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転生概念における願望空想論  作者: coll
黄金郷編
51/91

黄金都市エルドラド

1月そんなに投稿できなかったですね。申し訳ない。2月多めに出しましょうかねぇ...。時期が合えば多めに出します!

カラ達はアヴァロンの後を追うように洞窟へと入り、そのまま抜けるとそこには見たこともない技術が使われている建物が沢山並んでいた。


「すご...」


「外側の岩に無数の機械が...」


「なにあの技術...!めっちゃ知りたい!!」


ルヴラはエルドラド独自の科学力を見て、興奮している。いつもの事だ。


「エルドラドの民って身体能力どうなってんだ...」


遠くで、ただの一般人が腕と遠心力だけで岩の頂上に登っているのが見えたカラは、エルドラドの民にドン引きする。


〝あの身体能力に科学力もあるんですか...〟


「エルドラドの民、普通にフィジカルが強くないですか?」


シフィとリノアもカラの同じ光景を見ていたようで、カラと同じように引く。


「環境って凄いですね...」


「てっきり、科学力が進んだら必然的に力は弱くなると思ってたけど、そうでも無いんだなぁ...」


カラがそう独り言をつぶやくと、クゥロはあくまで憶測だけど...。と前置きをしてから語り始める。


「立地が影響してるんじゃないかなぁ...。技術が進んでも、あれだけ高低差があったら、機械に頼るより、己があそこまで移動した方が早いだろうからね」


「なるほど...」


クゥロの言葉を聞き、一同納得する。そんな事を話しながらエルドラドに近づいていくと、岩にいるエルドラドの民がこちらに気づいたのか、呼ぶ声が聞こえる。


「...あの人、わたくし達のことを呼んでませんか?」


「と言うより、皆僕たちのこと呼んでるね...」


「歓迎...してるのかな?」


カラ達はエルドラドの民に若干困惑しつつも軽く挨拶を交わす。すると、エルドラドの民は満面の笑みになる。その後その人たちはすぐに作業に戻る。


〝ただ挨拶したかっただけみたいだったね...〟


「エルドラドの人達ってこんな感じなのか...」


あまりのフレンドリーさに少し呆気にとられるカラ達だが、そんな事をしている暇では無いので、気を取り直して先へと進む。


「うわぁ...。洞窟って凄いですね...」


「すご!涼しいね!ここ!」


洞窟に入ると、感動するリノアとルヴラ。すると、洞窟を見渡したカラがなにかに気づく。


「これ...鍾乳洞じゃない?」


その発言にクゥロも頷く。どうやらクゥロも同じことを思っていたようだ。


「まさかこんな所に鍾乳洞があるとは...」


カラは洞窟を触りながら、前へと進んでいくと、カラと手を繋いでいたシフィが


〝鍾乳洞...って何ですか?〟


とカラに質問する。しかし、カラも鍾乳洞の詳細は分からない。そのためなんと答えようか迷っていると、それを見たクゥロが代わりに答える。


「鍾乳洞というのは、石灰岩という岩が水によって削られて出来た洞窟...って感じかな」


〝水によって...〟


クゥロの話を聞き、シフィは目を輝かせながら辺りを見渡す。


「水って岩を削れる程の力があるんですね...」


「ね!僕も初めて知った!」


まぁ確かに、このくらいの歳なら侵食とか知らないもんな...。初めて知るのも無理ないか...


カラはリノアとルヴラの二人の年齢を考え、二人の反応に納得する。


「鍾乳洞を含んだ洞窟は、光があまり差し込まないから温度が一定なんだ」


「確かに涼しいです!」


〝だから涼しいのですか!!〟


カラは少しだけ補足した説明をすると、リノア達が両手を広げながら温度を体感する。


「そんなこと話してたら、もうそろそろ外だね」


「おっ先ー!」


「あ!待てー!ルヴラー!!」


クゥロが出口を指さすと、ルヴラとリノアは我先にとそのまま出口の方へ走り出す。そんな二人を見て笑いながらゆっくりついて行く、カラ達。そうして、鍾乳洞を抜け、エルドラドへと到着すると、そこにはアヴァロンの言っていた黄金の街が見える。


「本当に下に黄金の街がある...」


「地下にあるって本当だったんだ...」


「んぁ...ついたぁ?」


すると、メタトロンが起き始める。しかし、目を開けると黄金の輝きが見え、眩しく思ったのか再び目を閉じる。


「まぶしいからねる」


そう言ってすぐに眠りにつくメタトロン。何のために起きたのか正直分からない。がそんなメタトロンを無視し、エルドラドの街へと近づいていくカラ達。橋の前にある関所のような場所に近づくと、何やらルヴラと関所にいる人が少し揉めているようだ。


「どうしたんだルヴラ」


急ぎ足でルヴラたちの所へと着くと、急にリノアがカラに抱きつく。


「何があったんだ?」


「それが、エルドラドに入るために証が必要だって...」


「え?」


リノアからそう言われた為、真実を知るために関門員に話を聞くと、関門員はため息をついてから


「身分を証明出来るものはありますか?」


と疲れたような表情でカラ達に質問する。


「...え?身分証明が必要なの?」


唐突な身分証明に驚くカラ。なぜなら今まで旅をしてきて、身分を証明できるようなものが存在しなかったからだ。


「クゥロ様ならどうですか!?」


リノアはそんなことを言い出す。しかし、クゥロは王家の末裔だ。もしかしたら...?そんなことが脳裏に過ぎるカラ。関門員もクゥロを見つめながら質問する。


「貴女はラヴィリニという国で姫だと...」


「うん。確認したら分かるよ」


「少々お待ちを」


クゥロは自身を証明するために、必要なことを喋り、関門員は確認のためその場を後にする。


「でも、これで通れるかどうかは分からないんだよね?」


「うん。そうだね」


そう冷静に答えるクゥロ。しかし長旅をしてきたカラ達には分かる。その表情は焦っている表情だと。


「クゥロ」


カラは少し焦っているクゥロの肩に手を置く。すると、クゥロは少し驚いた表情でカラの方を向く。


「正直に話して欲しい。心の内を明かすのも、仲間じゃない?」


そんなカラの言葉を聞き、数秒唖然としていると、すぐさま吹き出すように笑う。


「あれ...カラ、変なこと言ったかな」


「いや、確かにって思って」


今まで以上に笑っていたクゥロの表情は、キラキラと氷のように輝いて見える。紺氷の姫君、クゥロにその2つ名を付けた人に俺は敬意を評したい。


カラはクゥロの煌めく笑顔を見て、改めてそう思う。



「正直な話、どれほどここで待たされるか分からないのが少しキツイかな...」


クゥロはこの待たされていると言う現状に対し、焦りを感じているようだ。


「確かに分かります...。こうしている間にも刻一刻と、魔王軍は世界滅亡の為に動いているから時間が惜しいんですよね」


クゥロの心情をまるでナレーションのように説明するリノア。しかし、その気持ちはカラも、ルヴラも、シフィもアヴァロンも一緒だ。...恐らくメタトロンも。すると、カラが話し始める。


「クゥロの気持ちは痛いほどわかる。カラ達も同じだから。でも、多分だけど、ロキは万全のカラ達を上からねじ伏せたい奴なんじゃないかな...」


根拠は無い。しかし、度々登場してきては自分を殺さないロキの姿を思い出しながら、カラはそんな事を思う。


「確かにそうかも...。今までも瀕死に近い状態にはしてたけど、トドメを刺すことは無かったもんね」


「と言うことは本当に...」


カラの話を聞き、リノアは何かに気づいたような表情で言う。そんな中、クゥロが話し始める。


「でも、まだ確定した訳じゃないからね。脳の片隅に置いておくくらいでいないとね」


「そうですね...」


「うんうん!」


あくまでもそういう一つの仮説だ。その説一つを信じるのではなく、可能性があるってだけだから。そう思い、話を終わらせると、タイミングよく、関門員の人が帰ってくる。


「一応確認のため、この紋様石に手をかざして貰えると助かります」


「はい、分かりました」


関門員の人が、模様の付いた板のようなものを取り出す。皆はそれに対し何も言わなかったが、カラは見た事がない為、困惑している。


「あ、そういえばカラは見たこと無かったっけか...」


「これは魔力紋様石って言って、その人の魔法の性質を刻んで保存しておく、個人情報みたいなものだよ!」


へぇ〜...そんな便利なものが...。ん?いや待て。こんな便利なものがあるのなら、何故他の国に普及されない?


カラはそんな疑問が湧き上がるが、すぐにルヴラが解決する。


「なんで他の国に普及されないのかって気になるよね。僕も思うもん。でもちゃんとした理由があって...。実は、ギルドカードを持っていたら紋様石が要らないってことなんだよ...」


「なるほど...」


一瞬で理解した。確かにギルドカードを持っている冒険者の人達なら紋様石はいらない。ん?いやしかし、それだと冒険者は行けても一般人は行けないのでは...?そう思ったのも束の間、すぐにクゥロが答える。


「なら冒険者ではない一般の人や、商人はどうするのかって話だけど、至って簡単な話で、冒険者以外は基本的に他の国に行かないんだよね。だからこの紋様石は使い道が商人以外基本的にないんだよね...」


「あ〜...。なるほどね。だから普及率が低いのか」


クゥロとルヴラの説明で完全に納得したカラ。これでカラの疑問は解消され、カラはニコりと笑う。


「まぁあと見たことない理由は、クゥロ様がいるというのあると思いますけどね」


「まぁクゥロがいれば紋様石を使う意味が無いし、それに運が良かったって言うのもあるんだろうね...」


紋様石を見れなかったのは、色々なタイミングとクゥロの影響でもあったのか...。


この世界に来てから割と経つカラだが、やはりまだ未発見のものが沢山あるのかと、感心しながらも内心ワクワクする。


「はい。これで認証完了です。貴女はクゥロ様本人であると確認が取れました。この橋を通って頂いて構いません!」


そんな話をしていると、関門員の人がこちらに話しかけてくる。良かった、大きなトラブルにならなくて。カラは内心ホッとし、そのままエルドラドへと入っていく。


「うぉぁーー...。すごぉ...」


橋を見下ろすと、底は見えず。まるで奈落の底の様だ。


「底が深すぎて見えない...」


「流石に落ちたら死ぬかな!?」


〝当たり前ですよ〟


ルヴラのボケを冷静にツッコむシフィ。いつの間にかシフィはツッコミ役になったようだ。


「ん?何か見えたような...」


「え?どれ?」


ルヴラは底が見えない程の地下を見てると、そんな事を呟く。その発言が気になりリノアも下を見る。


「んー...何も見えないよ?」


「え、嘘?なんかキラって光ったんだけどなぁ...」


「もしかしたら珍しい魔鉱石の一種かもね」


リノアとルヴラが楽しそうに話しているのを見て、そんな事を言ってみるカラ。


「え!?それだったら嬉しいなぁ〜」


カラの発言を聞き、目を輝かせるルヴラ。そんなルヴラを見て微笑むカラ達。


「ほら、行くよ皆」


「はーい」


和やかな二人をいつまでも見ている訳には行けない。ロキを倒すという名目がある上にアヴァロンを待たせてるし。と思い、二人を少しだけ急かす様に言う。



「っと、着いたー!」


「黄金の理想郷、エルドラドーッ!」


〝建物とかに金が使われてます...〟


シフィの言った通り、辺りを見渡すと、街灯に金が入っていたり、家の外装に金が入っていたりと、部分部分で金が使われているのが見える。


「お、やっと来たかお主ら」


そんなエルドラドの街並みに呆気にとられていると、聞き馴染みのある声が聞こえる。


「アヴァロン!」


「お話終わったんですね!」


「もうとっくに終わっとるわ。ずっとお主らのことを待っとったんじゃよ」


「そうなのですか!?なら助けて欲しかったです!!」


アヴァロンはとっくに終わっていたようで、そんなアヴァロンに、何故助けてくれなかったのかと文句を言うリノア。


「...ん?何かあったのか?」


「それが───」


何も事情を知らないアヴァロンに、カラ達は先程起きたことを説明する。


「───なるほどのぅ関門員に...。じゃが妾がどうこう出来る問題では無いじゃろうな。言わば国の規則じゃからな」


「そうですか...」


アヴァロンからそう告げられ、少しシュンとするリノア。そんなリノアを見て、頭を撫でるアヴァロン。


「じゃが、心配だったのは事実じゃよ」


「本当?」


「本当じゃ本当じゃ」


少し疑惑の目でアヴァロンを見つめるルヴラ。そんな目を見てアヴァロンは説得する。


「まぁいいけど。とりあえずどこか泊まる場所...」


「そうだった...。今まで泊まる場所ってクゥロが用意してくれたり、たまたまアヴァロンと会ったりで用意する必要なかったんだ...」


ルヴラは気づく。今まで運が良かったのだと。そんな事実にアヴァロンは少し呆れる。


「今度は私は完全な旅人だから何も用意できない。だからルヴラ。あんたがやるの」


「え、僕!?」


クゥロに肩をポンと叩かれ、面と向かって真剣な表情で言われるルヴラ。突然の責任に動揺しまくっているようだ。


「頑張れールヴラー」


〝頑張って下さい!〟


「ファイトー」


「任せたぞ!」


皆、ルヴラに任せる気満々のようだ。そんな状況に抗いを諦め、ルヴラは宿探しをしようとすると


「───ローン」


「...どっかから声が聴こえる気がする」


ルヴラがそんなことを言い出す。ルヴラの発言を聞き、カラ達は顔を合わせる。


「宿探ししたくないから雑な言い訳でもしてるの?」


〝そうなのですか?〟


リノアがルヴラに対しそんなことを言う。しかしルヴラは首を横に振り否定する。


「あの顔、本気でどこかから声が聞こえるようじゃが」


「───アヴァローン!」


ルヴラは目を開き、完全に聞こえたような表情になる。


「アヴァロンって聞こえる!」


「...え?妾?」


「この国でアヴァロンのこと知ってる人って?」


クゥロがそう質問する。アヴァロンはエルドラドの事をよく思い出しながら答える。


「んー...妾の事を覚えとる人など一人しかおらんが...。そんなわけが」


「アーヴァーロン!!!」


「ウボァ!!?」


とてつもない速さでアヴァロンに抱きつく謎の人物、その勢いのせいでアヴァロンはソリのように地面を滑る。


「アヴァロン!?」


「だ、大丈夫ですか!?」


突然アヴァロンが吹き飛ばされるなんて状況が今までなかった為、一同困惑しっぱなしだ。


「大丈夫じゃ...。いてて...」


「お主、何者じゃ...っ!!」


アヴァロンにぶつかってきた人が誰なのかすぐに分かった。印象に残っている人内の一人だから。


「久しぶり!」


「イファ!!」


「こ、この人がイファさん!?」


カラ達は驚愕する。それは何故か?理由は至って単純。アヴァロンがエルドラドに来たのは1760年前。普通の人なら寿命でとっくに亡くなっているからだ。そんな驚きと困惑の中、イファは満面の笑みでアヴァロンに抱きつく。


「初めまして!文字さん!イファです!」


初めまして!


「あれ?驚かないんですか?」


いや、だって私文字だし。知ってるよ


「確かにそうですね!文字さんは知ってますよね!」


うんうん!


「では、なぜイファが今も生きているのかヒントを与えます」


ちょいちょい待て待て!ネタバレになるだろ!

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