5/5
武器屋にて
カランコロンからん。
「いらっしゃいませー。」」
快く、迎え入れてくれたのは、ガタイのいいオークだった。
「モンスターいるじゃん。」
そう、独り言をつぶやいた。
「さあて、じゃあ武器を選びましょ。」
「おう。」
そして、適当に比較的安価な武器をえらび、オークの前に差し出すと、
「君、見ない顔だね。」
「は、はあ。」
まあ、転生してきたんで―とは言えないので、適当に流した。
「あの、自分初めてこの町にきたもんで、」
「ああ、そうなんだ。一応、確認だけど、冒険者登録はした?」
「なんですか?それ」
「…」
「まじかよ。それすましてから、こっちに来な。」
「は、はあ、分かりました。」
ゼルフィスはずっと黙っている。
「おい。ゼルフィス」
「な、なによ。」
「冒険者登録が先だとよ。」
「そ、そうらしいわね。」