表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生概念における願望空想論  作者: coll
エリュシオン編
31/91

別界の住民

元々、カラを逆理世界に行かせて、苦しい思いをした後に、突破して戻ってくるって言うのをしようと思ったんですけど、思いついたものが面白そうだったので急遽こっちの物語にしました。

「な...なんだこれ」


目の前に広がる逆さまの建物。自分は本当に地面に立っているのかすら分からない。そんな感覚に陥るカラ。


「す、凄いな...。なんか足がゾワゾワする...。」


その後、周りを見渡すがリノア達が居ないことに気づく。


「...あれ。もしかして、カラだけ何処かに飛ばされたか?」


少し、リノア達が心配だなぁ...。でも、だからといって1人だからパニックになるのもアレだし、とりあえず何が出来るか試してみるか。


そう思い、カラはその場で上に体重移動をする。すると突然、体が上へと移動し始める。


「ん...?これ、マズいんじゃ!?」


カラは突然の事に吃驚びっくりする。何故か、それは背中が建物の方向を向かず、頭が下のまま落下しているからだ。


「こ、これ...アスノヨゾラ哨戒班かなんかですかぁ!?!!?」


そんな冗談を言うが、このまま足が建物に着くと普通に折れる。回復もない。どうすれば...。そう焦っていると、落下する速度が急激に下がり、ふわふわしながら落ちる様になる。


「...え?」


困惑するカラ。当然の反応。能力が作動している訳でもないのに、何故かほんのり浮いているから。


「うわぁ...」


辺り一帯を見ていると、街中に人のような姿が見える。人が見えたことに安心したのか少しだけホッとするカラ。すると、カラは突然誰かにお姫様抱っこされる。


「うわわっ!?だ、誰...っ?」


カラはお姫様抱っこをしている人を見る。そこには青色の綺麗な髪、そして細目だが、よく見ると瞳の色が綺麗な水色と、とても美しい人で、思わず見とれてしまうカラ。


「やっと見つけた、お嬢さん。けど、貴女を探すのに疲れたから、一旦あそこの木の下まで行くね?」


「あ、え、は、はいぃ...」


あまりのかっこよさに、そう言わざるを得なくなるカラ。


数分後、目指していた木の下で休憩するカラと青髪の人。


「ふぅ、とりあえずここら辺で一息だね...」


スタイルも良く、ポニーテールで細目、青の髪に水色の瞳のキャラ...。あまりにも王子様すぎるなこの人...。


そんなことを思いつつその人をじっと見つめると、その人は、カラから見られていることに気づき、振り向いて優しく笑う。


は...?あまりにもカッコよすぎんか。


凝視しつつも、内心ちょっとキレるカラ。


「そんなに見つめられるとちょっと恥ずかしい...」


青髪の人はほんのり顔が赤くなり、顔を逸らしてそう言う。


は〜〜???何だこの少女漫画とかで見るキラキラ王子様な人物ヤツは。


そう思うも、そんなのを表に出さずその人と話す。


「あ、ごめんなさい...。どうして、急いでいたのか、それとなんでカラを...」


「あ、ごめんね...。そこを説明していなかったよ。まぁ、その前に自己紹介をしないとね...。それが礼儀だから」


そう言うと、その人は体をカラの方に向かせ、手を腰に添え、楽な格好になる。


「と思ったけど、やっぱり自己紹介はいいや、今はとりあえずあそこに行かなきゃ、とりあえず着いてきて」


そう言い、彼?彼女?はカラをまたお姫様抱っこする。


「ちょわっ!!!んもぅっ!!」


突然お姫様抱っこされ、思わずぶりっ子のような怒り方をしてしまうカラ。


「あっはは...!可愛い怒り方だね」


そんな反応をしたカラに対し、笑顔でそう言う青髪の人。すると、ある異変に気づく。


「あ...あれ?羽?」


そう。人なのに羽が生えているのだ。カラはそんな姿を見て、疑問を持つ。すると、青髪の人は笑顔のまま


「気づいちゃった...?でも、自己紹介はあそこに着いてからだよ」


そう言い、ウインクする。そんなあまりにカッコ良ぎる青髪の人にカラは少しだけときめく。


うわーぉ...。行動全てがイケメンだ...。


青髪の人に翻弄され、ボーッと見つめるカラであった。



「ふぅ...着いたよ。カラたん」


え?カラたん?


お姫様抱っこから降りようとすると、そんな呼び方をされ、思わず青髪の人の顔を見てしまうカラ。その後後ろを振り返ると、


「え、え!?」


と驚愕する。何故か。理由は単純で、そこにはとてつもなくでかい神殿があった為だ。


「で、でか!?」


「ふふっ、そうだね。あの宮殿はとてつもなく大きいよ」


思わず声が出てしまったカラに笑ってしまう青髪の人。


「ようこそオリンポスへ」


「オ、オリンポス!?」


聞いたことはある。ギリシャにおける神々が集う場所。何故、俺が...そんな事を思いながら棒立ちしていると、遠くから声が聞こえる。カラはその方向を向くと、


「カラ様〜!!」


と、笑顔でこちらに走ってくるリノアが見える。


「リノア!!」


リノアに気づき、カラも満面の笑みになり、腕を広げる。そして、リノアはカラに飛び込み、カラは、飛び込み抱きつきをして来たリノアを受け止める。


「っ...良かったですカラ様!!」


少し強めに抱きつくリノア。それに応え、カラも強く抱きしめる。


「カラも、死んだと思ったよ...」


そうしていると、ルヴラやシフィ、クゥロも抱きつきに来る。


「カラーー!!!」


「カラさんっ!!」


「うぉぁあああ!?!」


あまりに大人数だった為、耐えられず、倒れ込む。


「アッハハハ!!良かった!!」


「本当に良かったです...」


「感動の再会ですね...」


青髪の人は少しだけ泣きながら、そう言う。すると、一同、カラから離れる。


「と、とりあえず、なんでここに運ばれたかです...!!」


見られていたのが恥ずかしかったのか、リノアは少し焦りながら話題を変える。


「あそこはオリンポス。神々の集う場所だよ。」


すると、リノアの後ろから声が聞こえたカラ達はそっちを見る。そこには赤紫色の髪の少女がこちらに近づいてくるのが見える。しかし、その子も羽が生えている。


「ガブ、カラの護送お疲れだよ」


「ミカちこそ、皆連れてくるの...って思ったけど、ミカちなら大丈夫だね」


「そうだよガブ。僕は皆より少し力が強いんだからさ!」


そんな話を2人で和気藹々としている。しかし、話の内容を聞いてたカラは、名前の呼び方で分かり、驚愕する。


「ミ、ミカとガブって...」


「カラ様...?」


「どうしたの?」


「もしかして、ミカエルとガブリエル...?」


恐る恐る聞き、順番に指を差すカラ、そんな質問に2人は


「合ってる。流石日本人、分かってるね」


「うん。そうだよ。」


と、順番に答える笑顔で頷く。その答えに、カラは驚愕のあまり失神する。


「カ、カラ様!!」


「大丈夫だよ。失神してるだけだから」


ガブリエルと呼ばれるその子はそう言う。だがカラが大好きなリノアはカラをおんぶする。


「ミカエルと、ガブリエル...?」


ルヴラは誰だ?と2人を見つめる。カラは動揺している為、アヴァロンは答える。


「ミカエルとガブリエルは、言わば天使。天の使いの者じゃ」


「て、天使!?」


「嘘!?」


〝天使って、おとぎ話じゃないのですか...!?〟


「なるほどね...」


アヴァロンから伝えられた事により、リノア達は驚愕する。どうやらこの世界の天使の扱いはおとぎ話で、ある種日本に近いような扱われ方をしている。


「まぁ、とりあえず話しながら神殿に入ろう」


ミカエルはそういい、歩き始める。


「まぁ、とりあえず行くとするかのぅ」


「う、うん...」


ミカエル達の後をついて行くリノア達。



「ところで、アヴァロン。ミカエルと知り合いみたいだったけど...どういった関係なの?」


歩いている最中、ルヴラはオリンポスに来る前に疑問に思っていたことを話す。そんな質問を聞き、アヴァロンはミカエルの方を見る。そうするとミカエルは頷く。


「どこから話そうかのぅ...。まぁとりあえず、出会いから話すか。妾とミカエルの出会いはかなり昔のことでのぅ。それこそ、ライニグが来る前の話じゃのぅ」


「ラ、ライニグの前...」


「つまり、600年より前って事...!?」


そんな昔からアヴァロンが生きていた事に驚く一同。


「まぁたしかに、キャメロットの話でとてつもない長生きってのは知ってたけど」


「まさかここまでとは思わないよね〜...」


「仕方ないじゃろう。妾は事実上の不死身なんじゃから」


そんなみんなの発言に、少しだけ怒りながらアヴァロンは言う。


〝本当に何歳なのか気になる...〟


「んね〜」


一同、余計にアヴァロンの年齢を知りたがる。


「...ライニグがここに転生する前、妾は長旅をしておった。」


と、アヴァロンは皆の話を無視し、話を続ける


「その旅先で出会ったのが、ミカエルなんじゃよ」



────約950年前。


『妾は、一人で自由に旅をしとった。その時は平原を歩いておってな。それで、歩きながら次の国はどこにしようか悩んでおったんじゃが、その時、平原で人が倒れとるのが見えた。妾は死にそうになっているのでは無いかと思い、急いで近づいたんじゃよ。』


「おい、お主大丈夫か?」


「...ぅ」


『見たところ、その子は何かに苦しんでおるようで、まともに動けん。そこで妾はその子に日陰に運び、その子が起きる間だけ介抱したんじゃ。』


数時間後。


「うぅっ...ん...」


赤紫色の髪の子は目を覚まし、辺りを見渡す。


「...夜だ」


空を見ると、近くに光がない為、星々が綺麗にくっきりと見える。


『その後、妾は狩りを終えて、帰ってきたんじゃ、そしてその子が目覚めたのじゃと分かり、その子に近づいたんじゃ』


「おぉ、目覚めたか。お主、平原で倒れておったんじゃよ」


狩って来た猪のような魔物の皮を剥ぎ、調理していくアヴァロン。しかし、その子は少しだけ警戒をする。


「貴女...誰?」


だが、アヴァロンは無理に警戒を解かせようとせず、そのままの状態で話す。


「妾はアヴァロン。旅人みたいなものじゃよ」


「...旅人」


「お主の名前はなんじゃ?」


『妾は、その子の名前を聞く。若干警戒心があるから、教えてくれるかは分からんかったんじゃが、妾に敵意が無いと分かったのか、名乗ってくれたんじゃよ』


「...ミカエル」


アヴァロンは名乗ってくれた事が嬉しく、満面の笑みになり、肉を焼く。


「ミカエル...。ミカエルかぁ...」


「...な、何で、僕の名前をそんなに呼ぶの...」


「ふふっ、別にいいじゃろう?」


アヴァロン達は肉を食べ、その日は睡眠する。


次の日。


「さて...。お主、どこの国の者なんじゃ?」


『妾は、ミカエルを国に返そうと思い、そう妾はその子に質問したんじゃが、その子は』


「...言ったって行けないよ」


『と言ったんじゃよ...。妾は行けないとはどういうことなんじゃと思い、その子に聞く事にすると』


「僕の国...。住んでた場所はエリュシオン、あなた達人間が言う所の天界。」


ミカエルは大きく綺麗な深紅の瞳で、アヴァロンを見つめ、そう答える。


『その時に妾は知ったんじゃ、その子は人間ではなく天使なのだと。確かによく見ると、瞳の角膜の所に十字架がある。妾はなぜそれに気づけなかったのかと、少し後悔するんじゃ』


「僕は自然治癒するまでここに居とくから、アヴァロン。貴女は旅をしに行って」


ミカエルは、3角座りのまま顔をアヴァロンから逸らして言う。


『じゃが、ミカエルは少しだけ寂しそうな顔をしておってな。このままほっとく訳にもいかんなぁと思い、妾は』


「なら妾もここにおるぞ?」


「えっ!?」


アヴァロンはそう発言して、ミカエルの隣に座る。ミカエルはアヴァロンの発言に驚愕し、アヴァロンの方を見る。すると、アヴァロンはミカエルの頭を撫でて、微笑む。


「ねぇ、ミカち?」


「ん?何?どうしたの?ガブ」


「ミカちってアヴァロンの事好きだったりするの?」


「そんな訳ないよ!僕達天使が人間と仲良くなるなんてダメだよ!」


「ん〜?天使にそんな決まりは無いけどなぁ〜」


「〜〜っ...ガブ!!!!」


「はははっミカちの怒った顔可愛いすぎる〜!!」


「殺す!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ