表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/76

異世界はロリハーレムと共に。

異世界へと転生した花楽。そこで出会ったのはリノアという金髪碧眼のロリだった。リノアと話している最中に花楽は気づく、自分がTSして挙句の果てにはロリになってしまったということに。


深く絶望する花楽だが、嘆いても仕方ないと、気分を切替える。が今日はラヴィリニの姫、クゥロの誕生祭だと知る。急いで街に戻ったら、そこでクゥロと出会う...。

「ね、ねぇ...リノア...」


困惑しながらリノアに質問する。


「はい...何でしょうか...カラ様...」


リノアも困惑しながら反応する。


「なんでカラは無言で姫様に抱きつかれてるの?」


「さ、さぁ...何ででしょう...」


何でこうなったのかと言うと...ん、んんっ...時を戻そう。


「ねぇ、貴女達...話がある...」


紺色の髪の女の子は俺の事を真っ直ぐ見つめながら、そう話しかけてくる。


「ク、クゥロ様...何でここに...」


「あ、リノア...」


「あ、あの、えと...。お誕生日おめでとうございます...クゥロ様...」


今の状況で言う!?いや、まぁいいが。


「うん...」


「とりあえず、ここじゃなくて王宮で話そ...」


クゥロと呼ばれる女の子は俺たちに手を差し伸べてくれる。俺とリノアはその手を取り、立ち上がる。


「あ、は、はい...!」


「あ、え...」


と、俺は困惑していると


「貴女も着いてきて...」


そういい、クゥロという子の口角がほんのり上がるのが見えた。


「わ、分かりました...」


「あ、あのクゥロ様...」


「?」


「生誕祭パレードはよろしいのですか?」


リノアは当然の質問をする。俺も思った。途中でほっぽっていいのだろうか。姫でしょ貴女。そう思っていると


「そんな事よりあの子が気になる」


と、クゥロは俺に興味津々みたいだ。


「そ、そうですか...分かりました...」


とクゥロ姫の後ろを着いていく。その道中、小声でリノアにクゥロ姫の関係について聞いてみる。


「ね、ねぇ...リノア」


「何でしょうか...カラ様」


「クゥロ姫とは知り合いなの...?」


「はい...わたくしはクゥロ様に仕える唯一のお手伝いですので...」


「お手伝い...」


だから口調が丁寧で、お淑やかなんだ...


なんて話していると、王宮が近づいてくる...。


「うわぁ...すご...」


ヨーロッパの城みたいな感じで、その凄まじさに感嘆の声を漏らしてしまう。


「ここが、ラヴィリニの城で、バットゥヴェリ城と言います。」


「バットゥヴェリ城...」


すんごい名前。小文字多くない?なんて変なことを思っていると、メイドや執事が頭を下げて


「おかえりなさいませ姫様。」


とクゥロを迎える。


「パレードはよろしいのですか」


「うん」


あ、本当にいいんだ。許されてるんだ。姫すご。姫の権力初めて見た。だなんて不敬なことを思っちゃぁ行けないですよ?


とふざけていると、奥から超絶偉そうな人が現れる。


「ただいま帰りました。父様」


「ん...?おや早かったなクゥロ」


ん...?お父様って事は...


「それにおかえり、リノア」


「はい、ただいまです。王様」


やっぱ王様だよね...!?


「ん...?おや、見慣れない子が居るね」


「え、あ、えと...」


突然俺の話題になり、動揺するが、クゥロは話を続ける。


「この子の件でパレードを無視して帰ってきたの」


「ほう、そうか!」


それ程の...。みたいな表情をする。俺それ程の人ですかね


「ねぇ、貴女...名前は?」


王の前だ...粗相のない様に一人称は名前ではなくて...。


「私は...」


カラとは名乗っていたが...フルネームとなると...うーん...それっぽいのでいいか


「カラ。カラ・ノソイアと申します...」


ひざまずきながら言う。


「いやいや、そんなワシに跪かんで良いんじゃ」


「そうなのですね...分かりました。」


「礼儀正しいとても良い子じゃな...」


とても優しい笑顔だ...。この王様は民からとても信頼されているのだろう...。優しさが滲み出てる...


「ふむ...カラと申すのか...」


「だが、そんな名前この国で聞いたこともない...」


王様はなっがい髭を触りながら、そう言う。俺もあの髭触ってみてぇなんて不敬な事を思ってしまう。


「えっ?」


「そうなのですか!?」


「あぁ...民の名前はこの城に全て残されておる。記録されるからな...」


国だからな...そりゃ手続きだってある。名簿手続き的なのがな...俺の名前はこの世界に無いから不審がるのも無理は無いな...。


「カラ」


「はい...なんでございますか...?」


突然王に名前で呼ばれ、少しだけ心拍が早くなる。


「其方はどこの国の者なんじゃ?」


「どこの国...ですか...」


どこの国...と言われても...異世界転生してきましたー!って言っても信じてもらえるか分かんねぇし...


と考えていると、クゥロ姫がリノアに話しかける。


「ねぇ、リノア」


「え、は、はい!何でしょう?」


俺と同じく突然名前を呼ばれ動揺するリノア。


「カラはどこで見つけたの?」


「あ、えと...()()()()()()()()で横に倒れていたんです...」


「シュツァーノ草原か...なるほどな」


シュツァーノ草原...?あー...俺が倒れていた場所か...あそこそんな名前なんだ...。


「ふーん...そうなの...」


急に顔を近づけてきたんだが!?ち、近いな...しかもこの子も超絶可愛いロリっ子だな...。無表情で...ってこの髪色...ものすごく綺麗な紺だなぁ...。紺のロングヘアーのロリとか刺さる人多そー...ってか目の色綺麗すぎるだろ...。なんだこの綺麗すぎる灰色の目...薄い灰色で...。


とクゥロ姫の瞳に惹き込まれていると、リノアが服をクイクイと引っ張ってきた。


「ん?」


どうやら怒ってるようだ...。だが、頬を膨らましてぷくーっと怒っているため非常に可愛い。


「んむ〜〜っ!!」


いかん...このままじゃ俺、ロリコンになっちまう。いやいや俺はJKじゃないと興奮しないしな...


なんてそんなことはどうでも良くて


「ご、ごめんリノア...」


悪い事をしたみたいなのでしっかりと謝らなければ...


「許しません...っ!!」


「えぇ!?」


「ほ、本当にごめん!!リノア!お願い!!」


己の全力の謝罪をする。


その後チラッとリノアの方を見ると、リノアもこっちをチラッと見、口を開いた。


「ど、どうしてもというのなら...」


「あ、後で...デートしてくれるのならいい...です...よ?」


と顔を赤くしながら言う。


「へ?」


デ、デート...?


「はい...っ」


「...分かった...後でデートしよ?」


と言うとリノアはとても嬉しそうな顔になり。


「っ!!約束ですよ!!」


と満面の笑みへと変わった。


良かった...機嫌を治してくれた...。ん?待てなんかまるでギャルゲみたいだなこれおい。


(...いいなデート)


「ん?どうかしましたか?クゥロ姫」


「んーん...何でもない」


その後、クゥロ姫はまた俺の顔をじーっと見つめてきて...そして喋り始めた。


「貴女って()()()って人っぽい...」


「転...生者?」


「え、そ、そうです...!」


なんで分かったんだ...?と言うより、この世界転生が認知されてるんだな...。ん?だが、リノアが知らないのはなぜだ?なんて疑問に思っていると、クゥロは話し始める。


「この国...いえ、この世界には王族にのみ伝えられる逸話がある」


「逸話...?」


「昔、転生者が魔王を討伐したという逸話が」


魔王はもうとっくに討伐されてたのか...。なら俺はこのまま平穏な異世界生活か...良いね最高だね


「魔王を討伐...」


「その転生者は草原に突然現れ、眠っていたという始まりなんじゃ」


「それの元となった草原がラヴィリニの目の前にあるシュツァーノ草原...」


「ほえ〜...」


転生者はシュツァーノ草原で絶対に転生するのかな...?分かんないけど


「そ、そうなのですか...」


「魔王は600年前に討伐されて以降転生者が現れたって言う話はなかったはず...」


魔王が倒されて以降、転生者が現れなかったのに俺が現れた...?


「あぁ、その間他の国の王と対談したが、そんな記録はなかった。ワシが生きている間でもな」


「もしかしたら最近の魔物が活発になりはじめてるってのって...本当に魔王復活が近いの...?」


「前々から他の王との対談でもその話題は出とった。魔王復活の前兆なのではないかとな」


「そ、そしたらマズイんじゃないですか...!?」


「え、えーっと...待ってください...」


俺は皆の話を止める。


「ん?」


「どうした?」


「もしかしてですけど私、復活するかもしれない魔王を倒すために強くなれ...と?」


確認のためだ。そう。確認だ。魔王を倒せだなんてそんな


「...そうなるな」


「うん...」


「が、頑張って下さい!」


嘘だろおい。


「で、でもカラ様はわたくしを...だ、抱っこ...して下さって、更にはあの壁を余裕で越えましたじゃないですか!」


「なんと!そんなことがあったのか」


あ、リノア。その話やめて。


「うん...あった」


「あれは本当に素晴らしかったです!」


「あの力があれば倒せます!!」


そ、そうかなぁ...?魔王ってそんなに簡単じゃないと思うけど...。ってそんなキラキラした目でこっちを見ないでリノア。


「あれ、楽しそうだった...」


「え?」


「ん?」


とクゥロ姫が言った後、抱きつかれた。


「...えーと?」


「ク、クゥロ姫...?どうなされたのですか?」


そして現在に至る。


「ねぇ、カラ」


「な、何ですか...?」


「敬語やめよ?歳近いから...普通に話そ?あと呼び捨てがいい...」


顔近づけるのやめよ...!?人見知りだから!!普通に話そ...!?あと一定の距離感がいい!


なんて言える訳もなく


「わ、分かったよ...クゥロ...」


俺が敬語をやめると、クゥロはほんのりと笑い


「嬉しい...」


と呟きちょっとだけ強く抱きしめられた。


「ねぇ、カラ...」


「ど、どうしたの...?クゥロ...」


「あのジャンプ体験したい...」


「え!?えぇーっと...」


アレどう発動するのかわかんねぇよぉお!!!


「わ...っ」


とリノアも抱きついてきた。


「うぇ!?リ、リノア!?」


「わたくしだってもう1回カラ様のあのジャンプ体感したいです!!」


い、今までで1番迫力あるリノアの顔と声...まだ出会って数時間だけど


「はっはっは...!!モテモテだなカラ!」


「え、あぁ...えぇっと...た、助けてください!!ユラ王!!」


「ワシは女の子同士でも許可するぞ!!」


そういう助けじゃねぇよ王様ぁああああ!!!!


「カラとなら結婚出来るよ...?する...?」


とほんのり顔を赤くしながら言うクゥロ。


「流石のクゥロ様でもカラ様は渡しません...!」


と何故かぷくーっと頬を膨らませながら対抗するリノア。


なんで...なんで俺はロリにモテてんだぁああ!!!?



クゥロ姫、リノアからモテてしまったカラ、だが重要なのは魔王が復活する可能性がある。と言うこと。カラは本当に逸話に登場する勇者なのか。それとも...。


「なんて後書きでは言ってるけど...カラが勇者じゃない訳ない...私が勇者って決めたらそれは勇者...」


はい...その通りですよね。姫...ですもんね。そのくらいの権力はありますよね...


「そう...覚えてて...」


はい...

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ