こういうのいいな
ゆっくり視界が広かって行く。どうやら今までのは夢だった見たいだ。身体が重い。あんだけの事があったからな。
「そうだ!あの倒れてた女の────たぁ!」
咄嗟に状態を起こした瞬間おでこになにかが強く当たった。
突然起き上がったせいで、身体中が悲鳴をあげる。
「お、お姉ちゃん!?」
突然脇から幼げが抜けていない甲高い声が聞こえた。声の方向へ視界を移すと、震えながら手で自分の口を隠し驚いた表情した人外生物がいた。普通なら驚いて飛び跳ねてしまうとこだが、生憎俺の身体がそれに付いてこられなかった。髪はショートカットで薄みを帯びたブルーサファイアってところだ。瞳は何処までも透き通ってそうなグリーンエメラルドの様で、隙間から入る光でより一層輝いて見える。じっとしていれば、二次元キャラにも引け目を取らないお人形さんみたいだ。首を傾げるながら見つめてくるその頭に付いてたのは誰もを魅了する頭の上で自分の存在を知ら占めるかのように凛と立つ大きなケモミミだった───
「えっと、お姉ちゃんって?」
俺の質問に口を隠してた両手の内片方で俺の膝の位置を指指す。
ゆっくり視線を向ける。さっきおでこにぶつかったのは確実にこの子だろう。気絶しているのか目を瞑っているから目の色は分からないが赤いに白を混ぜたように薄い赤いの髪で寝ている姿は眠姫にも引けを取らないだろう。脇の少女と双子なのだろうか服装は同じなのもあるが髪の色が同じだったら見間違えてしまいそうだ。。俺にロリコンなんて趣味はない。無いのだが……視界に入ったエロゲーのエロ1歩手前のシーンを切り取った様な光景に思わず息子がゆっくりと起き始めた。だってそうだろ息子のすぐ真横に顔がある状態で俺の上で眠っているのだから。苦しそうに息子を押さえつける俺を脇から心配そうに見つめる視線は更に息子を奮い立たせようとする。必死に押さえつけた甲斐があったのかそれとも慣れたのか息子はゆっくり再び眠りにつき始め指せることに成功。
「ん……ん〜?」
寝ぼけているのだろうかどんどん身体をお越しながら顔を俺の顔に近づけてくる。
近い……少女のの息と俺の息が交わるぐらいまで来た時だった。
「パッチ、ルーノ寝ているんだから起こしちゃ────」
1人の俺より少し年下位のよくいる一般的な薄く透き通った茶色髪と髪とは真逆でハッキリとした茶色い瞳の女の子が扉をあけ中に入ってこの状況を視認した瞬間手に持っていたお盆が手から力の抜けた見捨てられお盆の上に乗っていた木製のコップと共に床へ重力に打ち付けられコップから中身が飛び散り気で出来ていた床に染みていく。
「あっ……いやこれは誤解で、起きたら目の前────」
「助けてイルミねぇ、急に頭に強い衝撃で気絶させられ起きたらこんなことに!こわいよ〜」
当然俺にはそんな覚えはない。
……は?いやいやちょっと待て確かに間違って……ない……
間違って無いけどこれは不可抗力であって……そもそも俺だって目が覚めたらこんな状況だったんだよ!うゎぁ〜会って数秒も立たない少女にまでゴミを見る目線を向けられてます。
「早くルーノを離して!そして今すぐこの家から────」
「違うよイルミねぇ」
「パック……?」
突然挟まれた言葉に静まり返る。声の主はパッチであろう少女だった。その顔はキョトンとして何言ってるのという顔をしていた。
「ルーノが最初におじさんの上に乗ったんだよ────」
パックの証言にルーノはギクッとしたように焦る。小さな証人がいてくれた事に心から感謝したイルミさん目線がルーノに移る。ルーノからは冷や汗が雪崩のようにたれている。
「そして目覚めて寝ぼけてたルーノにちゅうしようとしてなんかおち〇〇んの辺りがおっきくなってただけだよ。」
……あっ続きがあったのね息子の事は認めざるを得無いけどこんな幼子に欲情なんて……。イルミさんが固まり一瞬にして赤面する。それだけではない俺の膝の上で焦ってたルーノでさえ赤面しながらパッチの方を見つめる。この沈黙の中唯一無二通常でドヤっているパッチに目線が集まる。
出てって……
「え?」
沈黙の中に微かに聞こえた。
「今すぐ出てってください!!」
赤面しながら、白髪でフワフワしてそうなショートカットヘアーの幼なじみにしたいランキング上位に位置するであろう少女が叫ぶ。助けたルビー瞳はウルウルと涙を虹せている。この状況なのにも関わらず彼女から見つめてしまう。ふと俺はあることに気づいた。
「君には耳、ないんだね」
その一言がイルミに辛い言葉だった事に俺は気づかない。イルミはふっと俯き床を見つめる前髪で顔が隠れ表情が見えない。イルミの内心を知らず俺は続けた。
「君……えっとイルミだっけ、イルミは家族のところへ帰らなないでずっとここにいるの?周りを見た感じ家族を失う程荒れてるわけでも無さそうだし。」
外からは賑やかな話し声や鳥のさえずりが聞こえる。
「なぁ、お前家の妹哀しませるのやめてもらえるかえ?」
途端背筋に寒気が走り、後ろへ振り向くと、それは出窓の棚の上に頬杖を付きながら胡座で俺を見下ろしていた。その澪らされる目は耐えなく俺に緊張と威圧を押し付けてくる。その頭には耳が付いていた。パック」ノを例えるなら子犬だろうだが俺が今目にしているのはまさにライオンのようだ。しかしこの暑さの中でショートパンツは分かるが上にジャンパーを着ていて暑くないのだろうか。
「ったく折角最後の休日ってのに国王から呼び出し食らうし帰ってくると謎の男を前にイルミが泣いているし。」
棚から俺の布団へ軽く飛び降り俺の上にいたルーノを抱えイルミの方へ歩いていく。
「うちの名前はセナ。セナ・ダンカだ気軽にセナって読んでくれ。先程から世話になったようだがこいつが妹のイルミそしてこの2人が双子の姉ルーノと弟パッチだ家の家族あたしを除いた美人揃いだからって……」
先程までセナの明るい顔一瞬が似ても似つかない程形相が変わった。でもそれは本の一瞬だが頭に深く染み付いた。そして直ぐ先程までの皆を照らすような明るい顔に戻る。
「わかるよな」
俺の思考が一旦考えるが聞き間違えか相手の言い間違えだという考えにたどり着く。正直全員美少女揃いだと思っていた。100歩引いてもパッチではなくルーノしか考えられない。
俺は頭に数分前にパッチ自身が言った言葉を思い出す。『おち〇〇んの辺りがおっきくなってただけだよ』……脳内に亀裂が走るのがよく分かる。
「クソッタレがぁぁぁぁぁーーー!!!!」
その響きは家の中では留まらず遠吠えのように遠くへ響いた。