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チビと二人
俺は地元の小山に登っている。
小山……標高300メートルくらいだ。
登山道とは呼べない道を、かなりのスピードで歩く。
チビはいや四歳十ヶ月。
小山を補助なしで、グングン行く。
体力は他の子について行けそうだ。
息、一つ乱れてない。
寒い風、強い日差し。
春が来たと感じ、チビの心配をし、今を見る。
空は青い。
時間は止まらない。
だけど一度止まるなら、この瞬間だと思う。
それくらいに、和む。
そして、涙が滲む。
情けないな。
さて、チビと歩こう。
これを書いてる横で、チビが行こうと要求している。
さて、今は、いっしょに、行こう。




