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第三章 元勇者は人質を取られる件について(仮)



「あうぅうぅぅ。そんなに本気にならなくてもいいじゃない」

「いや、どう考えても怒るだろ」


 俺はあの後、思いっきりシャルの頭に拳骨をくれてやった。

 幸い、周りにはほとんど誰もいなくなっていたので、俺が女性に暴力を振るう鬼畜野郎だと認識されることは回避できた。うんよかった。


「ったく、お前のせいで適性検査に遅れるところだったんだからな」


 俺たちはなんとかそこから急いで適正検査が行われるという第一訓練場に向かった。

 道中、道がわからなかったので、適当に人の気配がたくさんするところに来たところビンゴであった。

 隣でシャルはまだ、頭にできた大きなたんこぶをすりすりと触っている。

 そんなことしなくても回復魔法で一発だろうに。


「少しいいかな?」


 そのとき、俺たちは声を掛けられた。いや、正確にはシャルが声を掛けられる。


「はい。なんでしょうか?」


 シャルは先ほどまでの、間抜けな顔から一転、凛々しい表情へと様変わりする。

 え、何。女の子怖い。


「君と少し話がしたいと思ってね」


 そう言ってきた男の周りには数名の取り巻きがいる。

 本当に貴族という連中はどうしてこうも群れたがるのか。それが弱さの象徴であると気が付かないのか。残念な人種だ。


「私ですか?」

「ああ」


 俺はそんなシャルと貴族との会話には興味がないので、訓練場の周りを見渡すことにする。

 適正検査は、三つの検査に分かれていた。

 まず一つ、これは訓練場の右側で並んで行われているもので、男女で入り口が分かれている。中で何をやっているのか視界で捕らえることは特設された塀によりできないが、おそらく、魔力や自然力に対しての干渉力などの潜在的な値を見るためのものだろう。

 身体中によくわからない機器や電子ショックなどを軽くかけながら見るものであると、俺は千里眼を通して理解した。もちろん男子側だけを見てだ。女性側に対して千里眼を使うような野暮なまねはしない。いや見たいけどね。俺ジェントルマンだからそんなことはしないよ?

 左側で行われているのは、重りを自然力に干渉して持ち上げるという検査である。

 これは、現状でどれだけの力を持っているのか見るためのものだろう。重りは順々に重くなっていき、さらに、その持ち上げ高度や時間でそれを見ているわけだ。

 次に俺は訓練場の壁を見た。

 その奥には第二訓練場がある。

 そこでは、本物の聖騎士相手に模擬戦を行っていた。内容は魔法や魔術を使用しないもので、要するに剣術がどれほどできるのかを判断しているわけだ。

 つまり適性検査は三つの検査により、剣術、魔力と干渉力、才能を見るものというわけだろう。

 まあ、妥当な検査かな。


「ぜひこの適正検査が終わった後、食事でもどうかな?」


 俺が振り向くと、ちょうどシャルが食事のお誘いを受けているところであった。

 この場には、あの高級貴族たちはいない。彼らは、特別待遇なのでこんなところで俺たちのような人間とは一緒に受けないのだ。 


「いや、私は一緒に来ている人がいるので」


 こいつらも馬鹿だな。

 おそらく、残った一般貴族たちの中でも、今シャルの話しかけている人物は位が高いのだろう。

 シャルの容姿に惑わされるとは見る目が無い。こんなどぐされ元魔王のどこがいいのか甚だ疑問だ。


「ちょっと、男どもはどっかに行ってくれるかしら?」


 そのとき、シャルとその貴族の間にまた別の貴族が割り込んできた。


「な、なんだお前は?!」

「私? 私はあのかの有名な貴族、オリビア家が長女。ユリス・オリビアよ」


 そう言うと、その女は、長い金髪の髪の毛を右手でさっと触れた。


「オ、オリビアだと……」


 オリビアという単語に男はたじろぐ。

 この反応は、相手が自分より階級が上の貴族ってことだな。ってことはかなり上級貴族ってことか。


「そ、それがどうした! 僕はあのウィズリー家が三男。ゾリア・ウィズリーだ。いくら君があのオリビア家だとしても女が男に指図するな!」


 だが、男のほうは引き下がらなかった。

 それには、俺は少し感心した。

 貴族同士では、その家の位が絶対的な価値観だ。だが、それにこの男は対抗したのだ。まあ、男尊女卑発言はいただけないが、それでも大したものである。

 それとも、シャルにそこまでさせる魅力があるというのか。いや、ないな。


「はあん? そう」

「な、なんだよ……」


 ユリス・オリビアが、ゾリア・ウィズリーを見下したようにして見る。

 その視線に、ゾリアは体を一瞬ビクっと反応させた。

 勇敢さはあるが、すでに勝負は決してしまったか。まあ、よくがんばったほうだな。

 俺はこんな状況に巻き込まれるのは勘弁だと思い。シャルを置いてその場を離れようとする。

 だが、俺の体はその場から動かなかった。

 俺は、自分の腕の裾を見る。

 裾にはシャルの見えないサイレント・スレッドが縫い付けられており、俺がシャルから一定距離離れないようにされていた。


 ―こいつ。俺を最悪巻き込むつもりかよ……。最悪だ……。


 仕方なく。俺は二人の貴族のやり取りを見ることにする。

 ゾリアには数名の男子が、ユリスには数名の女子が付いていたが、男子のほうはすでに相手の家柄に気おされて意気消沈していたので、ゾリアが一人で奮闘している図になっていた。


「あの!」


 その二人のやりとりにシャルが口を挟む。

 おいおい、いやな予感しかしないぞ?


「私はどちらの食事にも付いていくつもりはありません」


 シャルは相手が貴族ということもあり。一応丁寧な言葉で話すが、しっかりと拒絶の意思を示した。

 その言葉で、その場の空気が変わる。


「どうしてかしら?」


 空気を変えたのはこの女の威圧感だ。

 この歳でこんな雰囲気をかもし出せるとは大したものだなと素直に思った。適切な鍛錬を踏めば、かなりの位まで上ることができるだろう。


「先ほど、そこの人にも言いましたが、私は一緒に来ている人がいるので先約があります。ですから今日ご一緒することはできません」

「その一緒に来ているっていうのは、その隣に立っている冴えない男からしら?」


 ―おい、誰が冴えないやねん! あえてや。あえて冴えなくしとんねん! 


「はい」


 ―お前も冴えないところを否定しろ!


「なら、今すぐにそんな男との関係は切りなさい。情があるというなら、その男や、その男の家なんかは、私がそんな情がなくなるくらい潰してあげるわ」 


 なんとも物騒なことを言うお嬢様だなと俺は思った。

 俺やシャルが田舎村の出身であることは、入隊式の俺の発言で周知の事実となっている。だからこその発言なのか。それか、もしかしたら、この女の家はそこらの貴族なら潰せるくらいの力は持っているのかもしれないな。


「どうして、私がこんなことを言うかわかるかしら?」

「いえ」

「あなたには、貴族として生きていくべき華があると思ったからよ。だから、あなたを縛り付けるような無駄な付き合いは切り落とすべきなの。特に男みたいな下種とはね」


 この貴族様は余程、男に対して思うところがあるらしい。

 シャルがもし本当に、ただの田舎娘なら喜んでその言葉に賛同して俺を見捨てるだろう。

 俺としてはそちらのほうがこの学園を退学になって、村を追い出されたとしても農業ができればそれでいいから別にいいんだが。いやむしろそのほうがいんだが。


 ―そうはいかないだろうな……。


「私をそこまで評価してくださってありがとうございます」


 シャルはまず丁寧に頭を下げた。

 俺は聖騎士が村に来たときも思ったが、こいつのこういう演技力には感心させられる。というか女の人ってみんなこうなの?


「ですが、私はヒカルが私を縛り付ける人間だとは思っておりません。ですので、お誘いはお断りします」


 その言葉で、また空気が凍りついた。

 周りで「断った…」という声が聞こえる。

 この上ない誘いに、しかも相手はおそらくこの中で一番位の高い貴族だ。この状況でシャル以外に断るやつなどいないだろう。

 今にもユリスが怒りだし、暴れだすのではとみなが不安になる。


「へえ」


 しかし、みなが危惧したようなことは起こらなかった。


「ますます。あなたが欲しくなったわ」


 ユリスは笑う。妖艶に。


「だったら、賭けをしましょう」

「賭け?」

「ええ、これから行う適正検査で、あなたがそこまで言うその男がどれほどのものかってことを、そうね。ミア!」

「はい」


 ユリスの言葉で、彼女の後ろから一人前に出てくる。

 髪は銀髪で、背が高い。スラリとしたスレンダーな体系だ。


「彼女は、もう聖騎士への正式な入隊が決まっている私の従者なの。そうね。この子とその男で適正検査の結果で勝負させましょう」


 ユリスはミアと呼んだ女性に「いいかしら?」と聞く。ミアは「お嬢様のやりたいように」と言った。


「そうね。賭けの内容はこう。三つすべてで、その男がミアの成績に対してどれだけ取れるかどうかってことをその都度賭けましょう? そして出た値に近いほうが勝ち。もし、あなたが勝ち越したら、今回のことは不問にするわ」


 シャルは俺に一度視線を向けた。

 今回の賭けは、一見すると平等な賭けであると思われる。

 いや、もしかしたらシャルのほうが優位であると思われるかもしれない。理由は簡単。ユリスは俺の実力を知らないからだ。となると俺の実力を知っているシャルは俺の成績を予想しやすい。

 と、普通なら思うだろう。

 だが、これは穴だらけの賭けだ。まず。明らかに、後攻を選択したほうが勝つに決まっている。なぜなら後攻は、相手の値を見てどれだけ自分が力を使うかを選択できるからだ。ある程度自分の力をコントロールできればそんなものは容易だ。どの値にするかはあらかじめ相方と決めればいい。

 つまり、こんな賭けを申し込んでくるということは相手が何らかの策があるというわけになる。

 例えば、検査をしている人間とグルだとか。相手の力を制御する系の特殊能力ユニーク・アビリティを持っているとかだ。

 だが、シャルもこんなことには気が付いているはず。

 いや、というか何で俺がそんなことをやる流れになっているのかが正直一番の問題なのだが、一応最後までは割り込まないことにしておこう。途中で何か言って貴族を怒らせたりしたら面倒だし。


「そんな面倒な賭け方はやめましょう」


 シャルが澄ました表情で言った。


「あら? なら、どうするの? その男とミアとで模擬戦でもさせてみる? でもそれはおすすめしないわよ。だってミア強いから」

「それもいいですけど、それでは時間が掛かるので、やっぱり適正検査を利用したものにしましょう」


 ユリスの嘲笑を軽くシャルが流す。

 それにユリスは少し表情を強張らせた。


「なら、どうするのかしら?」

「簡単です。すべての検査でヒカルがそのミアさんに圧倒的に全勝するに私は賭けます」

「ぶふっ!」


 そこで、ユリスが吹き出した。


「ははははははは!!!!」


 吹き出したら最後、彼女はそこから大きな笑い声を上げだした。

 今までの上品さとは違う。醜い姿である。

 これが貴族の本性。つまり、美醜相まれりというやつだ。


「はははは、はあ、あはあはあ……、ごめんなさい。少し、いや、かなりおかしくてね。くくくく」


 ユリスはまだ笑いがこらえられないようで、かなりの時間大笑いして、最終的に背中をミアにさすられながらようやく笑いを止めた。


「ええっと、冗談よね?」

「いえ、本気です」


 シャルは先ほどから、ユリスの突然の豹変に対しても何の反応も示してなかった。


「へえ、そう」


 ユリスが、俺を上から下まで舐め回すようにしてみてくる。


「そんなにすごいとは思えないけどね」


 小さくそうつぶやく。


 ―やっぱりな。


 そこで俺は確信する。

 このユリスという女。特殊能力ユニーク・アビリティを持っている。

 おそらく、相手の力量を判断できる系のものだろう。 わざわざ俺を再度眼で見たということは魔眼の一種か。

 そして、あのミアという女もそうだと今は確信が持てていた。

 おそらく、俺ら以外には見えていないが、ミアという女の周りには先ほどから鎖状のものが渦巻いている。

 それはおそらく、相手の力を制限する能力拘束系の類のもの。つまり、先ほどの賭けは彼女の能力があればユリスは正確に相手の成績を予想できるというわけだ。

 しかし、おそらくミアの特殊能力は相手の力がミアよりも下でないといけない。だから、ユリスの魔眼を使って判断してから今まで同様の賭けを行ってきたのだろう。

 すべて自然な流れの中に仕組まれたものであるというわけだ。

 もしかしたら、ゾリアという男はこのために用意された駒なのかもしれないとさえ、俺には思えてきた。それなら、おどおどとビビりながらも抵抗していた理由がわかる。


「ふーん。そう」

「やるんですか? やらないんですか?」


 今度はシャルが主導権を握った。

 俺はシャルの手腕には多少感心する部分もある。

 ただの一言で一気に流れをこっちのものにしたわけだからな。 

 だけど、これ、俺が一番重要な位置を占めていることになるよな? そんでもってこれって、俺がシャルのためにこのミアって子に勝たないといけない流れだよね? え、嫌なんだけど、目立ちたくないんだけど。

 俺はシャルに対して、プレッシャーをかける。

 シャルにしか気が付かれないものでだ。

 これはこの賭け事に対して俺を駒にすることに対しての拒絶の意思だ。

 シャルは、それに気が付いて俺のほうを向いた。

 その顔に向かって俺は最大限の怒りの形相をする。


 ―嫌だ。絶対にやりたくない。


 シャルはその顔を見て、にっこりと微笑んできた。

 そう、おそらくその笑顔をこの場にいる誰かが自分に向けられたらイチコロで落ちてしまうような笑みを……。


 ―こいつ!


 だがシャルは俺の抗議にはそれしか返して来ない。俺はその笑みに殺意しか出てこなかった。

 そうこうしていると、ユリスはミアにアイコンタクトで、確認を最後に取る。


「いいわ。じゃあ、あなたの言うやり方でやりましょう。つまり、その男が一つでも私のミアに成績で負けることがあれば、あなたの負けね」

「はい。そうです。そしてヒカルがすべてで圧倒すれば私の勝ちです」

「そういえば私が勝ったときのことを決めてなかったわね……。じゃあこうしましょう」


 ユリスがその凛々しい表情からは似つかわしくない下衆な笑みを見せる。


「私が勝てば、あなたたち二人とも一生私の奴隷ね?」

「いいですよ」


 もしも、これが一般人であればその笑み一つで一瞬で硬直してしまいそうな圧力があった。

 だが、もちろんそんなものはこの元魔王様に効力があるわけもなく、シャルは即答する。


 ―はあああああ……。


 俺は心の中で長いため息を吐いた。

 先ほどユリスは二人とも奴隷だといった。つまり、今回の勝負で俺まで賭けのチップとして扱われてしまったわけだ。

 これが、もしシャルだけだったなら、俺は喜んであのミアという女性に負けたんだが……。


「おい」


 俺はシャルの裾をつかんだ。

 俺たちを取り囲んでいた群集はみな。これから行われる検査の見物に向かい周りから人が消える。

 群衆は俺とミアという女性の成績をしかと見届けるつもりらしい。迷惑な話だ。


「俺がこの勝負を降りるって言う選択肢はないのか?」

「ないわよ」

「そもそも、今回の騒動はお前が元凶だろう? だったらお前が自分でやればいいじゃないか」

「いやよ。私目立ちたくないもの」


 どの口が言っているのか……。

 まったくこの元魔王様は自分の状況を客観的に見れていないようだ。

 もうすでに目立ちに目立ちまくっている。


「お前な、適当に俺が負けてもう聖騎士目指すのやめてもいいんだぞ?」


 俺は少し語気を強めていった。

 流石に今回はやりすぎだ。

 俺も我慢の限界に来ている。


「いいのかしら?」

「何が?」

「あの綺麗な畑が、見事な荒地となったとしても」

「え」


 ―今こいつなんと……?


「あの畑は今、私の手中にあると言ってもいいのよ? 何せ私の両親が今は所有しているに等しいのだからね」

「はん、畑の一つや二つ、すぐに――」


 あの畑は俺が懇切丁寧に手入れをして、完全な無肥料無農薬で行っている畑だ。あれと同等の畑を一から作り出すのにどれだけ掛かるか……。

 俺は目を強く瞑る。


 ―悪魔め。


 流石元魔王。やることがえげつないぜ。

 つまりは俺は最愛のものを人質に取られているというわけか……。


「で、どうするの? ちなみにやるならある程度本気でやってね」


 その問いに対しての、今の俺の返答は決まっている。


「任せろ。完膚なきまでに叩き潰してやるぜ」


 ミアという女性には申し訳ないが、俺もなりふり構ってられない。

 俺は久しぶりに、神経を研ぎ澄ました。

 まず最初の検査は、潜在能力を測定する検査だ。

 俺とミアはそれぞれ男女の検査室の中に入っていく。

 検査結果は至極単純、魔力、干渉能力、筋力、持久力、特殊能力、柔軟力、この6つに別れる。最初の4つはそのままだが、特殊能力ユニーク・アビリティは、それを発現できる確立。そして柔軟力は、扱う魔法や魔術がどれだけの種類扱うことができるのかという、いわば器用さを測るものだ。


「はい。じゃあ、リラックスしてくださいねえ」


 俺は医者風の男にそういわれて、服を脱いだ。そして、全身にあらゆる電子機器がつながれる。

 潜在能力か。俺はもうすでにどの能力値もマックスだから、もしかしたら、すごく低いかもな。

 そう。俺はこの検査にいたってはものすごく不利だ。すでに何もかも極めきっている。だから、もしかするとこの最初の検査で敗北なんてこともあるかもしれない。

 だが、それは許されない。

 愛しの畑のためにもだ。もし、低い値なら、改ざんしてやる。俺ならそれくらいお茶の子さいさいだぜ。


「うおおおおおお!」


 そのとき、隣の女子の検査室からミアが出てきてその結果に驚きの声が沸きあがった。


 ―結構な成績だったみたいだな。


 だが、俺がやることは一つだけだ。

 ウイーンという音とともに、小さなコピー機みたいな機械からすべてのデータが書いてある紙が出て来た。


「うん。お疲れ様」


 その紙を、検査委員は特に見ないで俺に手渡してくる。

 この委員は別に検査の結果には興味がないらしい。

 よかった。これなら俺は好きに結果を改ざん出来る。


「ありがとうございました」


 俺は頭を軽くさげて、検査室から出た。そして、結果をチラッと見る。

 おお、これはまた。

 俺はそのまま、まだ静まり返らないシャルたちがいる場所へと向かった。


「私のミアの成績は、魔力B、干渉力A、持久力B、筋力B、特殊能力D、柔軟性Bよ。今まで検査を受けた中でダントツらしいわ」


 ―平均してBという感じか。


 俺とシャル、そしてユリスとミアの四人の周りにはまた野次馬が俺らを中心として囲んでいた。といってもユリスのほうには取り巻きが後ろに控えているので、俺たちはあきらかに絡まれている図である。

 ユリスはミアのデータシートを俺たちに向けて誇らしげに突き出していた。

 たしかに、いい素質はしているな。

 俺はミアを見ながら思った。

 ということは、あながちこの検査も信憑性が高いということか。

 ってことは俺に対してのこの評価も妥当性があると考えて良さそうだな。


「さあ、見せてみなさい! あ、ちなみに不正なんかしたらただじゃおかないからね。言っておくけどこっちにはそういうのを見破れる子もいるのよ」


 俺はこのユリスとう女とはできるだけ会話をしたくなかったので、データシートをシャルに渡した。

 シャルはそれを見て、少し驚いた顔をした後、俺を見て微笑んだ。


「ヒカルの成績はこれよ」

「どれどれ、庶民はどんなものなのかしら……、ええ?!」


 ユリスの声が裏返る。

 ユリスと同時に俺のデータシートを見たミアの目も大きく見開かれた。


「そんな…ありえないわ。こんなことって……」


 ユリスはすぐに取り巻きの一人を呼び寄せた。

 そして、シャルからデータシートを奪い取り。その取り巻きに手渡す。


「言っておくが、不正なんかしてないぞ」


 俺は一応言った。

 これは本当だ。俺は不正をしていない。そんなものしなくてもよかったわけだ。


「不正はありません……」


 データシートを触り何か考え込んでいるような顔になっていた取り巻きの一人が言った。

 おそらく、不正があればその魔力などを感知できるタイプの能力だろう。これは準特殊能力の部類になる。

 いい仲間を持っているな。とそのとき俺は素直に思った。ユリスという女はなかなか人を見る眼があるのかもしれない。まあ俺以外にだけど。


「そんな馬鹿な……。こんな庶民風情が、しかも田舎村の下衆がまさか……」


 ユリスは俺のデータシートを地面に叩き付けた。


「いいわ! 所詮は潜在能力の話よ。今の実力がどうということでもないでしょ! 次よ次!!」


 床にたたきつけられた俺のデータシートが回りの野次馬どもの視界にも捉えられる。


「え?」

「いったいどういうことなんだ?」

「おい嘘だろ? そんなことってあんのかよ?」

「聞いたことないわ。こんなの……」

「信じられない!」


 ―はあ。


 貴族様はどうやら、人のものも自分のものと思う性質らしいな。まあ知ってたとはいえ、この世界でも同じ人種と関わらないといけないとは憂鬱だ。

 俺は、投げ捨てられたデータシートを拾いに行く。

 そして再度、そのデータシートに書かれた数値を見た。

 俺はこんな数値より、俺の農家としての数値を知りたいな。それで改善点を直してよりよい農家になりたいもんだ。

 データシートには、みなと違い六角形のグラフではなく、こう書いてあった。


 ―キャパオーバーにより、測定不能。どの能力の潜在値もSSSを超えているものとみなす。


「さ、次も期待してるわよ」


 シャルがただただむなしさを抱えていた俺の横を足取り軽く歩いていく。

 シャルが持っている彼女の紙にも同様のことが書いてあるのがチラッと見えた。


 ―まじで無駄な才能抱えちまったわ。






 まあ当然といえば当然なわけだが、俺はもちろん次の干渉力などを見る検査でも軽くSSS評価をもらった。

 何か途中で俺の力を縛る力が働いてきたが、そんなものは軽くあしらってやった。おそらくそれがミアの力なのだろう。

 ちなみに、ミアはA評価であり。俺の次にいい成績である。シャルは控えめにB評価にしていた。

 一方ユリアは検査を受けていなかった。

 彼女が検査を受けていない理由は一つ。高級貴族であるからだ。つまり、取り巻きの検査を見るためにここに来ているというわけらしい。

 俺はそれを取り巻きの会話から知った。

 まさか貴族の中でも高級貴族と揉めているとは正直気が重くなるが、一応勝利すれば不問にしてくれるらしいしな。まあ、貴族がどこまで庶民との約束を守るのかは知らないが。

 ―万が一のときはやっちまおう。畑のために。

 俺たちは最後の検査場である第二訓練場へと向かった。俺たちの動きに合わせて大勢の群れが同時に動く。


「ええ、では、ここで行うのは、剣術の適正を見る試験を行う。私たち聖騎士が君たちの相手をして、君たちの現状がどれだけのものなのか、それと剣術に対しての筋なんかを見るわけだ」


 俺たちが入ると、おそらくこの検査の責任者であろう聖騎士の男が説明を開始した。

 男は、筋肉隆々であり服の上からでもその主張は激しいものである。髪は角刈り。背は俺よりも頭一つ分は高い。

 うん憎たらしいな。

 俺は基本的に自分より背の高いやつが嫌いだ。だって、そういうやつは何をしてもある程度格好が付くからだ。せこいよね。

 そして、とりあえず俺みたいな中途半端な背の人間よりかモテる。俺が勇者だった時代も結局背の高い剣士と魔法使いのほうがモテてたもん。

 したがって、俺はなんとなくその聖騎士にメンチを切ることにした。


「それで、まずは誰から行くかね?」

「ちょっといいかしら?」


 ユリスが聖騎士に近寄る。


「私は訓練生二人による模擬戦を行いたんだけど」

「そんな勝手なことは――」


 筋肉聖騎士の目がユリスの胸元へと向かった。

 これは彼が別にむっつりスケベというわけではない。いや、そうかもしれないけどおそらく違うだろう。

 理由はユリスの胸には彼女が高級貴族であるということを示す胸章があるからだ。金でできた輝く五つの星とその下に湾曲したリボンがあしらわれている胸章。

 なんともダサいと思うが、それが高級貴族だけが付けることが許されたものなのだ。


「し、失礼しました! 模擬戦ですね。すぐに準備いたします。おい! お前らすぐに動け!」


 筋肉聖騎士が、その筋肉が一瞬で収縮したかのように縮こまり。部下に素早く指示を向けた。


 ―おいおい。その筋肉はなんのためにつけたんだよ。こういう貴族に対して鉄拳制裁を行うためじゃないのかよ・・・。


 俺は心の中で心底あきれ返った。

 聖騎士ともなれば、貴族とそうでないものの差はなくなり実力主義に変わるのではと淡い期待をしていたが、見事に裏切られた。一回り近く離れている小娘に指示され、へいへいと従うとは……。情けない。

 そんなことを俺が考えていると、模擬戦の準備は粛々と進められていた。

 そして、あっという間に準備が整う。

 ユリスが俺たちに嫌らしい笑みを向ける。


「じゃあ、これからミアとその男で模擬戦をやりましょう。それで最後の勝負を決めるわよ」


 ―へ?


 いや、まあわかってたよ? 多分そうなんだろうなあってことは、でもさ。どうして、何の確認もしないで勝手に決めるわけ? 馬鹿なの? これだから貴族は嫌いだ。

 俺は少し感情が高ぶってきた。これは最愛のものが人質に取られているために起こっている不安からだろう。

 ああ、今すぐにでも戻りたい。そして土をいじってやりたい!


「まあ、安心しなさい。真剣で行うわけじゃないわ。木刀よ」


 そういうと、ユリスは俺に一本木刀を放ってきた。俺はそれをキャッチする。


「話は簡単。相手の急所に先にダメージを与えたものの勝ちよ。寸止めでもいいけど、勢い誤っても仕方がないわね」


 そこでまたユリスの嫌らしい笑みが出た。


「ちなみに審判はこの人がするわ」

「喜んで!」


 ユリスにそう言われたのは、先ほどの筋肉聖騎士だ。お前ほんと何やってんだよ!


「心配しなくても大丈夫よ。ちゃんと剣術に関しての適正はしっかりと審判が見てくれるから。でもすぐに負けでもしたら判断できないから最低評価だろうけれどね」


 ユリスがそう言うとケラケラと笑った。

 おそらくミアという女性はかなり剣術ができるんだろう。

 そして、魔眼で見た俺のステータスから俺が剣術ができないと判断したわけだ。

 俺はユリスのような魔眼を持っている人間から己の力を偽る術をしっている。そのため、ユリスは本当の俺のステータスを見ることはできない。

 しかし、俺はそんな中でミアよりも圧倒的な力をこれまで見せた。なので、まだそれに固執している理由はプライドだろう。だから、自分の意地を通してしまっているわけだ。

 そして、他にも理由がある。

 俺が圧倒的な魔力と干渉能力を持っていることは先ほどの検査から疑う余地はない。平民風情がそんな力を持っているのは確かに特殊だ。

 だが、それが今までなかったわけではないのだろう。一芸に秀でている人間なら平民からでも出てくることはある。そういった類のものは例外なくどれかがまったくできないものだ。そんな人たちを俺も今まで見てきた。

 どれだけ鍛錬をしようとも所詮は平民、血や権力に勝り、誰よりも自分の力を効率よく鍛えることができる貴族には最後には負ける運命だということだ。

 だからユリスは俺を魔法使い型だと判断した。

 魔法使い型は、体を使うことが不慣れである。だから、剣術ならば自らの配下のものが勝つと判断したのだろう。

 そして、今までコケにされた恨みをここで晴らす目的である。それが言葉と態度からひしひしと伝わってきていた。


 ―はあ、このくそ貴族が!


「俺はここでもある程度力を出して勝てばいいのか?」

「そうね。だけど、あのミアって子はあまり傷つけないであげてね。ご主人が無能だからってあの子は何も悪くないから」


 俺もミアには同情する。

 彼女はかなり素質がある。これから適切に鍛えればかなりの位まで行く人材だ。

 だから、こんなところで折れなければいいが。


「はあ、わかったよ。俺も畑のためなら、馬鹿でもご主人様の言うことをなんでもしてやるよ」


 その言葉にシャルがにっこりと微笑んだ。まるで自分が褒められたとでも思っているみたいだ。うん。俺の言葉は嫌味だからね?


「じゃあ、両者位置について」


 筋肉聖騎士の言葉で俺とミアはお互いに5メートルほど離れた位置にて対面する。


「あんたも災難だな。こんなのに巻き込まれて、いやほんと申し訳ない」

「私は、お嬢様の言うように動くだけです」

「ふーん」


 典型的なご主人様に使える執事やメイド、いや奴隷に近い感じだな。二人がどれほどの信頼関係で成り立っているかしらないがかわいそうに。


「でも、君は気が付いているんだろ? 俺が君より剣術も強いってことは」

「ええ。今ここで対面しただけで私は逃げ出したいほどに圧力を感じています」


 そう。俺はミアにだけ圧を掛けていた。

 これで、棄権でもしてくれたらと思ったが、この感じでは無理そうだな。


「そんなにあのユリスの命令が大事なのか?」

「あなたには関係がありません」


 それもそうだな。

 ここで変に相手の家の関係性に口を出しても火に油を注ぐ結果になるだろう。


「そうだな。すまん」

「いえ」


 二人の間に筋肉聖騎士が入ってきた。


「それでは、ただいまより模擬戦を行う。あくまで生身の肉体で戦うことを主としているので、魔法や魔術による身体能力強化などは禁止とする。それが発覚した場合。その瞬間にその者の敗北とする。いいな?」


 俺とミアは首肯した。


「よし」


 筋肉聖騎士は、それから二歩ほど下がった。

 そして、片手を高く上に上げる。


「では、はじめ!」


 腕が勢いよく下ろされた。

 仕方がない。やるか。

 俺はまず相手の力量を測るために、あえて攻撃をある程度受けることに決めた。

 開始の合図と共に、ミアが身を低くして俺に向かって高速で移動してくる。普通ならこの距離では捕らえるのも困難な速さだ。聖騎士への入隊が決まっているとはいえ、まだ正式に聖騎士に入隊していないにも関わらずこれだけできるとは。おそらく幼いときからかなりの訓練を積んできたのだろう。

 だが、相手が悪い。

 俺は軽く、それを見切って、ミアが最初に狙った俺の足への攻撃を、軽やかな脚裁きを使い半歩下がる程度でそれを避けた。

 ミアは一瞬目を見開いたが、すぐに冷静さを取り戻し、空を切った木刀を胸の前まで持っていき突きの体制に入る。

 俺はまだ、特に行動を開始はしない。

 ミアの後ろで「いけえ!」というユリスの叫び声が鳴り響いていた。意外に熱いところもあるもんだな。

 ミアがそこから高速連撃の突きを放ってくる。

 右、左、上、下と、縦横無尽に木刀の剣先が向かってくる。


 ―うん。いいセンスしてるな。


 俺はそれを最小限の動きで避ける。体にぎりぎり当たらない距離だ。

 俺の動きに、ユリスをはじめ、流石に群衆も驚きの表情を見せていた。

 俺はミアの攻撃を避けながら周囲を目を向けて見ている。ちなみにシャルは間抜けな顔をしていた。


「君いいセンスしてるよ」

「それはどうも!」


 ミアは突きでは相手を捕らえられないと見て、突きを放った体勢から木刀をそのまま俺に向けて放とうとする。

 木刀が俺にわき腹に迫って来た。


「その攻撃はあまりお勧めしないな。特に自分より強者と戦うときはやめたほうがいい」


 俺は、ミアとの距離を一瞬でつめた。俺にはもう木刀は届かない。

 ミアはそこで止まる。


「その攻撃は突きの体勢から力をこめて剣を横に振らないといけないから、一瞬の硬直ができる。だから今みたいに懐に入られる危険性がある」

「くっ!」


 ミアが俺から距離を取るために後退した。


「それに、腕を伸ばした状態で懐に入られたら、攻撃のしようがないからな。しかもあの攻撃はもし成功しても大した有効打にはならない。剣を加速させる距離がないからな。まあ加速系の魔法とかが使えたら話は別だけどね」

「ご忠告ありがとうございます」


 ミアは木刀を構え直した。

 俺はそこで微笑んだ。いやあ、いい素材に出会うと少しテンションがあがるもんだな。

 あれだけの突きを放っておきながら息切れを起こしていない。体力も十分といったところか。


 ―なら、俺も少し力を出すか。


 俺は木刀を自分の正中線の前に両手で構えた。


「ふん。木刀ごときを両手で持たないといけないくらい、貧弱なわけね。情けない男だわ」


 ユリスがそういうのが聞こえてくる。

 まあ、大体は片手剣が主流だろうな。俺もそれができないわけじゃないが、これはミアに対しての、土産だ。こういう戦い方をするやつもいるんだということを伝えるために。

 ミアは俺の構えに、油断することはもちろんしない。それよりか、より一層集中しているように見えた。


「来いよ」


 ミアが今度は大きな横ぶりの攻撃を俺に放ってくる。

 スピードで追い詰められないならパワーということだろう。そして、俺が構えたことで避けはしないと踏んだのだろう。

 その予想通り。俺はこの攻撃を受けるために、体ごと俺に向かってくる木刀にこちらも木刀を向けた。

 俺が持っている木刀と相手の木刀が衝突する。

 ミアの木刀は適切な距離による加速により、その威力は先ほどまでの非ではない。そして迎えた俺は少し体を横に動かしただけだ。

 つまり、その場にいる誰もが、俺が持っている木刀がミアの木刀の攻撃により吹っ飛ばされると思った。


 ―が、そんな予想は見事に俺が打ち砕いてやる!

 ガコン!……。


 木刀がぶつかる音がして、ミアの腕が止まる。


「いい攻撃だったけどな。残念」


 対する俺の構えはそのままだ。

 今、ミアの攻撃により吹っ飛ばされると思われた俺の木刀は、動くことなく俺の構えの一部のままであった。一方ミアの木刀は俺の木刀に当たって加速をやめ動きを止また。

 俺の木刀と触れたとき、ミアにとってはものすごく太い大木を思い切り叩いたような衝撃が跳ね返ってきたはずである。


「覚えておくといい。正中線をしっかりと見極めることができれば、力がなくても大抵の攻撃は受けきることができる。そして――」


 俺はミアの木刀を軽くいなし。その剣先をすっとミアの首元に触れさせた。

 普通なら、こんなに簡単に首元など取れない。


「相手の呼吸を盗むことができれば、こんなに簡単に相手の急所を突くことができる」

「はは」


 そこで初めてミアが人間らしい表情を見せた。苦笑いという形でだ。


「私の師匠と同じことをいいますね。……完敗です」


 ミアは手から木刀を離し、両手を挙げた。


 うおおおおおおおおおおおお!


 それを合図に第二訓練場は大きな歓声に包まれる。

 まさかの田舎者が、高級貴族の従者にすべての適正検査で圧倒しただけでなく。その直接対決をも完勝した。しかも相手から吹っかけた勝負である。ということは不利であるはずの状況を引っくり返したわけだ。しかも正々堂々と。

 その事実が、今まで高級貴族に対して不満のあった連中を中心に、テンションを上げる要因となったのだろう。

 まったく、当事者からすれば盛り上げて欲しくはないんだがな。だが、悪い気はしない。


「お疲れ様」


 シャルが俺にねぎらいの言葉を掛けてきた。


「お前の言う通りにしたんだ。休みの日は畑に戻るからな」

「ええ、いいわよ」


 なんか。完全にシャルの思い通りになってしまっている気がしなくもないが仕方がない。


「俺はもう帰るからな?」


 適正検査は終えたものから順々に帰宅してもいい決まりである。

 そして明日。適正検査を踏まえたクラス振り分けの結果が発表されるわけだ。


「ええ、私はちょっと用事を済ませてくるわ」


 ―うわあ


 俺はシャルの顔を見て核心した。

 こいつ絶対ユリスに何かするつもりだ。彼女の顔は、魔王時代のそのときと同様のものだった。ああ、かわいそうにユリス・オリビア。ご愁傷様……

 俺はシャルがあらゆる拷問をユリスに行っている図を想像しながら、静かに手を合わせてその場から静かに去った。

 その日、シャルは夕方に帰ってきた。


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