スーパースリーパー
年末ですわね。来年の抱負...。とりあえず、作品をどこまで進めることが出来るかですかね。今崖っぷちにいるので、頑張りたいと思います。
はっ...!!サンダルフォンを見て、思わずそう言ってしまった。だって仕方ないじゃん...。仕草がギャルすぎる...。
「ぎゃ...?」
カラの発言がなんの事かわかっていないサンダルフォン。カラは必死に誤魔化し、何とかその場を乗り越える。
「それで、ガブ達が来たのは...やっぱりメタが理由?」
サンダルフォンは自身の腕を後ろに回し、首を傾げてガブリエルに質問する。
「いや、それがこのルヴラって子が最強の天使を見たいらしくて、それで来たんだけど...」
「なるほど...。それで、たまたまメタが目覚めた時と被っちゃったのか...。運が良いねー!」
運が良いってレベルなのか?カラはそんなことを心の中で言う。
「それじゃあ、まっ、中に入りましょーか!」
そういい、サンダルフォンはセフィラの中へと入っていく。カラ達もサンダルフォンの後を着いていく。
「そういえば、サンダルフォンさん」
「そんな敬称なんていらないいらない!サンちゃんとかで良いよっ!」
そんなカラの言葉に、サンダルフォンは笑顔で肩を組みながら頬をつんつんして言う。
「...じゃあ、サンちゃん」
「はいはい何さね」
「サンダルフォンさんは、どうしてセフィラでメタトロンさんと一緒に守っているのですか?」
「ん?それはね、マズダー様に任されたって言うのもあるけど、私とメタは双子だからだよ」
「え...っ」
「ふ、双子?!」
一同驚愕する。今まで旅をしてきて双子にあったことがない為だ。まぁ普通に考えて、双子より確率が低いのと遭遇しまくってる方がおかしいが。
「そう、サンダルとメタちゃんはエリュシオンでは唯一の双子の天使なんだ」
「しかも唯一なんですね...」
「まぁまず、双子自体が珍しいからね」
〝凄いです...〟
「天使ですら然程おらんのに、双子とはのぅ...」
サンダルフォンとメタトロンの関係を知り、様々な反応をするカラ達。そんなカラ達を見て、思わず笑ってしまうサンダルフォンとガブリエル。
「可愛い子たちだね、この子達」
「うん...。私もこの子達の事気に入ってるんだ...」
「へぇ...だからいつも仕事ほっぽり出してこの子達と一緒にいるんだ?」
サンダルフォンはジト目でガブリエルを見つめる。ガブリエルは体が固まり、目が点になる。
「な、なんでそんな事を...」
「いやぁ...うちのエンジェルズが喋ってたんだけど...。最近、ガブリエル様は仕事を途中で投げ出して、転生者たちと話しすぎでは...?って、もっと仕事して欲しいですって」
「うげぇ...。バレてたかぁ」
トホホと嘆くガブリエル。そんなガブリエルを見て、思わず笑ってしまうサンダルフォン。
「うふふっ、まぁでも、天使の仕事も忙しすぎるし、たまにはいいんじゃないの?最近は特に、ねっ?」
「励ましてくれてありがとう。サンダル」
サンダルフォンの優しさに感謝するガブリエル。すると、目の前に扉があるのが見える。
「着いたねー。ここがメタトロンのいつも眠っている場所。そしてこの先が」
そう言いながら、サンダルフォンは扉を開くと、床にとてつもなく大きい門があり、その上で寝そべって眠っている紫の服を着たサンダルフォンに似た天使がいる。
「あ...あの人が...?」
「うん。あの子がメタトロンで、その下にある門が、エリュシオンと現界を繋ぐ門、ヘブンズゲートだよ」
「というか...まだ眠ってますが...」
リノアはさっきの話と違うようなと疑問を呟く。するとサンダルフォンは少し呆れながら
「いつもの事だよぉ...メタが起きたあとも眠るなんて」
と言い、メタトロンに近づいていく。
「ほーら!メタ!もう起きる時間だよ!貴女さっき起きたでしょ?」
「んぅー...」
サンダルフォンはメタトロンを揺らすが、メタトロンは寝言で答える。
「凄い天使だね...」
〝ねぼすけと言いますか、マイペースと言いますか...〟
「この天使が最強...?ほんとに?」
ルヴラはメタトロンを直で見て、疑問を唱える。まぁ実際に最強には...見えない。
「起きなさいな!メタ!!」
揺れを強くするサンダルフォン。するとメタトロンは少し動きだし
「んぅーっ!」
と、少し声を出すと、サンダルフォンは何かを避ける。すると、カラ達の後ろにある扉が破壊される。
「あぶなー...」
「うぇ!?」
「彼奴に攻撃する構えなぞなかったぞ...!?」
「ど、どういう事...?」
突然破壊された扉に、驚くカラ達。ガブリエルは笑いながら説明を始める。
「これがこの子の、メタちゃんの力なんだ」
「物を破壊する能力って事!?」
ルヴラは興奮気味に言うが、ガブリエルは首を横に振る。
「え...じゃあ物の寿命を操作できるとか!?」
続けてルヴラは言うが、それも違うようで、首を横に振る。
「え...なんだろ」
ルヴラが悩んでいると、ガブリエルは答える。
「正解は、時、空間、異界を司る能力だよ」
「...え?」
衝撃的すぎて、耳を疑うカラ達。そのため、もう一度聞く。
「な、なんの能力...?」
「だから、時空間と異界を司る能力だよ」
「オゥマイガァ」
驚きのあまり、思わずそんな言葉が口から出てしまうカラ。明らかにチートだとすぐに察せる程にわかる能力である。
「ん...んぅ...。あれ...さんちゃん...。」
そんな感じで、サンダルフォンと話していると、むくりと起きてきたメタトロンは、起き上がり、眠そうな声で目を擦る。
「ちょっとまって声可愛すぎ...」
思わず口に出てしまうカラ。だが、メタトロンの服が少しはだけいる為、目のやり場に困り、目を逸らす。
「どうしたの...?カラ、目逸らして。しかも顔赤くしてる...なんで?」
「い、いや...ちょっとビックリしちゃって...」
「...そう?」
ルヴラは目を逸らすカラを疑問に思うが、カラは、天使とはいえ見た目女の子だから...。コミュ障では無いにしろ、童貞で思春期真っ只中の男子高校生だった俺には刺激が強い...。と、必死に自身を抑える。
「もう...メタ!服!はだけてるよ!」
「ん...ありがとぅ」
そんなメタトロンに、慣れた手つきでサンダルフォンは服を着させる。
「ん」
メタトロンはサンダルフォンに向けて、両腕を広げる。すると、サンダルフォンがメタトロンを抱っこし、立たせる。
「ほいっと...」
「ありがとぅ...。だいすきぃ」
メタトロンは寝ぼけ顔でサンダルフォンの頬にすりすりと、自身の頬を擦る。
「うんうん。私も大好きだよ〜っ」
「本当に仲がいい双子だなぁ...」
2人のゆるふわ空間を見て、のほほんとするカラ達。すると、ガブリエルがメタトロンに問いかける。
「今度は何があるの?」
すると、メタトロンはガブリエルを見つめながら眠そうにゆっくり瞬きをする。
「うとうとしてて、マジで可愛い...」
ルヴラは今にも寝そうなメタトロンにメロメロで、どうやら今すぐにでも愛でたい様子。
「んぅとね...」
メタトロンは必死に思い出そうとする。その間もガブリエルは笑顔のまま気長に待つ。
「あ......。世界がほーかいするよ」
可愛い声でなんてこと言うんだこの子は。そう心の中でツッコミを入れてしまうカラ。
「そうかぁ...それはマズイなぁ」
ガブリエルは少し焦ったような表情をする。アヴァロンは
「どういうことじゃ?」
とガブリエルに質問する。
「いやぁ...メタちゃんがこんな直球の事を告げるの、今まで無かったんだよね...」
そんな質問にガブリエルは乾いた笑いでそう話す。
「今までは、なんとなくの未来が見えただけだったんだけど、今回はどうやら本気でヤバいみたいだねぇ...」
うつらうつらとしているメタトロンを撫でながら、話していると、メタトロンはだんだんと眠りの準備に入っている。
「あ!ガブ!メタを撫でちゃダメだって!頭撫でたらすぐに寝ちゃうんだから!」
「あぁそうだったね...。すまない」
ガブリエルがメタトロンから手を離すと、少し悲しそうな顔をする。ルヴラはそんなメタトロンを見て萌えている。どうやらペットみたいで可愛いようだ。
「...それで、メタトロンはどうするの?」
「カラ達と一緒に旅してもらうよ」
「はい?」
ガブリエルに質問したあと、即座にそう言ってしまうカラ。その後、ガブリエルにクゥロが異を唱える。
「でも、ヘブンズゲートはどうするの?メタトロンが守ってるんじゃないの?」
「ヘブンズゲートなら...」
クゥロの質問にガブリエルが答えようとすると、サンダルフォンが話に割って入ってくる。
「大丈夫!マズダー様が代わりに守ってくれるよ!」
「え?でもマズダーって、主じゃないの...?」
クゥロはサンダルフォンの回答に疑問を唱えると、サンダルフォンは一瞬フリーズする。が
「まぁ、マズダー様優しいから大丈夫でしょ!」
と、楽観的すぎる事を言うサンダルフォンにクゥロは呆れる。
あぁ、マズダーさん...。貴方、部下からこき使われてますよ...。
クゥロは、心の中でマズダーに語り掛ける。そして、同時に同情もする。一応この世界の最高権威者である主に同情する時が来るなんて誰が予想したか...。そんな思いもありながら、深く同情する。
「ふぁあぁ...」
そんな話し合いをしていると、メタトロンは大きな欠伸をし、徐ろに歩き始める。
「どうしたの...?メタ」
メタトロンはカラの方へとゆっくりと近づいていく。カラは困惑しながら後退りをする。
「な、ななな何...!?」
しかし、メタトロンはカラの方へと近づく。そして、カラが壁際に追いやられると、メタトロンとカラの距離はほぼ0距離になり、カラは顔を赤くする。
こ、こんなに近くで美少女を見ることなんて...!いくら周りが女の子で、いつも囲まれていたとしても、やっぱこの状況には慣れない...っ
目をキュッと瞑りながら、そんなことを思っていると、ギュッと、ハグされた感覚を感じる。カラはすぐさま目を開けると、メタトロンはカラに抱きついたまま寝ているようだ。
「...え?」
「寝てますね...」
〝なんだったのでしょう...〟
一同、困惑していると、サンダルフォンは笑いながら今の状況を軽く説明する。
「実は、メタが信頼した相手にしかしない行為なんだけど、メタが心から信頼した相手には、その人に抱きついて胸の中で寝てしまうの。だから転生者ちゃんはメタに気に入られちゃったみたいだね」
と言う。なんという事だ。出会って数秒しか経ってないのに、もう信頼されたのか...と、困惑していると、ガブリエルはサンダルフォンの説明を補足を入れる。
「実は、メタちゃんは心の純粋さが分かるんだけど、その人が純粋であればある程、信頼に値する判定になるらしいんだよね...。それで、カラたんの事を信頼しきったんじゃないかな?」
じゅ、純粋って...。まだ童貞で女の子の裸も見れないから純粋って事!?なんというか、一種のヘタレ扱いされてる感覚だ...。でも、俺JKになりたいとか、JKになって女の子とイチャイチャしたいとか邪な願望あるのに、どうしてだろ...。
カラは少し違和感を抱きながら、メタトロンを見つめながら頭をそーっと撫でる。すると、メタトロンはカラの方を向き、じっと見つめる。
「っ!!」
突然こちらを見てきたメタトロンに驚き、思わず手を止めるカラ。すると、メタトロンはにへっと笑い、カラの胸に顔を埋める。
あ...待ってかわいい。
メタトロンの可愛すぎる仕草に、思わずキュンとしてしまうカラ。
〝あ、カラさん、メタトロンさんにキュンキュンしてます〟
「なんですと!?」
シフィの呟きを聞き逃さないリノア。すかさずリノアもカラに抱きつく。
「ダメです!カラ様!初対面の女の子にキュンキュンしては!!」
「う、別にキュンキュンしてるわけじゃ...。それより、どうしてメタトロンをカラ達の旅に?」
カラは急いで話を切り替える。リノアはそんなカラを抱きついたままジト目で見つめる。
「ロキの配下はほぼ悪魔。という事は、もしかしたらいるかもしれないんだ、『禁断』の能力を持っているアイツが」
「き、禁断の能力...?」
あの、メタトロンさん
「...くぅ」
寝てもらったら困るんですが...
「...くぅ」
寝息可愛すぎるやろ...。じゃなくて、あのー
「...んぅ」
あー...寝返り...。これは起きそうにないですね...。




