剣闘士の国へ
2週間も遅れました。待っていた方本当に申し訳ないです。用事があったため、投稿できませんでしたが、なんとか時間を縫って書き終わりました。
旅を開始してから6日が経過した。その間も5人で談笑をしながら旅をしていると、川のそばに釣りをしている人を見つける。
「あの人何をしているのでしょうか...」
リノアは釣りをしている人がとても気になってしまう。そんなリノアに
「行ってみる?」
と提案すると、リノアは目を輝かせ
「良いのですか!!」
と嬉しそうに言う。そんなに嬉しかったのか...。
なんて思いながらその人に近づくと、その人は気配を察知したのか、勢いよくこちらに振り返る。その人がいきなり振り返ったせいで驚くカラ達。
「な、何...」
「...何じゃお主ら」
のじゃロリだ...。最初にそう思った。実際にロリなのにのじゃ言葉を使っている。俺は初めて見た。この目でのじゃロリを。
「なんじゃその目は...。物珍しい顔をしよって妾がそんなに珍しいか?」
本当ののじゃロリを前にして、感激のあまり声が出ない。その様子を見たリノア達がカラを心配する。
「カラ様...どうしたのですか?」
「いや...なんでもないよ」
そう言い、カラは冷静を装う。
「そうですか?ならいいですけど...」
リノアは心配しながらもカラからなんでもないと言われたので、何もしないでおく。
「もしやお主ら、今からルズシュバラに向かうのか?」
と、その人は質問する。カラ達は素直に答える。
「はい。そうですね...」
「貴女もしかしてルズシュバラ知ってるの?」
「知っとるも何も...いや、妾の話はどうだっていい。」
その人は何かを話そうとしたが、すぐに辞める。
「ルズシュバラへ向かうのなら、アヴァロンと言う変態には要注意じゃぞ」
その発言に、違和感を感じる。
「えっと...変態って...?」
そう聞くと、若干嫌な顔をしながらアヴァロンについて話し始める。
「彼奴は、妾やお主らのような幼児体型にしか興味がない奴でな...」
そう聞いた瞬間。リノアはドン引きする。
「ほ、本当ですか...?」
リノアはドン引きしながらそう聞く。その人は呆れ顔で
「本当じゃよ...」
と言う。この様子だとマジっぽいな。
「どうして、アヴァロンのことを知っているんですか?」
クゥロは、そんなアヴァロンのヤバすぎる事よりも、目の前ののじゃロリがアヴァロンを知っていることを疑問に思う。
「それはルズシュバラに着いて、アヴァロンに会ったら分かることじゃな。ただ、会う場合は要注意じゃがな」
〝あの...貴女の名前は...〟
シフィも、のじゃロリの正体について知りたいようだ。
「妾の名か?そんなもの知ってなんになる?」
〝え、えと...折角知りあった仲なのに名前知らないって嫌だなって...思って...〟
シフィはドンドンと俯いていく。しかし、のじゃロリは振り回されず
「妾の名はルズシュバラに着いたら分かるから、それまで内緒じゃ」
と勿体ぶられた為、シフィは少ししょんぼりする。そんなシフィを慰めるリノアとルヴラ。
「...ルズシュバラに着いたら分かるって、貴女ルズシュバラじゃ有名人なの?」
クゥロはのじゃロリにそう質問すると
「...やはり妾の事は知らんのか...まぁしょうがないのぅ...。見たところ、生まれて齢10年も行ってないようじゃからな。まだ知らぬこともあるのぅ」
のじゃロリは、うんうんと頷きながらしょうがないな、となんとなく少し煽っているような感じで言う。そんな様子に若干の苛立ちを覚えるクゥロ。
「...分かりました。皆、とりあえずルズシュバラに向かおう」
これ以上一緒にいたくないのか、足早にルズシュバラへ向かおうとするクゥロ。
「お、もう向かうのか、ルズシュバラはそのまま真っ直ぐ向かえば行けるぞ。また出会えるといいのぅ」
そうのじゃロリは言い、小さく手を振る。
「出来れば出会いたくないかも」
クゥロは、そう小さく呟く。
しかしあののじゃロリ、本当に年上っぽいな...。立ち振る舞いは同い年には見えない。それに底知れない知識量も...。
「ちょ、ちょっと...クゥロ待って...」
俺たちは急いでルズシュバラへ向かうクゥロを慌てて追いかける。
「それにしてもあの子何歳なんだろうか...。」
そう呟くと、ルヴラとリノアがカラの呟きに反応する。
「意外と、年下かもよ?」
ルヴラは笑顔でそう言う。しかしリノアはその意見を否定する。
「あんな感じで年下なのでしょうか...?わたくしは年上だと思います...。もしかしたら不老や不死身の種族の人なのかもしれないですし...」
リノアはそう言いながらこちらを向く。俺はこちらを見たリノアに対し笑いながら
「カラもそう思うよ。あの感じは年相応じゃない。確実にかなり年上だと思う」
と言うと、ルヴラは首を傾げ否定的な意見を言う
「そうかなぁ...あれってマセてるとも言える気がするけど...」
まぁたしかにマセてる可能性もあるが、あの雰囲気は作ってるものでは無く、経験から来ているものだったからな...。なんて思っていると今度はシフィが喋る。
〝それよりアヴァロンさんの事についてですよ...。もしあの人の言ったことが本当なら、その、変態...さん?なんじゃないですか?〟
確かに。剣神と呼ばれているアヴァロンが幼児体型の子が好きだとは。俺には理解できないが、そういう人もいるのは仕方ない。だがそれがバレているということは...そういう事だ。
「でも、あの人も嘘ついている感じしなかったし...本当なんじゃない?」
カラはそう言うと、リノアは先程よりドン引きし
「それだったらわたくし、あまり会いたくないです...」
と本当に嫌そうな顔をする。
「うん...じゃあリノアはアヴァロンと会わないようにしようか...。」
「僕はそのアヴァロンに会いたいよ〜。そういう変な意見を度外視して普通に会いたい!」
ルヴラは偏見とかなんもなしで普通に会いたいようだ。
「えぇ〜?!」
そんなルヴラを見て理解ができないリノア。
「別にいーじゃん!個人の自由でしょー?」
ルヴラはそんなリノアの態度を見て、ぷいっと頬を膨らませ、ちょっと怒ったような態度をとる。
「...まぁたしかにそうだけど」
リノアは少し納得してないような感じだが一応納得する。
〝ところで、クゥロさんずっと無言ですが...〟
シフィがそう言うと、クゥロは
「え...あ、ごめんね。4人で楽しく話してるから静かに聞いてた...。どうしたの?」
と笑顔で答える。シフィは心配しつつ、クゥロに問いかける。
〝さっきの人のこと...考えてました?〟
すると、クゥロは少し間を置き、優しく微笑み、シフィの頭を撫でながらこう答えた。
「いいや、そういう事じゃないよ。安心してシフィ。大丈夫だよ」
〝そ、そうですか...?それならいいですけど...〟
少し心配しながら納得するシフィ。
「クゥロは賢いから大丈夫だよ。シフィ。」
俺もシフィの頭を撫でながらそう言うと
〝わ、わかりました...!〟
「ルズシュバラになにか美味しいものとかあるかなぁ〜...楽しみだなぁ〜」
ルヴラはルズシュバラに着く前から楽しみそうだ。
「ルヴラずっとそれ言ってるね」
俺は少し笑いながらそう言うと
「えー?だって楽しみなんだもん」
そう満面の笑みで答える。そんな和気藹々とした話を皆でしていると、リノアが何かを見つけその方向に指を指す。
「お...?あ!あれじゃないですか!?剣闘士の国、ルズシュバラ!!」
俺たちもリノアの後を追い、丘を登りきるとどでかい都市が見える。
「すご...」
「壮観だな〜...」
〝でかーいです!〟
カラたちが呆気に取られていると、クゥロが
「ほら、こっちだよ皆。早く」
とちょっと進んだ先で少し大きな声を出して、カラ急かすように言う。カラたちはクゥロがいる場所へ向かう。
「デカイ国だね...」
ボソッと独り言程度に呟くと、クゥロがルズシュバラについて喋り出す。
「ルズシュバラはこの世界で1番でかい国だからね...。他の国とは比べ物にならないくらいにでかい。」
カラたちはへぇ〜と納得しながら、クゥロの話を聞く。
「更にこの国は人口が多い。いちばん大きい国でありながら、1番人が多い国でもある。人が多いから、土地を増やしてるんだ」
「そうなんですか...」
人が多いから国をデカくするのはいいことだ。広くするとキツキツに建物を建てなくてもいいし、道が広くなるから歩きやすい。とても良い。
と、ルズシュバラの民や王に感心するが、カラはふと思い出し、そういや、ルズシュバラの王ってアヴァロンだよな...と思うが、まぁいいや。とすぐさまなかったことにする。
「ところで、リノアはルズシュバラに着いたらどうするの?」
カラはルズシュバラに着いた後の事をリノアに聞く。
「わたくしはカラ様と行動します。そちらの方が安全そうですし...。」
あからさまにアヴァロン避けている様な気もするがまぁそれはおいといて。
「そっか、じゃあシフィとルヴラは?」
俺は続けて2人に聞く。するとルヴラは
「僕は前と同じくほっつき歩いて、色々なインスピレーションを感じまくるよ!」
笑顔でそう答える。
リュグシーラと同じように、俺たちに着いて来ず、単独行動するみたいだ。まぁ、剣闘士の国だからもしもの時に助け求めたらすごい人数助けに来そうだし...一応は安心か...。
〝シフィもカラさんと一緒に行動したい...です...〟
シフィは上目遣いでそう俺に語りかける。本当にこの子妹属性過ぎるな...可愛いすぎる。と言うか俺を頼ってくれて嬉しい。俺はそんな事聞かれなくても良いって言うのに...。
そう思いながらカラは優しく頭を撫でながら笑顔で答える。
「うん。良いよ。カラとリノアとシフィでルズシュバラ観光しよっか」
〝...!!はい!〟
シフィは嬉しそうに笑う。
「クゥロは?」
カラはそう質問すると、前にいるクゥロは振り返り
「私はリュグシーラと同じで王と話す。その後はまだ考えてない」
相変わらずクールな顔で答える。するとルヴラが満面の笑みで
「じゃあその後僕たちと一緒に観光しない?」
と質問すると、クゥロは少し微笑んで
「考えとく」
と一言だけ答える。
「のぅ文字よ」
なんですか?
「何故妾は謎の空間にいるのじゃ?」
それは私の気分ですよ
「...ふむ。ならばお主は気分で妾を入れたのか?」
はい...そうですよ?
「お主は妾の事が好きなのか?」
え...?な、なんでそんなことに?
「んふふ、嘘じゃよ...からかっただけじゃ動揺して可愛いのぅ」
こ、こいつ...やりおる!!




