまうという事。つまり、長期的な戦いになれば不利となる。


「...クッ!!」


「はっはは!どーした!?逃げ戦法!?無様だねぇ!世界を救う転生者ァ!」


カラは防御するのに手一杯で、レヴァはしつこくカラを追いかける。


もうすでにカラの力を上回ってしまっている。そう思ったクゥロは、カラの手助けをする為魔法を使用する。


「んぁ...?もういー。飽きたよ君の魔法。今のオレの強さなら君レベルの魔法はもう効かないから。じゃーね」


クゥロが魔法を放つ前に殺しにかかろうとするレヴァ。マズい。このままでは...。最悪の予感がする皆。が、しかし。アヴァロンは別の予感をしていた。何かヤバい予感を。


「おい」


その声と共に、周囲はザワめき始める。話しかけられたレヴァはピタリと攻撃を止める。何故ならその声からは溢れんほどの殺気が籠っていたからだ。それは七大悪魔ですら一瞬怖気付くほどの。


「...へぇ......。君、もう超越者(こっち)側に来たんだ。早いね転せ──」


「テメェの相手はこっちだろ」


そんな言葉を放った瞬間だった。レヴァはもう遠くへと吹き飛ばされていた。皆、驚愕していた。先程までと全く違う雰囲気を話すカラに。


「い、いきなり進化...?」


否、確かに外から見ればそう見えるが、ソレは唐突の進化ではなかった。


サタンによる『封印』をなにかに変換しようと無意識下で能力を発動。それでクゥロの記憶魔法によって変換の行き着く先を見つけて目覚める。そして更にレヴァによる『嫉妬』も上乗せされ、内部では変換が自動発動し続ける事になる。その2つの巨大な負荷を変換し続けた結果、その負荷を耐えれるようにと能力が成長したのだ。


「...下手したら、カラの力は変換という枠組みを超えたのかも」


「え...っと、どういう事?」


「ここから話すことはあくまで私の推測であることを念頭にしてほしいんだけど、外からくるエネルギーを自らの意識によって変換し、自身の害のないものへと変換する力を内向エネルギー。そしてカラが意識を封印され、内部からその害的なものを変換しようとする力を外向エネルギーと仮定する」


クゥロは今のカラの状態の推測の話をし始める。リノア達一同はクゥロの話を聞き、上を見ながら想像の中で図を立てていく。


「カラは意識を封じられる。でも意識がない状態でも常に変換を使用していた。私の記憶魔法の影響で封印が緩んだ時、カラの力の主体は内向エネルギーと外向エネルギーの変換、両方できるように変わったって話」


「...んと?」


「つまり、簡単に言うと、今までのカラの力は一応両方通れるが、許可制の一方通行じゃった訳じゃ。それが今は内外通行可能でカラの許可不要の両通行になっとるわけじゃ」


アヴァロンはクゥロの説明を噛み砕いて皆に説明する。その力の詳細を聞き、リノアやルヴラ達は凄いとはしゃいでいるが、クゥロは違った。


「これでもし私の推測が合っているのなら、受け入れ、変換からの攻撃と言う発動のラグがほぼ無くなったってことになる...」


「...そっか......。そういうことになるんだ...」


その一言で皆は察した。それはつまり、ほとんどの敵の攻撃が事実上無効化されているのと変わりがないということ。それを理解した皆はクゥロと同じく動揺し始める。


「ガッ...ハッ......。な、なんだこの力...」


「テメェのおかげでカラは強くなった。そのお礼に本気の拳をくれてやる」


「まずい...!!」


ただ拳で殴っただけなのに、強烈なソニックブームが発生する。その影響は凄まじく、とてつもない爆音と衝撃に、半径6km以内にある辺り一帯にある物がほぼ吹き飛ぶ。それをいち早く察していたボロボロの状態のローレライが認識魔法を使い、周囲にいる味方サイド全員に防音とショック吸収を付与したお陰で皆吹き飛ばされずに済むことに。


「ローレライさん...!!」


「感謝しかない...!」


そのあまりの衝撃にレヴァの意識は飛んでおり、その場で力が尽きるかのように膝を着く。


(なんて強さだよ...。この調子ならいずれルシファーも超えるなぁ...。だがまだ...)


「浅いね!」


「なっ!?」


(先程まで意識が飛んでいたはず...!!もう意識を戻したのか!?それとも飛ばしたようにみせたのか!?)


想定外の状況に内心焦り始める。それと同時に相手が七大悪魔であることを再確認する。


「なるほどこりゃサタンでも手こずるわけだなぁ...。成長度合いが尋常じゃない...。想定外しか起きない。そりゃサタンも存在を消されるわけだ」


レヴァがそう言った途端、隣の空間がねじ曲がり始める。そこから何が出てくるのかと恐怖したが、その気配はレヴァと酷似している魔の気配。カラ達になんとなく嫌な予感が過ぎる。


「オレのやることはもう終わった。あとは任せたよ『憤怒』」


「待ちやがれ!!!」


「止まれ!カラ!!」


カラはレヴァを追いかけようとするが、アヴァロンに止められる。


「レヴァの言葉を聞いたか。憤怒が来るぞ...」


すると空間がねじ切れ、そのねじ切れた空間から手が出て来る。その空間の狭間から見た事のある悪魔がこちらを除くように這い出る。


「2度目まして。そしてサヨウナラ」


「...ッ!!」


カラに拳が降りかかろうとしたその瞬間、カラの体は飛ぼうとした体型から切りかえ、相手の力を相殺しようと、殴りの動作へと変更する。


(早い...。だがその体勢では力が入らないだろう...!!)


二人の拳がぶつかった瞬間、一瞬だけ世界が暗くなった気がした。まるでこの惑星ほしが耐えきれていないと言わんばかりに。魔法ですら耐えきれなかったせいで辺り一帯の地面がエグれ、皆、簡単に吹き飛んでいく。


「なんだよこレ...ッ!!」


「本当にこれが悪魔と人間の戦いなのですか...?」


「バケモン同士の戦いでしょ...こんなの...っ!!」


拳がぶつかった時の衝撃波だけで地面がエグれていき、その衝撃波一つ一つが放つ突風のせいで皆、低姿勢でその場に何とか留まっている。


「随分と強くなったなァ!転生者ァ!!!」


怒りのせいか、怒鳴りながら話しかけるサタン。それに対し、まるで戦いそのものを楽しんでいるかのような表情を浮かべるカラ。


「強くなったんじゃねぇ...。もう"適応した"んだよ憤怒(テメェ)封印(チカラ)に」


(なっ...。適応した...だと!?まさかコイツ、能力が進化しやがったのか...っ!!)


下から上へと振り上げた拳がサタンの腹に直撃し、そのあまりの威力に吐血する。だがカラは間髪入れずに、空中で回し蹴りをし、かなり遠くへと吹き飛ばす。


「...ガッ......ハ...ッ!!」


「だからもう、お前の攻撃は何も通用しない」


満身創痍ながらも殺意の目をカラへと向けるサタン。しかし、カラも同様の目をサタンに向けていた。


(手負いの敵ほど、油断してはいけない...。ここで確実に殺さなければ...っ!!)


最後の一撃を。そう思い、本気で力を込めてサタンを殺しにかかるカラ。だが、そうは問屋が卸さなかった。


「...っ!?」


「カラ様の攻撃が止められた...?」


「...まさかお前......っ」


サタンのオーラが先程と比べてかなり大きくなっていることに今気づき、青ざめ始める一同。


「速攻余を殺さなかった貴様が悪い。転生者...!この刹那よりも短い僅かな時間が命取りなんだよ」


余った片側の腕を振りかざし、カラに全力の攻撃を当てる。しかし、食らったのは自分。理解できずに血を吐き膝を着くサタン。


「何が起きたか分からないって感じだね...。カラの力の本質は変換。これは自身から発生するエネルギーや、外的要因のエネルギーを内部で別エネルギーへと変換することが可能な力。この力を上手く利用すれば、相手の攻撃をそのままカウンターに使える」


「...ッ!!」


「ここまで言えばわかるねサタン。お前の攻撃をそっくりそのまま返すって事だ」


蹲り、肩で息をしているサタンに、相も変わらず冷徹な瞳で見つめるカラ。


「...能力の説明をした時点で貴様の負けだ転生者!」


封印の能力を使い、カラの能力である変換の力を封印するサタン。その後、死にものぐるいの攻撃を仕掛けるが、カラはその攻撃と衝撃全てを受け止める。


「な...にっ...!?」


「覚えてねぇのか。カラはもうお前の能力に適応したんだよ」


そのままカラは本気で殴り、サタンの心臓が腕を貫通する。サタンの力がプラスされた威力。当然の現象であった。


「ガ......ァ...」


腕を戻すと、サタンは力無く横たわる。全身血だらけで、もう目には生気がない。


「そのまま灰燼になってこの世から消え失せな。人に害なす悪魔が...」


カラの言った通り、心臓を貫かれたサタンは青い炎に包まれ始め、そのまま灰となり、空気中へと霧散して行く。


「......悪魔が死ぬ時って、蒼炎に焼かれて灰になるんですか...?」


「そうみたいじゃな」


「どうして...なのでしょう。どうしてそこまで...」


少し悲しげな表情を浮かべるリノア。その表情を見たカラは自らによって殺した手を見て、少し複雑な表情になる。

「くふふ。いや〜まさかカラちゃんがあんなにやるとは思わなかったよ〜...」


流石に予想外の強さだった?


「そりゃそうでしょ。まさかこの一瞬で超越者に近い存在が2人も生まれるなんて...。流石に想定できないよ」


ははっやっぱりそうなのか。やはり七大悪魔でも超越者には手こずるのね


「オレをマモンなんかと比べてもらっちゃぁ困るけど、それでもあの転生者は強いと思うね」

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