かわいい魔法使いになりました! 2話
2話
「う〜ん」
小鳥のさえずりで起きたわたしだが、起きたら起きたでここはどこなんだろう。木に囲まれた高原で目を覚ましたみたいだ。
「そっか、今のわたしは魔法使いなんだ」
たしか、私は青の扉に入った。それで魔法使いになったのだ。それにしても・・・
「かわいい」
今のわたしをみると我ながらかわいいと思う。だって考えてみてよ!魔法使いで白髪、そのうえに13歳ほどのかわいい美少女なんだよ!わたし!もしわたしが男なら一目惚れしてただろうね。
さて、どうしたものか。場所がわからない以上、周りをみてみないとなにもはじまらないよね。
そのときだ。
「カサカサ」
草木のところで音がした。何かいる。豚?牛?あるいは人?、武器は...杖が1本ある。
「うわ?!」
音のしたところに行くと狼の親子がいた。あれ?わたしピンチ?、よくみてみると親狼は足を怪我しているようだ。悩ましい、治してあげるべきなのかな?でも明らかに敵意が出てるんだよな〜
「ガルルルルル」
小狼がわたしに威嚇をしてきた。わたしは決心した。今のわたしは魔法使い、怪我くらい治せるはず。親狼の怪我が治るように祈った。そして、魔法を唱えた。
「ヒール!」
・・・
「治ったの?」
まさか治るとは思わなかったから、驚いている。本当に魔法使いになったんだ。
狼親子をみるとついてきてほしそうにしていたのでついていく。
そこには、小さな木の宝箱があった。中身は何かな♪
中身は、ちいさな魔導書だ。初級魔導書と書いてある。書の裏には1530ルーと書いてある。これ絶対値段だよね?!なんか生々しいよ!
なにがともあれ、わたしは異世界にやってきた。夢にまでみた魔法使い。この人生は楽しめそうだ。