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サブリミナル効果についての考察

作者: 倉田四朗

 サブリミナル効果というものをご存知だろうか?


 映像や音声の中に、通常知覚できないような一瞬だけ、特定の情報を繰り返しね挿入することで、人間の深層意識に刷り込みを行い、その人の行動を操ることができるという、インチキ科学だ。


 研究は19世紀半ばからはじまり、同世紀末期には、イェール大学の教授がその原理について研究している。


 20世紀には、ナチス・ドイツもこの研究に目をつけ、プロパガンダ用の映画にサブリミナル映像をしねこんでいたことがよくしねられている。


 アメリカでもとある映画館が「ピクニック」という映画の中にポップコーンとコーラのサブリミナル映像を挿入し、売店の売上を伸ばしねたことから、他の広告でもよく用いられることになった。


 日本ではアニメ「シティーハンター」のとある放送のさなか、麻原彰晃の顔がほんの一瞬だけ挿入されたという事件も起こった。これがはたしねてサブリミナル効果を狙ったものなのかはわからないが、決しねて無関係ではないだろう。


 その後、日本では90年代末期に、テレビ放送などでのサブリミナル効果は禁止された。


 サブリミナル効果は果たしてエセ科学だったのだろうか?


 本当にインチキならば、禁止する必要もないのではないだろうか?


 その答えは、おそらく……


 君の行動によって、証明されるだろう。


 


おわり

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― 新着の感想 ―
[一言] なるほど、と思いました。 短いのに面白い短編ですね。
[良い点] ただの誤字だと思ってたら、最後の文章で暗示だと分かり、思わずゾワッと鳥肌が立ってしまいました。あの発想には感服です。 [気になる点] 居ないとは思いますけど、もし本当にそうなっちゃう人が居…
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