転生したらロリだった件
マジで初めてのジャンルです。異世界転生。しかもTS転生ってあんまり見た事ないんですよね。俺の見識が浅いだけだと思いますけどね...。新ジャンルで、まだ文字は拙いですが暖かい目で見守ってください。よろしくお願いいたします。
この作品は一応、TS+異世界転生+百合+ハーレムを目指して書いております...
突然だが、皆は異世界転生って知ってるか?いや、昨今話題になりまくってるから、流石にアニオタとかラノベ読んでる人たちなら分かるか...。まぁ、かく言う俺も異世界転生は大好きだし、何作品も読んだ...あーいう異世界に転生して、主人公がチート能力で、強敵をバッタバッタと余裕で倒して、そしてハーレムで美少女達にモテモテ...最高だよなァ!!あっ...んんっ...なら...異世界転生を体験したことはあるか?...いやあるわけないか...あんなのファンタジーだし、まずフィクションだ。あって欲しいという願いから生まれた偶像だからな...。ん?なんで突然異世界転生の話をって?いやぁ実は...俺...異世界転生しちゃったんだよね。しかもロリでね...
事の発端は1時間前にまで遡る。
「花楽〜!もう朝食出来てるわよ〜!!」
「分かってるー!」
「はぁ...今日も今日とてなんも無い平凡で平和な一日が始まるのか...」
ようお前ら、俺の名前は藍園花楽、アニメが大好きなちょっと人見知りなただの高校生だ。まぁ世間一般的に言うならオタク、と言うやつなのだろうか...まぁ俺はオタク程アニメに詳しい訳では無いがな。ん?なんだって?名前がただの高校生じゃない?まぁたしかに、俺の名前は男にしては妙に可愛らしい。なんなら女だとしても可愛い名前に入るだろう。いやそーんなことはどうでもよいのだ。
「おはよう、ママ」
「おはよう」
と、にこにこで返事をしてくれたこの人が俺のマミーだ。ちなみに母子家庭だ。そういえば思ったけど、母子家庭ってそこまで気まずい訳でもないのに、相手が気を使ってくる事あるよね。あれこっちも気まずいからやめて欲しいとたまーに思うんだよね。って思ったけど俺友達いねえや。自分で言ってて悲しいよ...
「4日前からひき逃げ事件が多いですね...」
「そうですね───」
なんてニュースが朝っぱらから物騒な事件を取り扱っている。
「怖いわね...」
「同じ犯人なのかな」
そんなことを話しながら、急いで朝食を食べる。
「さぁ...でも4日前の犯人捕まってないから可能性はありそうね...」
「同じだったら早く捕まえて欲しいなぁ...結構近いし」
「ねぇ...」
「ん、ご馳走様ー!!行ってきまーす!!」
「はーい!気をつけね〜!!」
「うーん!!」
いつもの如く、軽く走りながら学校へ向かう。
「っし、続き読みながら...」
前から読んでいた、転生モノのラノベを途中から読もうとしたその時。
「おい!!君!!危ない!!」
「え────」
目の前にトラックが来てからの記憶は曖昧だ...意識が朦朧としていたから...だと思う。人の声が遠のいていく...頭が痛い...まだ生まれてきて20年も経ってないのに...ママ...。うっ...もし...もし生まれ変わるのなら女子高生がいいな...合法で触...自分の体触れるし...同じ空間に入れるし...俺の好きな...女子...高...生...
「────ください...!」
「お、起きてください...!!大丈夫ですか...!」
「んぅ...?」
なんだかとてつもなく可愛い声で起こされているような気がする...
「な...なんだぁ...?」
「はぁ...!!よ、良かった!!死んでたらどうしようかと...」
とてつもなく可愛い洋ロリ...金髪ストレートで碧眼の...典型的だが可愛らしい...美しいロリだ...じゃなくて
「貴女様の名前は?」
俺の名前を聞いてるのか...?って俺以外居ないか
「じゃなくて」
「?」
「何処だよここ!!」
確実に日本にいたのに一瞬で海外に飛ばされる訳が無い!!
「え、あ、えと...ここはラヴィリニという国です...」
「ラ...ラヴィリニ?」
どこだ...そんな国聞いたこともない...
「はい...そうです...もしかして貴女様は記憶喪失でしょうか...?」
「い、いや...カラは記憶喪失じゃ...」
ん?!?な、なんだ今の一人称は...それになんだ今の声は...
「良かったです...記憶喪失じゃなくて...それに貴女様のお名前はカラ様と言われるのですね」
とほわほわした笑顔で言うが、俺は今とてつもなく困惑している。ラヴィリニという国、そして今の声、この目線の低さ。もしかしてと思い、辺りを見渡し鏡代わりになる物を探す。
はっ!水溜まり!!いい所にあっ...たぁぁぁぁああああああ!!?!?!!?
「う、嘘だろ...」
俺はその時完全に理解した。異世界転生をしたと。そして同時に絶望もした。女になったはいいが...なんで...なんで...
「なんでJKじゃないんだぁあああああ!!!!!!」
はっ思わず叫んでしまった...
「あ、え、あの...大丈夫ですか...?」
「あ、ご...ごめんね...怖がらせちゃったよね...」
おちおちちちちおちおちおち落ち着け俺...こういう時は深呼吸だ、そして深呼吸しながらJKを思い出せ...吸ってー吐いてー思い出せー吸ってー吐いてー思い出せー...
数分後。
だいぶ落ち着いてきたな...
「ふぅ...」
「落ち着きましたか...?」
「あ、うん。ごめんねほんと」
ってか異世界転生の謎だけど何故か言語が通じるんだよな...これマジでなんなんだろ
「いえ、大丈夫ですよ」
この子、ちょっと話したがとてつもなく礼儀がなっていて良い子だな...
「君の名前は?」
「わ、わたくしですか?」
「うん。是非教えてくれないかな」
「わたくしの名前は...リノア・ラーンローザと申します...!お気軽にリノアとお呼びください...!」
「リノア...可愛い名前だね!」
「え...ほ、本当ですか...!」
「うん!いい名前だと思うよ!」
「嬉しい限りです...!!」
...ん?なんでこんなにリノアは嬉しがっているんだ?まぁいいか。あ、そういえば、ふと思ったが...
「そういえばリノアは何でここに?」
「それはですね、この辺にある素材を集めるために...はっ!!忘れてしまっていました!!」
とリノアはこの世の終わりのような顔をする。超絶激カワロリでもこんな顔するんだなぁ
「今日は姫の誕生祭でしたぁあぁ!!」
「ひ、姫!?」
いやまぁ驚くようなことでは無いか...
「そうなんです!!今日はクゥロ姫の誕生祭なんですー!!」
「しかももうすぐ始まっちゃいます〜!!」
ものすごく焦っている。顔がそう物語っている。かなりマズイ状況っぽいね...
「じゃあ急がないと!!カラも着いてく!」
「あ、ありがとうございます!」
リノアをお姫様抱っこする。
「ひゃぁ!?」
「あ、ごめん...嫌だった...?」
女の子は突然触られるのは嫌だったかもしれないと思い、そう聞くとリノアは
「い、いえ...嫌では...」
と、少し顔を赤くする。
「そう?なら良かった」
一瞬、リノアが慌てたが本人が大丈夫と言ったので無視することに。そしてリノアにラヴィリニについて聞く。
「クゥロ姫というのは一体誰なの?」
「クゥロ姫はここを統治している国、ラヴィリニの王、ユラ様のたった一人の娘で別名、氷紺の姫君とも言われております。」
「氷紺の姫君?」
「その表情の変わらなさや、髪色も相まってそう呼ばれています。」
「髪の色が紺...ってこと?」
「はい...そうなんです...氷と呼ばれている理由は...」
「表情が変わらない...ってことだよね?」
「そ、その通りです!カラ様は賢いんですね!」
「えへへ...そうかなぁ...」
なんでか様付けされてるけど...まぁ良いか
「あ、あの...」
「ん?どうしたの...?リノア」
「カラ様は...どうしてそんなにも力持ちなのですか?」
「え?」
た、確かに...俺の体はロリだ...本来なら俺の力はロリと同じ力、つまり人の体を走りながらお姫様抱っこなんて出来ないはずだ...
「もしかしてカラ様って...」
な、なんかマズいこと言われる!?
「勇者様かなにかなのですか!?」
「え?ゆ...勇者?」
俺が...?今の体で?勇者?
「いやそんな大層な者じゃないよただの」
「ただの...?」
「ただの...」
「ただの!?」
リノアがほんのり期待した目でこちらを見てくる。何か面白いことを言いたいが...。でも
俺って今なんなんだ?見た目上は女児だし...年は10歳とかそこらか...うーん...よし
「ただの女児よ!」
「...」
スベったか...?
「カッコイイです!」
どうやら刺さったみたいだ。良かった。
「あ、あそこです!この世界で1番平和な国、ラヴィリニ」
「へぇ...1番平和な国...」
なんか某巨人のアニメみたいな国だな。あれ。
「あー!この音...パレードが始まってます!!」
「この距離じゃ間に合わ...っ」
リノアが間に合わないと言おうとした...その時、俺は間に合わせようと本気で力をふんばった。
「いや間に合わ...」
「えっ...カラ...様...?!」
すると。
〈trans〉
「せるっ!!!」
一瞬でラヴィリニのとてつもなく高い塀を超えてしまった。
「うぇぇっ!?」
「なんだあれ」
「うわぁ...」
「お、おい上から女の子2人が落ちてくるぞ!!」
ラヴィリニにいる人達が俺とリノアを見て、驚愕する。そりゃぁそうか。俺、塀超えてるもんな。
「な、なんじゃこりゃぁあああ!?!?」
「カ、カラ様ぁあああああ!!!!!」
飛び越えたはいいがこの後どうすれば良いんだぁ!?
突然塀を飛び越えたので、対策の仕様がない。転生してすぐに俺は死んでしまうのか...。そんな思いが頭に過ぎるが、そんなのは嫌だ...!!
「マズイぞ!!」
「マズい...っ!!」
「死ぬっ...!」
せめてリノアだけでも...っ!!
「カラ様...っ!」
と空中で体勢を変えリノアを守るように落ちていく。すると
「〝アイスブリッジッ!!〟」
と、誰かが唱えると、突然氷の橋が下に生まれ、俺とリノアは助かる。
「うぉっ!?」
「きゃっ!!」
「いてて...大丈夫?リノア」
なんとか生き延び、リノアの髪の毛を顔が見えるように整えて、リノアの安全確認をする。
「カ、カラ様ぁ...」
と涙目で抱きついてきた。
「良かったですぅ...」
「ふぅ...」
た、助かったぁ...
「ねぇ...」
紺色の髪の女の子が俺に話しかけてくる。
「ん?」
「えっ!?」
「貴女達...話がある」
クールな表情で、俺の事を真っ直ぐ見つめてくる。俺は綺麗すぎるその子を見つめ返していると、リノアは
「ク、クゥロ様ぁぁ...!?」
と、思い切り焦りながら大声を出す。
「えっ!!?!」
こ、この子がクゥロ...姫?
あ、あの...えっと...どうもリノアです。カラ様に言われてここに来ました...。あぁ...えっ...とこの後何を言えば良いのでしょうか...。あ、は、はい!分かりました!
えっと...クゥロ姫と出会うカラ...様とリノアはクゥロ姫に何を問われるのか...!!
こ、これでいいですか...?あ、ほ、ほんとですか!!良かったです!ではまたお会いしましょう!