かわいい魔法使いになりました! 1話
1話
私は、30歳のサラリーマンだ。
ただ仕事をこなし、お風呂に入り、ご飯を食べて、歯を磨き、寝る、そんなことを繰り返し、つまらない日々を送っている。
私は、子どものころに魔法使いになりたいと思っていた。絵本のなかにいる優しい魔女、そんなふうになりたいと思っていた。でも、それは成長するにつれて忘れてしまった。無理だと思ったから。
私は、いつも通り、会社に向かおうとしたとき、激しいめまいに襲われた。あぁ、意識が遠のいていく。
「つまらなかったな・・・わたし」
・・・
・・
・
「ここは?」
わたしは見知らぬ場所に来ていた。
白が広がった世界。そして、なにかがあった。
「鏡」
そう、鏡があった。気になったので近づくと知らない人が立っていた。
「え!」
鏡には、13歳ほどの小さなかわいい女の子がいたのだ。これがわたし?。ちょっと恥ずかしいのだけど。
一枚の手紙がポケットにあることに気づく。
内容は
「やっほ〜!神様だよ!いや〜ね、君が現実世界で倒れて死んだから魂をこの体につなげたの!感謝してね! それで本題だけど、これから君には新しい世界で生活をするんだ!そこで、[剣士]と[魔法使い]のどっかを選んで生活してね!ちなみに目の前の扉のうち、赤色の扉が剣士、青色の扉が魔法使いだよ!それじゃあ頑張ってね!」
だそうだ。
なんだこの神は、すごい神もいるものだ。
でも、わたしはこのチャンスを無駄にしたくない。
幼い頃の夢を叶えられるのだ。
わたしはもちろんこの扉を選んだ。