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転生概念における願望空想論  作者: coll
エリュシオン編
42/91

極致vs執念

ごめんごめん。11月どこ?いや、11月の温度じゃないよね?どっちかと言うと秋入りたてみたいな温度してるけど。


あ、ごめんなさい。気温に対して文句を言ってしまいました。

そんな説明をしていると、2人の戦いは更に激しくなる。


「激しすぎて風が発生してる...っ」


「何が起きてるか分かんないよーー!!」


〝うわぁっ...!?〟


2人とも思い切りぶつかり合っている為、辺り一帯に強風が吹き荒れる。その影響でリノア達は何が起きているのか理解出来ていない。更には、その風のせいでシフィが浮きそうになる。


「っと...。大丈夫ですか?」


〝あ、は、はい...っ〟


マズダーに助けられたシフィは、また吹き飛ばされないようにと、そのままマズダーの肩に乗る。


「それにしてもとてつもない戦いだ...。単純な力であれば僕の力を余裕で超えてますね...」


マズダーは2人の戦いを見て、少し恐怖を感じながらそんな感想を呟く。


〝ち、力だけだとマズダーさんを超えてるのですか...〟


「主超えてるなんて...」


マズダーの発言に、一同困惑し動揺する。そんな皆に、マズダーは少し訂正するように話を始める。


「主と言っても7柱います。ですから、当然力の差という物は当然生まれる訳です。確かに僕は他の主に比べて力は弱いです。が、その反面、強い部分ももちろんあって、魔法に対する緻密な操作や、僕だけの固有魔法があるんです」


「はぇ〜...」


〝そうなのですね...〟


マズダーの話を聞き、リノア達は主の力という物に興味を抱く。


「主の中で一番強いのって誰なの!?」


突然ルヴラがそんなことを言い出す。リノア達は確かに...。と心の中で思う。


「そうですね...。強いというのがどれを指すのか分かりませんが、ただ単純に力だけなのであればゼウス、もしくはユピテルでしょうか...」


「え?ユピテル...?」


ルヴラはそんな人いたっけか...?と言わんばかりに、腕を組み、思い出そうとする。すると、轟音、そして紫の雷と同時に、何かが現れる。そしてマズダーは察する。


「あんた、アタシの事忘れたって言った!?」


「うげぁ!?」


ルヴラは突然服の襟を捕まれたことに驚く。


「あんたたちの前に現れたことあるのに、どうしてもう忘れちゃったの?バカ?」


雷による煙が消えてゆき、その姿が明らかになる。


「え!?き、君がユピテルなの!?」


「君ぃ!?今、アタシのこと君って呼んだわよね!?年上で更に主で、更にゼウスと同じ時期に主になったアタシが君!?」


ユピテルはイラつきすぎて辺りに電気を帯び始める。その影響でユピテルだけでなく、ルヴラ達の髪も逆立つ。


「いい度胸してるじゃない...!!」


ユピテルがそう言うと、唐突に天候が悪くなり、雷鳴が鳴り響く。マズダーはその状況を鑑みて、ユピテルを落ち着かせる。


「お、落ち着いてくださいユピテル。確かにこの子は少し無礼なことはしましたが、まず、本来は主の存在は人間に伝わることがありません。人間に伝わらないということは、名前も主のいる数も伝わらないのです。ですから、ユピテル。ここは主として寛大な対処をした方がよろしいと思われます」


そんなマズダーの発言を聞き、ユピテルは襟を掴んだ手を離し


「確かにそうね...。悪かったわ人間」


とルヴラに対して謝る。


「い、いいえ...。こちらこそごめんなさいです...」


ルヴラは少し焦りながらも、ユピテルに対し申し訳ないと謝罪する。


「それで、今これは何をやっているの?」


ユピテルはそうマズダーに問いかける。マズダーは少し笑いながら


「見ての通り、カラ君とアヴァロンさんの2人が本気で戦っているんですよ...」


と答える。ユピテルはそれを見ながら更にマズダーに問いかける。


「マズダー。アンタはあの2人、どっちが勝つと思う?」


「...唐突ですね」


突然の質問に少し動揺するマズダー。しかし、すぐに考える。


「そうですね...。この戦い、普通の思考であれば、成長速度がとんでもない転生者であるカラ君が有利と思いますが、おそらくアヴァロンさんが勝つでしょうね...」


「え!?」


「そ、そうなのですか!?」


「そうね...。流石に年月には敵わないわ。更に、アヴァロンは戦闘の経験も豊富。勝負勘も強いしね」


マズダーとユピテルの考えに驚愕するリノアとルヴラ。そんな驚く2人に対し、深く考えるクゥロ。


〝どうしたのですか?クゥロさん...〟


クゥロの様子が気になり、話しかけるシフィ。


「あ、なんでもない...。ただ考えてただけ」


心配してくれたシフィの頭を撫で微笑みながらそう答える。しかし、クゥロは違和感を抱きながらカラとアヴァロンの戦いを見る。


「さて...。2人の戦いがどうなるか楽しみだわ...」



「そろそろ終わらせにゃならんのぅ...」


「...そうだね。もう終わらせなきゃ」


「っ!!」


カラは再び、見えない速度でアヴァロンの目の前まで移動する。更に、カラの右手には何らかのエネルギーが放たれようとしている。アヴァロンは、その攻撃を危ないと即座に感じ、ギリギリのところで躱す。


「くっ...!!」


「ふんっ!!」


しかしカラは、遠心力を生かし、勢いそのままアヴァロンを背面で攻撃する。


「ガッ!?」


予想していなかった攻撃パターンに、アヴァロンは動揺し、吹き飛ばされるが、すぐに体勢を整える。


「この一撃で終わらせる...」


カラは右手に力を込め始める。その影響か辺り一帯の空気が変わる。


「...次で終わらせるつもりか。ならば妾もそれに応えよう」


目を閉じ、先程の紅いオーラを全て剣に集め、全神経を研ぎ澄まして一撃に賭けるアヴァロン。


「ね、ねぇ...もしかしてまずかったりする?」


「まずいかもです...」


リノア達は察する。次の一撃はぶつかったらとんでもない事になると。するとユピテルがオーラを出し始める。


「ユ、ユピテルさん!?」


「ぶつかる寸前にアタシが止めるッ!!」


瞳が光り、紫電のオーラが完全解放されたユピテルの覇気はとんでもなく、リノア達は、初めて主を見た時と同様の重圧を感じ、心の底から戦慄する。


重力崩壊グラビティノヴァ


「...クラウソテス」


先程よりも何倍も速い速度でアヴァロンの元に近づくカラ。その直後、アヴァロンの剣、カラドボルグが眩く光り、そしてアヴァロンは開眼する。


「クロノス...」


カラがアヴァロンの近くに来た瞬間、アヴァロンは構えから剣を抜く。その剣は今まで以上に強いオーラを放っている。まずい、このままぶつかってしまったら...。一同絶望する。しかし間に合わない。いや、間に合ったところで2人を止めることが出来たのだろうか...。リノア達の脳裏にそんなことが過ぎるその刹那。爆風が起きる。


「うわぁっ!?」


「うぐっ...!!」


「きゃぁ!?」


「くっ...!!」


とてつもない風に吹き飛ばされそうになるリノア達だが、マズダーが瞬時に皆を支える。そうして、風が少し弱まると2人の間にはユピテルがおり、2人の攻撃をいとも簡単に止めていた。


「なっ!?」


「う、嘘...っ!!」


「やはり、ユピテルはおかしいな...」


マズダーは乾いた笑いで呆れ気味にそう呟いており、リノア達はそんな光景を見て驚きを隠せない。その後、風が段々と止んでいったので、皆カラ達の方へと近づく。


「...アンタら、アタシが居なかったら死んでたじゃない!どうして本気で戦うのよ!」


「じゃが...」


「じゃがも何も無い!傍にはアンタ達の仲間がいるのになんで何も考えずに本気で戦ってるのよ!!」


2人を交互に睨みつけるユピテル。そんなユピテルにぐうの音も出ないカラとアヴァロン。


「あはは...。あの2人怒られてますね」


「まぁ...常人の領域を超えた2人が本気で戦ったらどうなるか、なんて想像に容易くないからね...」


怒られている2人を見て苦笑いをするリノアと、当然でしょうねと目を瞑るクゥロ。


「どっちが強かったか見たかったなぁ〜...」


〝しょうがないですよ...。あのままだとシフィ達も死んでしまいます...〟


「確かにそうだけどねぇ...」


ルヴラはカラとアヴァロン、どっちが強かったのか知りたかったと文句を言うが、シフィがしょうがないと宥める。


そして、リノア達はカラとアヴァロンの戦いが物凄かったと、目を輝かせて褒めており、そんな皆にカラは少し照れながらもありがとうと素直に感謝する。そんなカラに対し、当然じゃと言わんばかりに頷くアヴァロン。




「いやはや危なかったですね。ユピテル」


皆と別れたあと、ユピテルとマズダーは最後の攻撃を振り返るように話す。


「全くあの2人...。帰ってきたらただじゃおかないんだから!」


カラとアヴァロンに怒り心頭なユピテルに笑いしか出てこないマズダー。しかし、そんな表情から一変、ユピテルは真剣な表情になり、マズダーに問いかける。


「...ねぇマズダー」


「はい...?なんでしょう」


「あんた、転生者の攻撃を直で食らったことある?」


突然の質問に困惑しつつも、マズダーは素直に


「転生者の攻撃ですか?...いいえ、無いですけど、突然どうしたのです?」


ユピテルはマズダーに左手の甲を見せる。その左手には深い切り傷があり、マズダーはそんな切り傷を見て


「凄い切り傷ですね...」


と、少し苦笑いながらに呟く。


「...こっちの左手がアヴァロンから受けた傷。普通に考えて、アタシに対してここまで切り傷を与えるのも凄い。だけど」


今度は右手の甲を見せる。マズダーは右手の甲を見た瞬間驚愕する。なぜなら、ユピテルの右の甲が黒くなっていた為だ。それはまるで...


「壊死...しているのですか?」


「...恐らくね。左手は痛いという感覚はあるのだけど、右手には痛いという感覚すらない。と言うより、右手の感覚がない」


「て、転生者と言うものはこれ程までに...」


「...これで分かったわ。絶対に彼を、カラを闇に堕とさせてはいけない。じゃないと、本当にこの世界が滅びるわ」


ユピテルは覚悟を決め、そんな事を言葉にする。マズダーはユピテルの覚悟に聞き


「僕も主です。なるべくカラ君を光へと導きますよ」


と答える。




カラの力どうだった?ユピテル


「いや、強すぎでしょ...。アタシの体の一部な壊死するなんて事今まで無かったわよ...」


え!?そうなの!?


「いや、アンタが作ったキャラなのになんでアンタが設定知らないのよ...」


え、え?あ、いや...知ってましたけどー?なんですか?


「...アンタ、どうしようもないわね」


う...。ロリババアにチクチクされた...


「はぁ!?誰がロリバ」

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