天使最強
Twitter、あ、Xでしたね...。でも言いましたが、ここから本腰を入れます。ですが、期待はしないで下さい。緊張してしまいます。
アヴァロンとカラの本気の戦いから1週間が経った頃、ルヴラがとある事を提案する。
「ねぇねぇ、ふと思ったんだけどさ天使最強って誰だと思う?」
そんな話に、リノアとシフィが
「んー...流石にミカエルさんじゃないの?」
〝ですが...アズリエルさんも強いですよ?〟
と3人でわちゃわちゃと楽しそうに話す。そんな3人の様子が気になり、カラは3人に近づく。
「何の話してるの?」
「最強の天使の話!」
「...前も似たような話をしたような記憶があるんだけど気のせいかな」
カラの問いにキラキラとした瞳でルヴラは答えるが、カラは少し呆れながらもそう言う。
「でもやっぱり最強って気になるよ!!」
まるで仮面ライダーに憧れる男子小学生のように目を輝かせるルヴラ。おそらくこの子は最強厨なのだろう...。カラはそう察し、苦笑いをする。
「とりあえず、ガブリエルさんに聞こう!」
そう言った瞬間、ルヴラはその場から居なくなる。そんなルヴラの速さにビビるカラ達3人。
「は、速すぎないですか...?」
「もしかしたらカラより速いかも...」
〝やっぱり、好きなことをするって凄いですね...〟
しょうがないなぁと思いつつルヴラの後を急いで追いかける3人。しかし、あまりにも速すぎたためどこに行ったか分からない...。
「ど、どこいった...?」
「多分このまま真っ直ぐ行ったんだと思うよ?」
「まったく...」
後先考えずに全速力でどこかへ向かったルヴラに少しだけ文句を言いながらも、カラ達は走る。
そのまま走っていると、目の前に話し合っているガブリエルとルヴラが見えた。何とかルヴラに追いついたカラ達は、はぁとため息をもらす。
「あら、皆...どうしたの?」
「...ルヴラだけ先に行ったから皆怒ってるの」
「あはは...。ごめんね?」
「まぁいいけどさ...」
そうして、ルヴラに追いついたカラ達は、ガブリエルとルヴラの話を聞く事にする。
「んでさ!ガブリエルさん!!」
「どうしたんだい?ルヴらん」
「天使の中で一番強いのって一体誰なの!?」
そんな事を質問され、少し驚くガブリエル。しかし、すぐさま落ち着き、考える。
「んーそうだなぁ...。一番強い天使なら圧倒的にメタちゃん...あ、いや、メタトロンかなぁ」
「メタトロン...?」
初めて出る名前にカラ達は困惑する。そんな名前の天使いただろうかと、頭をフル回転させるがやはり思い出せない。
「ふふっ、皆が知らないのも仕方ないよ、だってメタちゃん、ここ三千年は起きてきてないもん」
「え!?」
「さ、三千!?」
「なんともまぁ...」
ガブリエルから衝撃の言葉を聞き、驚いてしまうカラ達。無理もない。三千年も眠るだなんて、そんな天使がいるのかと
「で、でも天使というものは各々仕事があるのでは...?」
「実は、メタちゃんの仕事は眠ることなの」
「...え?」
再度衝撃的な事を言うガブリエル。どういう事なのだと、カラ達は困惑していると、ガブリエルは続きを話す。
「いや、どっちかと言うと仕事はまだって言った方がいいね。メタちゃんは基本的に眠っているんだけど、理からの天啓が来る、もしくは、世界に終末が訪れる際にのみ目が覚めるんだ」
そんなことを話すと、クゥロが疑問を抱き、ガブリエルに質問する。
「理からの天啓?つまり、ゼウスさんと理は違うって事なの?」
「そこに気づくとは、やっぱりクゥロちゃんは頭が良いんだね。でも、違うかどうかは教えられない。もしかしたら嘘かもしれないしね?」
「そこで嘘つくメリットがどこにも見当たらないんだけど...まぁいいや」
ニヤニヤするガブリエルに、ジト目で冷静にツッコミを入れるクゥロ。
「まぁそんなことは置いといて、メタちゃんの話だったね」
ガブリエルはメタトロンと言う天使の話を始めた途端、どこかへと歩き始める。カラ達もガブリエルの後をついていく。
「さっきも言ったけど、メタちゃんが眠る理由は、理からの天啓を代わりに伝えてくれる、つまり、理の代弁者と呼ばれる階級に着いているの」
「理の代弁者...」
いかにも凄そうで、天使なのにイカつい階級の名前に少し困惑するカラ。
「そして、もう1つが世界に終末が訪れる際、この世界を守護する為に目覚める、救済の天使と言う二つ名があるの」
「救済の天使ですか...!」
リノアはその二つ名を聞き、少し嬉しそうな顔をする。救済と言う言葉にワクワクしているようだ。
「ん...?待て、救済の天使じゃと?」
突然、アヴァロンは疑問を抱く。一同、アヴァロンの言葉が気になり、アヴァロンの方へと向く。
「どうしたの...?」
「もしかして、お主が言うとるメタトロンという天使、昔に終末の天使と言われとった奴じゃなかろうな?」
アヴァロンの発言で、一同は困惑する。終末の天使...?話を聞いた時はそんな感じではなかったのに。そんな表情をするカラ達一同。
「...昔、人間達の間ではそう言われてたね」
ガブリエルは苦笑いでそう答える。おそらくそう言われたくないのだろう。
「メタちゃんが目覚める時は限定的すぎるんだよ。つまり、人間からすると、メタトロンが目覚める時は、世界が滅亡する時。と思うのが普通なんだろうね...。だから人間達は、メタちゃんを目覚めさせないでくれと、必死に願ったんだ」
「そんな...」
思わずそんな声が出てしまうルヴラと、今にも泣きそうな表情をするシフィ。
「そうして、人々から畏れられた結果、人間から付けられた2つ名が、終末を呼び寄せる天使、『終末の天使』と名付けられたんだ」
その話を聞き、また何か分かったのか、クゥロは目を開く。カラが気になり
「どうしたの?」
と聞くと、クゥロはこう答える。
「世界終末録って覚えてる?」
「世界終末録...あぁ、ニーズヘッグの時の?」
カラがそう言うとクゥロは頷く。すると、何の話かわかったのか、ガブリエルがなんとも言えない複雑な表情で
「今も王家に伝わってるんだ。世界終末録」
と言う。そんなガブリエルの表情にカラ達は疑問を持つが、ガブリエルは話し始める。
「王家の子以外は世界終末録を知らないから、色々省いて伝えるね」
「世界終末録とは、この世界の終末を予知した書物で、預言者ソロモンにより執筆された預言書。その預言書の第一章には終末の予知、第二章は終末の訪れ、第三章は闇の目覚め...と言う風に書かれていて、実はそれ以外のページは全て白紙と言う奇妙な預言書なんだよね」
「その他のページは白紙って...。まるで本当に世界が終わったみたいな...そんな本なんだね」
カラは世界終末録の異質さを聞き、少し恐怖する。何故か、それは預言書にしてはあまりに未完成すぎるからだ。それが逆にリアリテを帯びている...。
「それでクゥロ、その世界終末録とメタトロンにどういう繋がりを感じたんじゃ?」
アヴァロンはクゥロにそう質問すると、クゥロは喋り始める。
「世界終末録の第一章に、メタトロンらしき文があった記憶が...。確か、天から金色の光が発生する。そしてとある1人の天使が降臨する。その天使は人類に終末を告げる。すると人類は絶望せず、己を奮い立たせる。世界は終末へと立ち向かう事にした。って書かれてたはず」
「...そんな文書いてあったかのぅ?」
アヴァロンはクゥロの発言に疑う。しかし、クゥロも首を傾げながら
「記憶が正しいかは分からない...。私もうろ覚えだから」
と答える。どうやらクゥロ自身も不確かじゃないようだ。
「なら、預言書を作った本人に聞かないとね!」
「え?」
「作った本人...って」
ルヴラの発言を聞き、一同困惑する。ルヴラは困惑している皆が理解できないようで、不思議そうな表情をする。
「え?預言者ってことは普通の人間とは限らないから、今も生きてる可能性があるってことじゃないの?」
「...確かにそうだね」
「ルヴラ...頭いいじゃん!!」
「え!?なんか失礼じゃない!?」
ルヴラの発想力に感心し、肩にポンッと手を置き、そんなことを言ってしまうリノア。だが、驚くのも無理はないような気がする。
「そういった発想力がルヴらんの発明に生きるんだろうね」
ガブリエルはさわやかにそう言う。ガブリエルの発言に皆、目が点になる。その後何人かため息を吐く。
「ど、どうしたの?君たち...」
皆のため息に眉を顰めるガブリエル。どうやら、何故カラ達がため息を吐いたか分かってないようだ。
「なんで顔良い上にそんなイケメンセリフをサッと言えるのですか?」
「ほんと顔が良い人って、はー」
〝まぁまぁ...リノアさん。カラさん。落ち着いてください〟
何故か不機嫌になった2人を宥めるシフィ。一応一番年下なのに1番大人とはこれ如何に...。
「まぁソロモンの話は置いといて、もし、メタちゃんがその預言書の天使なのであれば、もう時期目覚めると思うよ」
話が脱線した為、ガブリエルはソロモンの話からメタトロンの話へと戻す。
「確かに...!!そうですよね!」
「...そっか、預言通りに進むのならメタトロンが」
カラがガブリエルの話を聞き納得すると、空気が揺れ始める。
「な、何!?」
「すごい揺れ...」
「この揺れ...もしかして」
一同、ざわつき始める。突然の空気の揺れ。すると、オリンポスの方もどうやら慌ただしくなっているようで、ガブリエルに通信が行く。
「ねぇ、この揺れ...」
「...だよね!?」
通信先の声は聞こえないが、ガブリエルも納得している様子から、どうやら皆同じことを思ったようだ。
「メタトロンが起きたって」
「まーじか!」
「やっぱり!!」
〝凄いです...!!〟
各々、驚くも喜んでいるが、クゥロは逆に心配していた。このままだと預言通りに進んで、世界が滅ぶと、そう思っているとカラは察したのか、クゥロの頭を撫で、無言で微笑む。
「カラ...」
その後、カラはクゥロの頭から手を除け、皆んなが喜んでいる所に加わる。
「目が覚めただけで空気が揺れるって凄いけど...そんなに強いんだメタトロンって」
「まぁ、主に匹敵する力だからね...。メタちゃんは...」
「凄いな!?」
すると、ルヴラはワクワクが止まらなくなり、メタトロンの所まで全速力で走る。
「あ!ちょっと!ルヴラ!!」
またも、ルヴラを追いかけるカラ達。好奇心旺盛すぎるなぁ...ルヴラは。そう思いながらカラは仕方ないと走る。
「着いた...」
数分後、とある建物の前にまできたカラ達。するとガブリエルが説明を始める。
「この建物はセフィラ。主が記したこの宇宙の全てが描かれている場所で、この建物を所有している主はマズダー様で、守護を担当しているのがメタちゃん」
「セフィラ...」
神々しすぎる建物に、圧倒されるカラ達。ルヴラはもちろん目を輝かせている。
「とりあえず入ろう」
ガブリエルはそういい、そそくさと中へ入ろうとすると、上空から天使が降りてくる。一同降りてくるのを眺めていると、その天使は喋り始める。
「あれ!?ガブじゃん!!珍しいね!ここに来るの!!」
「あ!もしかしてサンダルかい?」
ガブリエルは聞き覚えのある声を聞き、少し嬉しそうにしながら聞く。
「うん!そうだよ!!久しぶり!」
「本当に久しぶりだね...!!」
2人は嬉しさのあまりぎゅっと抱き合う。そしてその近い距離のまま話を続ける。
「ごめんね...。皆が頑張って悪魔たち止めてたのに私たち行けなくて...」
「いいんだよ、君たちはセフィラを守る義務があるのだから...」
2人は和気藹々と話しているが、カラ達は誰か分からないため、困惑している。すると、やっと気づいたのか、ガブリエルは慌てて目の前の天使を紹介する。
「あ、ごめんね?久しぶりだったからつい話しすぎちゃった...。この子はメタトロンと一緒にセフィラを守ってる天使。サンダルフォンだ」
「えへへ!よろしくねっ!皆!サンダルフォンだよっ!!」
ウインクをし、舌をペロッと出し、左手のピースをウインクしている方に近づけて、サンダルフォンはお茶目に挨拶する。
「ギャルだ」
カラは思わずそんなことを呟く。
「やっほー!文字さん!元気ー?」
あぇ?うん!元気だけど...
「良かった!皆には話してくれるけど、私には話してくれないのかと思ったよ!えっへへ」
そんなわけないじゃない!皆可愛い子なんだから、反応しちゃうよ
「ほんとー?なら嬉しいかもっ」
あっかん、うちの子可愛すぎ




