かわいい魔法使いになりました!
3話
先日、初期魔導書を手に入れたため、魔法使いとして初級魔法くらいは覚えてみようと思う。
どうやらこの本は、ファイヤーボールを習得できるようだ。赤い本なのは、火属性魔法について書かれているからだろうか。
だが、一つ問題がある。
「読めない」
そう、なにが書いてあるかわからないのだ。例えるなら、ひらがながわからないのに、カタカナや漢字を読もうとしている感覚と同じだと思う。
ファイヤーボールは、絵をみればイメージができるのが救いだ。さっそくファイヤーボールを使ってみる。
「……」
無詠唱でも使えるみたいだ。威力も悪くない。木が一つ炭になるくらいには強い。でも、一度くらいは言ってみたいのだ。詠唱したらロマン的な?
「ファイヤーボール!」・・・
「あ」
周りの木が消し炭になった。どうやら威力が先ほどよりも高い。詠唱した方が威力があがるのかな?
要研究だね。
わたしは、さっそくファイヤーボールをそこらへんの生き物に試しに行った。目の前にゴブリンがいるし、今日はゴブリンで試そう!...え?...ゴブリン?
「いやあああああああ」
なんでゴブリンがいるの?
まあ、今のわたしなら倒せるよね?大丈夫だよね?
ファイヤーボールを放った。あっさり倒せた。
「あれ?」
もっと強いと思ったけど、弱いんだね。ゴブリン。
はじめて魔物?を倒したからうれしい。素材は落とさなかったが、15ルーゲットしたし、いい調子だね。