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転生概念における願望空想論  作者: coll
エリュシオン編
45/91

呪いと烙印と

詰め込みすぎたかなぁと若干後悔してますが、まぁいいでしょう。文字が少々多いですが、まぁいいでしょう

ヤバそうな能力を聞き、カラ達に緊張感が走る。


「き、禁断の能力って...何?」


ガブリエルが言った事が気になり、カラは質問すると、ガブリエルは話し始める。


「今から1ヶ月前にルシファー達が、ここ、エリュシオンを襲ったのは覚えてるよね?」


ガブリエルの質問に、もちろん覚えているに決まっていると言わんばかりの表情でカラ達は頷く。


「うんうん、そして、ルシファーは失われた世界(ロストワールド)と言う能力を持っていたんだけど、これはルシファーの純粋な強さからなる能力で、その能力は範囲内の全ての魔法などの異能やエネルギーを排除すると言った、とんでもない能力と言うのも聞いたね?」


ガブリエルは再びを質問する。カラ達は聞いたとすぐに分かるレベルでまたも頷く。そんなカラ達に思わず笑ってしまうガブリエル。しかしすぐにそのまま話を続ける。


「実は、ルシファーの他に6人、そんな悪魔がいるんだけどね...」


「...嘘でしょ」


ルシファーレベルが6人。そう聞き、カラは気絶しそうになるが必死に堪える。


「だ、大丈夫ですか!?カラ様...」


「う、うん...大丈夫...」


ではない。正直。ゼウスでさえ手こずり、俺も倒しきれなかった。しかも本気の俺の攻撃を耐えた、そんな悪魔がまだ6人も居るのかよ。終わった。


カラは絶望する。まだロキにすら届いていない壁の前に、7人の強すぎる悪魔がいる事に


「顔色が青くなってます...!!」


「カラはただ絶望しとるだけじゃ。安心せい」


リノアはカラを超絶心配するが、アヴァロンが冷徹にそう告げる。


「それら7人の悪魔を総称して、私たちは七大悪魔と読んでいるんだけど...。強さ順で言うなら下から順に、アスモデウス、レヴァ、ベルフェゴール、マモン、ルシファー、ベルゼブブ、サタンの7人で、それぞれ異なる能力を持ってる」


「そ、それぞれ異なる能力を持ってるって...」


「つまり、ルシファーの持っておった失われた世界(ロストワールド)のような能力が、ガブリエルの言った悪魔たちも持っておるって事じゃな」


「嘘でしょ...」


ガブリエルの話を聞き、絶望するアヴァロン以外のメンツ。そんなカラ達を見、見かねたアヴァロンは


「はぁ...。なんじゃお主ら、ロキを倒すのではなかったのか?」


と質問する。そんなアヴァロンの質問にカラ達はお互いに目を合わせる。


「それで、お主らはロキなんかに到底及ばない悪魔たちを前にして倒すのを諦めるのか?」


「...それは」


アヴァロンに正論を言われ、言い返せないカラ達。するとクゥロが立ち上がり、カラ達の方を見つめる。


「私たちはロキを倒して、世界を救うって決めたでしょ?」


そうクゥロに言われ、カラ達は思い出す。リュグラ王、そしてミューラとの約束を


「確かに...。世界を救うって大きな目標言っておきながらこんな所でへこたれてたらダメだ...」


ルヴラは立ち上がる。覚悟を持って


「ならどうしましょうか?」


リノアは問う。希望を持って


〝それはもちろん〟


シフィは笑う。未来を願って


「絶対七大悪魔をぶっ倒して、ロキを倒し、世界に平和をもたらす!」


カラは拳をあげる。世界を守るために


「その心意気じゃ。妾はそういうお主らに着いてきたんじゃよ」


アヴァロンは微笑ましく話すカラ達を見ながら、そう呟く。




そしてそこから1週間後。


「うん!準備できた!」


「さて、もうそろそろ行かないと!ほらメタトロン!ちゃんと起きて下さい!」


「んみゃぁ...わかってるぅ...」


「んもぅ全く...。しょうが無いですねぇ...」


リノアは支度が終わり、メタトロンを必死に起こしているが、メタトロンは起きそうにない。そんなメタトロンにリノアはこちょこちょをする。


「こーちょこちょこちょこちょー!!」


「...っ」


メタトロンはプルプルと必死にこらえる。そんな震えているメタトロンを見逃さないリノアは更にこちょこちょする。


「こちょこちょこちょこちょこちょこちょー!!」


「...うぐっ...。あははははっ!もう、やめて...リノア...」


メタトロンはリノアのこちょこちょ地獄に堪えきれず、思わず起きてしまう。


「ふぅ...。やっと起きた。早くしないと、置いて行っちゃいますよ?」


「わかってるよぉ...」


眠そうなメタトロンは部屋にある洗面台で顔を洗い、目を覚まし、そのまま能力で時を止め、外出用の服に着替える。


「さて、行きますよ!」


「うん」


そして、リノアとメタトロンは部屋を出て、皆が集まっている場所へと着く。


「お待たせしました!メタトロンを起こすのに少々時間がかかってしまい...」


「しょうがないよ...メタはそんな感じだし」


リノアはメタトロンの支度に謝るも、当のメタトロンは欠伸をし、のほほんとしている。


〝マイペースすぎる...〟


「妾も割とマイペースじゃが、此奴程では無いぞ...」


メタトロンのマイペースさに若干引くシフィとアヴァロン。


「皆揃った事だし、そろそろエルドラドに向かう?」


クゥロは皆に質問するが、そこでリノアは気づく1人いないことを


「カラ様いませんけど...」


「え!?」




これは皆が集まる数分前にまで遡る。


「ん?転生者?なんでこんなとこに居んのよ。アンタ、エルドラドに行くんじゃないの?」


とある一室に着いたカラが扉を開けると、開いた窓から金色の日が差し、その光によってエメラルドのような美しい色の髪を揺らめかせながら、目の前の幼き子に質問する同身長の子がいた。


「...ユピテルさん」


「教えて欲しいんです。呪いについてを」


「なんで?」


ユピテルはカラに質問する。カラは覚えていた。ユピテルがゼウスと並ぶ最古の主という事を。


「何故呪いが存在しているのか、呪いとは何なのか...それを説明して欲しいのです」


カラの質問を聞き、ユピテルは机の上に座り足を交差させ、無言でカラを見つめる。


「...本当にいいの?」


「はい...。聞かせてください呪いについてを」


ユピテルは今までにないほどに真剣な表情でカラに質問するが、カラも覚悟を持った表情で頷く。


「...分かった。アンタにだけ呪いについてを話すわ」


ユピテルは先程の体勢を崩して、机から下り、本棚の高い場所にあるかなりボロボロの本を手に取る為に空に浮く。そんなユピテルに思わず凄いと呟くカラ。ユピテルはそのまま本を手に取り、カラに本を渡す。


「この本に、この世界に起きている事象について描かれてる」


カラはユピテルの持っている本を掴む。が、ユピテルは離さない。


「ユピテルさん...?」


思わずそう質問するカラ。すると、ユピテルは少し鋭い表情になる。


「けれど、この内容は他言無用じゃないとダメ。じゃないとアンタ大罪人になるわよ」


「え...」


驚きのあまり本から手を離すカラ。こんな雰囲気で嘘を言うわけが無い。さらに相手はユピテルだ、確実に本当の話だろう。そう思うと更に動揺するカラ。


「...そういえば、大罪人とはなんなのですか?」


勇気を出し、そう質問するカラ。ユピテルは先程の雰囲気からガラリと変わり、死んだ目のような表情をする。そんな表情に思わずゾッとするカラ。


「...この世界における大罪人は、この世界に背いた者の事で、理から死の烙印を押された者の事でもある」


「し、死の烙印...?」


すると、ユピテルは手の上の小さな空間の気候を変え、烙印の模様を見せる。そんなユピテルを見て驚くカラ。


「この模様が死の烙印で、大罪人はこの烙印がうなじにあるの」


「これが付くとどうなるのですか...?」


そう質問するとユピテルは眉を上げ


「さぁ、分からない」


と答える。想像もしていなかった答えに目が点になるカラ。そんなカラを見て目の前で手を振るユピテル。


「えと...。分からないのになぜ死の烙印って付いてるのですか...?」


「死の烙印自体が分かんないんだから、名前の由来なんて分かるわけないでしょ何言ってんの」


眉をしかめユピテルは少し怒鳴る。すると、何かを思いついたのかユピテルは怪しい表情をする。


「...なんですかその表情」


「アンタに良い提案をしようと思って」


「どう言った提案ですか...?」


なんとなーく嫌な予感がするが、一応格上相手だし、本まだ見れてないしという理由で聞いてみる。


「この本貸す代わりに死の烙印について、調べてくれない?」


「...なんとなくそんな事だろうと思いました」


「良いでしょ?アンタは呪いが知れて、世界の真相も知れる。そして、アンタが見た物をそのままアタシに伝えて、アタシも世界の真相を知れる。デメリットなんてないけど?」


ユピテルは笑顔で告げるが、カラは少々呆れ気味にユピテルに聞く。


「死の烙印がこの世界の理に関することであればどうするのですか?」


「そんなもん知らないわよ、どうにかして死の烙印が付かないようアタシに伝えなさい?で、返事は?」


自由で横暴すぎるユピテルにドン引きしながらカラは、仕方なしにその条件を飲む。


「ならこの本読んでいいわよ。先程も言ったけど、他言無用でね」


そうして、ユピテルから本を受け取り、カラは受け取った本を読む。


数分後。カラは本を閉じ、震えながら深いため息を吐く。


「分かった?これが呪い。だから言ったでしょ?他言無用だって」


ユピテルはカラに渡した本を取り、机の上に置く。


「...何故、死の烙印が分からなくてこっちが分かったのですか?それと...先程の本。まだ途中から白紙なのですが...」


汗を1つ垂らすカラは、ユピテルにそう質問する。その問いにユピテルは肩をすくめ


「詳しくは知らないわよ。これを書いたのは大罪人の1人ソロモンだもの」


「ソ、ソロモン...!?」


その名前を聞き、思わずそんな反応をしてしまうカラ。


「ん...?なんだソロモンって人類を知ってるのね?」


「ソロモンって、あの預言者ソロモンですよね?そんな人が大罪人...?」


訳が分からないカラは、頭の上に疑問符が沢山出てきそうなほど困惑している。そんなカラにユピテルは話し始める。


「そう。預言者ソロモンは、あの世界終末録を執筆に世に出した。それで世界の人々はこの予言がいつか来るかもしれないと、対策をした。それから数年後、ソロモンはこの本を執筆し始めた。この断絶せし呪いという本がね」


ユピテルは先程机に置いた本を手に取ってそう語る。


「断絶せし呪い...」


「これを書き始めた当初は良かった。けれど、着々とこの世界の真相に近づいて行き、その結果彼女は、死の烙印を付けられた」


「近づきすぎた...という事ですか?」


動揺しつつも冷静に質問したカラに無言で頷くユピテル。


「そして彼女はそれ以降、呪いについてを調べなくなった。何故、烙印が付いたことによって調べなくなったのか、結局呪いはなんだったのか」


「途中から白紙だったのはそういう事なのですか...」


「アタシはゼウスと並んで最古の主だけれど、この世界の理については何も知らない...。主だから全てを知ってる訳では無いのよ」


ユピテルは複雑な表情で窓から世界を眺めながらそう呟く。


「ありがとうございました...。だいぶ世界の真理に近づいたと思います」


ユピテルの部屋から出ようと、カラは扉に近づくが、扉を背後に礼をするカラ。


「えぇ...。あ、あと注意しとくけど、何かに書き記すこともダメだからね!?ソロモンと同じようになるわよ!」


「わかってますって!」


そう言い、カラは部屋から出ていく。ユピテルはふと笑ってしまう。


「カラ...ね。面白い子じゃない」




「お、お待たせーっ!!」


遠くから手を振りながら大声で近づいてくる人影が1つ見える。


「最近で1番長かった待ち時間じゃなぁ...?」


「カラ様です!!」


「やっと来たね」


〝カラさん!!〟


「んふふふ...メタちゃん...」


「くぅ...」


カラはやっと皆のところに着き、汗を大量にかきながら息を切らす。


「ご、ごめんね...遅くなって」


「遅くまで何をしていたのですか?」


リノアが質問するが、カラは笑顔で


「いやぁ...ちょっと用事があってね」


と誤魔化す。そんなカラをリノアは不思議がるが、クゥロが止める。


「そんなこと話してる場合じゃないよ、もう時間ないんだから」


「これルヴラ、メタトロンにスリスリしとる場合では無いぞ?」


アヴァロンはルヴラを猫みたいにかるーく持ち上げる。


「はーい」


「ほれ、メタトロンもここで寝とる場合ではないぞ」


寝てるメタトロンに軽くチョップするアヴァロン。そのチョップが結構な威力だったのか、アヴァロンのチョップされた場所を摩るメタトロン。


「いたい...」


涙目にそう呟くメタトロン。しかし、移動する為、そのままむくりと起きて皆の方へと向かう。


「皆揃った?」


ヘブンズゲートの近くに居るサンダルフォンがそう聞く。そんな質問にカラは頷く。


「はぁ...。全く、いつまで待たせんのって話!メタじゃなくて私が寝そうだったわ!」


「ご、ごめんなさい...」


遅れてしまった原因のカラは気まずそうに謝る。


「さて、皆、準備はいい?」


サンダルフォンは皆の顔を見ながら聞くと、再びカラ達は頷く。


「ゲートオープンッ!!」


下は空。このまま行けと言うのか。


「ど...どうする?」


リノアがそう怖気付いているとクゥロが前に出て


「ほいっ」


とリノアの背中を蹴る。


「え!?ク、クゥロ様!?クゥロ様ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


「クゥロお前...」


「ふっ」


無慈悲なクゥロに少し引くカラ。すると、クゥロはニヤリと笑った後、リノアに続くようにクゥロも降りる。


「なら妾も降りようかのっと」


「なら僕もーっ!!」


アヴァロンの後を直ぐに追うように、ルヴラも降りる。


「さて、後は3人だけだね」


「シフィは一緒に行こうか」


〝っ...はいっ!!〟


少し震えているシフィの手を握りしめる。すると、シフィは安心したのか震えが止まり、カラの背中に乗る。


「じゃあ、お世話になりましたってことで!」


〝お世話になりました...!!〟


シフィとカラはそう言い、そのまま扉に入り、下へと向かう。


「あとはメタだけだよ」


「...うん」


「ねぇ、メタ?」


サンダルフォンはメタトロンの手を握りしめる。


「ん...」


「何百万年も隣だったから私寂しいけど、メタがカラ達と旅するのは世界にとって必要なことなんだよね!だから大丈夫だよ!!私、離れてても応援するし!!だから...」


サンダルフォンは元気を取り繕うようにするも声が震え始める。すると、メタトロンはサンダルフォンを抱き締め


「だいじょうぶだよ、さんちゃん...。めたもね、さみしい」


メタトロンがそう言うと、サンダルフォンはメタトロンの胸の中で更に泣き始める。そしてメタトロンは、サンダルフォンを見つめながら話す。


「でもね、めた、せかいすくうから、さんちゃんも、ここ...まもって?」


「ぐすっ...。うん....分かった...っ!メタ...頑張って...っ」


サンダルフォンは涙を流しながら笑顔になり、メタトロンを見つめてそう言う。


メタトロンはサンダルフォンから離れる。そしてメタトロンはふんすと鼻息を鳴らし、口角を上げ


「がんばるっ」


と言い、そのままの表情でヘブンズゲートへと入る。


「...メタ」


「大丈夫だよサンダルフォン。彼らなら確実に世界を救える。僕が保証するさ」


「...はいっ」



あらメタトロンさん。今回は起きてますね


「んー」


「もじさん」


ん?何ですか?


「もじさんって、なんでもじさんなのー?」


...確かに考えたこと無かったですね。何でなんでしょう


「しらないならいー」


...そうですか...。


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